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ダイアン・バーチ/Bible Belt

Bible Belt

ダイアン・バーチ/バイブル・ベルト

2009年リリースのデビュー・アルバム。


先日、こちら の記事でも少し紹介した、ダイアン・バーチ。

今作がデビュー作とのことですが、

60,70年代のクラシックなスタイルを色濃く湛えた雰囲気で、

ソウル、ジャズ、ゴスペル、ポップス等、

アメリカ音楽の良質な部分を抽出したかのような、

質の高い、バラエティに富んだ曲が並びます。


元々は映画音楽の作曲家を目指していた、

という事も思わずうなずけてしまう、

作曲、アレンジ能力の高さがアルバム全体から感じられます。


参加ミュージシャンも、パティ・スミス・グループのレニー・ケイや、

ミーターズのジョージ・ポーターといった、

ニューヨーク~ニューオリンズをつなぐような、

渋~いメンツが彼女のピアノと共に、

完成度の高い、芳醇なサウンドを奏でます。


様々なタイプの曲が並びますが、

個人的には、「Fire Escape」、「Magic View」といった、

スローな曲の方に、彼女の魅力をが一番感じます。


極彩色音楽箱-diane



極彩色音楽箱

映画:日が暮れても彼女と歩いてた


極彩色音楽箱-日が暮れても

映画:日が暮れても彼女と歩いてた

2007年公開

監督:高橋元気

出演:高橋まなみ、吉川れみ


Theピーズの名曲からタイトルがつけられた作品。


2人ともTheピーズのファンであるということ以外、見た目も性格も全く違う、

ファミレスのバイト仲間であり、お互い一番の友達であるサヤカと絵理。

しかし、まもなく絵里はアメリカ留学へ・・・


女の子同士の友情をベタつくことなく淡々と、

そして、少し切なく描いた青春映画です。

同性同士の友情という、微妙で難しい感情の揺れが、

丁寧に、静かに綴られています。

主演の2人もナチュラルな演技で好感が持てました。


サヤカの元カレ役だけは、違和感が凄くありますが、

期待していなかった分、見終わった後の満足度は高めでした。


特に、Theピーズのファンの方は楽しめるかしれません。

ピーズファンならば、うなずいてしまったり、

ニヤッとしてしまうような会話がちりばめられ、

それだけで少し嬉しくなってきます。


他にも、Theピーズに関する事柄が随所にでてきます。


劇中の設定としては、もうじき絵里のアメリカ出発、

その少し前にピーズのニュー・アルバム発売、

又、発売日はサヤカの誕生日、という設定です。

で、そのニューアルバムというのは、

こちらのアルバム、「アンチ・グライダー」。

アンチグライダー

2004年3月3日発売です。

劇中でもCDを買いに行くシーンや、アルバムについての会話が出てきます。

中でも2人のお気に入りは8曲目、「全速力で遠回し」のようです。



序盤、2人が部屋で牛丼を食べているシーンでは、

ひとりくらいは」「バースデー」「無力」が流れています。

このシーンでは2人の心象をこれらの曲が代弁してくれているようです。

又、「アンチグライダー」を買いに行ったCDショップでは、

ヒッピー」が流れています。

この4曲は全てアルバム「Theピーズ」から。
The ピーズ


他にも、2人で「Hey君に何をあげよー」を歌ったりしてます。

そして、今作のエンディング・テーマであり、

一番のハイライトでもあるのが、「月面の主」。

アルバム「リハビリ中断」に収録されていますが、

個人的にも好きな曲で、とても良い選曲だと思います。

リハビリ中断
リハビリ中断


ちなみに、映画のタイトルになっている、「日が暮れても彼女と歩いてた」は、

アルバム「とどめをハデにくれ」(超名作!)に収録されていますが、

意外にも、今作では使われていません。その代わりというか、

映画「逃亡くそたわけー21歳の夏」のテーマソングになっています。
とどめをハデにくれ
とどめをハデにくれ

日が暮れても彼女と歩いてた
日が暮れても彼女と歩いてた

映画:エンゼル・ハート

エンゼル・ハート [DVD]

エンゼル・ハート

1987年公開。

監督:アラン・パーカー

主演:ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ


50年代のアメリカ・ニューヨークの私立探偵、

ハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)の元に、

ルイス・サイファー(ロバート・デ・ニーロ)と名乗る男から、

人探しを依頼されたエンゼル。

行方を求めてニューオリンズへ向かうが・・・



公開当時も、その不気味な雰囲気で話題になりましたが、

とても怖く、そして、とても大好きな映画です。


ジャズとブルース、そして、ブードゥー教が色濃く残る街、

ニュー・オリンズを舞台に、土着的リズムの中、

生贄を捧げる宗教的儀式や、それらの暗示、

‘栄光の手’等に代表される黒魔術、タロット、

悪魔崇拝といったキーワードと共に、

随所に挿入される螺旋階段、下降するエレベーター、

ゆっくり回転する換気扇等のシーン、

そして、ゴスペルや、泥臭い黒人音楽が渾然一体となって、

この恐ろしく異様な雰囲気を作り出しています。


そして、この頃のミッキー・ロークはとても格好いいです。

マッチの擦り方ひとつとっても、サマになっており、

役柄も難しい役どころですが、熱演が光ります。


ストーリーも非常に面白く、徐々に真相が明らかになり、

衝撃のラストまで、目が離せません。

何度でも見たくなる、そんな映画です。



ちなみに、原作はウィリアム・ヒョーツバーグ作、

堕ちる天使」です。


堕ちる天使 (ハヤカワ文庫NV)
堕ちる天使 (ハヤカワ文庫NV)