極彩色音楽箱 -12ページ目

プライマル・スクリーム/Echo Dek

Echo Dek

プライマル・スクリーム/エコーデック

1977年リリース。


プライマル・スクリームにとって、

5枚目となるアルバム「バニシングポイント」(記事はこちら 。)を、

エイドリアン・シャーウッドがアルバム丸ごとダブ・リミックスした作品。


元々がダブを大胆に導入したアルバムでしたが、

こちらは、モロにダブ・アルバムになっています。


「バニシング・ポイント」のダイナミズムさや、

同じくシャーウッドと組んだシングル、

The Big Man And The Scream

Team Meet The Barmy Army Uptown

(記事はこちら 。)

での混沌とした危険さとは一転、

曲名、曲順も変わり、ほとんど痕跡が残らないかのような曲群は、

ヒンヤリとした手触りで、ひたすらにクール、

硬質でストイックな、媚びた姿勢が全く感じられないという、

あくまでもハード・ボイルドな、

いつもながらのエイドリアン・シャーウッドの世界。

最初は面食らいますが、

なるべくデカい音で聴き続けると癖になります。



こういった、カバーやトリビュートでは無い、

アルバム丸ごとのダブ・リミックスというと、

マッシブ・アタック「プロテクション」を、

マッド・プロフェッサーが手がけた「ノー・プロテクション」(名盤!)、

最近ですと、フランツ・フェルディナンド「トゥナイト」を、

同作品のプロデューサーである、

ダン・ケアリーが手がけた「Blood」などがあります。

No Protection: Massive Attack Vs. Mad Professor


Blood


どういう訳か、この手の作品には目が無いので、

もっと色んなアーティストに出して欲しいものです。

プライマル・スクリーム/Vanishing Point

バニシング・ポイント

プライマル・スクリーム/バニシング・ポイント

1997年リリース、5枚目となるいオリジナル・アルバム。


映画「トレインスポッティング」へのタイトル曲の提供や、

アーヴィン・ウェルシュ、エイドリアン・シャーウッドと組んだ、

The Big Man And The Scream

Team Meet The Barmy Army Uptown

(記事はこちら

を経てリリースされた今作、

先日ご紹介した映画「バニシング・ポイント」でも触れましたが、

その映画にインスパイアされて作られたとの事。(記事はこちら


実際、まるで架空映画のサントラであるかののような、

頭の中に映像を喚起させるようなSEやアレンジが多く、

今作の格好よさを引き立たせています。

バニシング・ポイント [DVD]


アルバム・タイトルはもちろんのこと、

先行シングルとなった「コワルスキー」も、

同映画の主人公の名前から取られており、

映画内でのセリフもSEとして使用されています。

又、この曲には元ストーン・ローゼズのマニが参加。

マニの、重戦車のごときベースが強烈なまでの推進力となって、

文句なしにカッコイイ!

初めて聴いた時は結構な衝撃でした。

(マニの参加は今作では、この曲と「メディケーション」のみ。)


アルバムごとに作風を変える彼らですが、

今作では大胆なまでにダブを導入しました。


「トレインスポッティング」での出来映えに自身を深めたそうですが、

多くの曲がダブ風味な仕上がり。

この今作のダブ路線は、

そのままシャーウッドによるダブ・ミックス・アルバムである、

エコー・デック」へと繋がっていきます。(記事はこちら 。)

又、「スター」ではダブの重鎮、

オーガスタス・パブロがメロディカを奏でています。
Echo Dek




その他にも、モーターヘッドの1977年のカバー「モーターヘッド」では、

何と、セックス・ピストルズのグレン・マトロックが参加。

曲の終盤では、ピストルズ「ホリデイ・インザ・サン」の、

イントロに流れていた軍靴による行進のようなSEが聴こえてきます。

彼らなりの、ピストルズへのオマージュでしょうか。

モーターヘッド(紙ジャケット仕様)



プライマル・スクリームのアルバムとしては、

「スクリーマデリカ」、「エクスターミネーター」と並んで、

個人的に大好きなアルバムです。

ビルボード・チャート 今週の気になるアルバム 09/6/27付け分

今週もビルボード・アルバムチャートの中から、

あまり順位は関係なく、

個人的に気になるアルバムを紹介していきます。


今週のベスト10はこちら。

1位:初 Black Eyed Peas/The E.N.D.
2位:↓ Dave Matthews Band/Big Whiskey & the GrooGrux King

3位:↓ Eminem/Relapse

4位:→ Chickenfoot/Chickenfoot

5位:初 Aventura /The Last

6位:↑ Lady Gaga/The Fame
7位:↓ Hannah Montana:The Movie
8位:↓ Green Day/21st Century Breakdown 

9位:初 Mos Def/The Ecstatic 

10位:初 Pleasure P/The Introduction of Marcus Cooper



・ブラック・アイド・ピーズ/The E.N.D.

The E.N.D.~スペシャル・エディション(DVD付)

初登場1位。前作「モンキー・ビジネス」以来、

4年振り、5作目のオリジナル・アルバムとなる今作、

シングル「Boom Boom Pow」が驚異的な大ヒット中ですので、

初登場での1位は当然かもしれません。

ビルボード200でのアルバム・チャートとしては、

前作が最高位2位。

今作が彼らにとっては、

初のアルバム・チャート1位獲得となりました。



・ソニック・ユース/ジ・エターナル

The Eternal

初登場18位。

20年ぶりのインディーズに戻っての作品ということで、

リリース前から期待が高まっていた、

彼らにとって16枚目となるアルバム。

非常に、‘ロック’なアルバムで、

驚くほど若々しいエネルギーが感じられます。

チャート・アクション的にも、

今回の18位はバンド史上最高の順位です。



・ダーティ・プロジェクターズ/ビッテ・オルカ

ビッテ・オルカ

初登場65位。

2007年の前作「ライズ・アバヴ」から注目され始めた、

ダーティ・プロジェクターズの通産5枚目となるアルバム。

アニマル・コレクティブあたりにも通じる、

サイケでカラフルでどこか捻れたポップさで、

聴き込むと病みつきになってきます。


上のソニック・ユースもそうですが、

他にもヴァンパイア・ウイークエンドやMGMT等、

現在のアメリカ・インディーズ・シーンの充実振りがうかがえます。


・今週のビルボード・アルバム・チャート

・今週のイギリス・アルバム・チャート