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映画:バニシング・ポイント

バニシング・ポイント [DVD]
バニシング・ポイント [DVD]


バニシング・ポイント

1971年アメリカ作品。

主演バリー・ニューマン、監督リチャード・C・サラフィアン。


寡黙で、どこか虚無的な主人公、

コワルスキー(バリー・ニューマン)がただ一人、

ダッジ・チャレンジャーでひたすら走る、

警察の追跡にも少しも動ぜず、ひたすら走る、そんな映画です。


ストーリーはあってないような物の、何故か目が離せません。

冒頭のやり取りから2日前に戻り、エンディングで又冒頭に戻る、

という好きなパターンなこともありますが、とにかく映像が格好いいです。

ひた走るダッジ・チャレンジャー、そして、

劇中のラジオDJ、スーパー・ソウルがかける音楽、

全編に漂うB級感、なんとも言えず素敵です。


コワルスキーが途中で出会う、少し奇妙な人達、

カット・バックで徐々に明らかになるコワルスキーの過去、

衝撃的でありながら、どこか予測できてしまうラストまで、

愛すべき魅力に溢れた、アメリカン・ニューシネマの傑作です。


デラニー&ボニーら、時代の空気を見事に切り取ったサントラも

素晴らしい出来映えです。
Vanishing Point
Vanishing Point



プライマル・スクリームも今作に影響を受け、

スーパー・ソウル等の声をフィーチャーした、

コワルスキー」を収録したアルバムをリリースしています。

(プライマル・スクリームの「バニシング・ポイント」についての

記事はこちら 。)

バニシング・ポイント
バニシング・ポイント

サンディ・ショウ/Hallo Angel

Hello Angel

サンディ・ショウ/ハロー・エンジェル

1988年リリース。


サンディ・ショウ「Hand In Glove」 の回でも紹介した、

サンディ・ショウによる同曲を収録したアルバム。


シングル・リリースからは4年もあいていますが、

今作での「Hand In Glove」は、スティーブン・ストリートによる

リミックス・ヴァージョン。


スティーブン・ストリートといえば、

ザ・スミスとも関係が深い人物。

特にこのアルバムがリリースされた1988年当時は、

ザ・スミスが解散し、モリッシーの1stソロ・アルバム、

「ヴィヴァ・ヘイト」がリリースされた年で、

その「ヴィヴァ・ヘイト」のプロデューサーも

スティーブン・ストリートでした。


今作の6曲目、「Please Help The Cause

Against Loneliness」は、

モリッシーとスティーヴン・ストリートによる楽曲ですが、

実は「ヴィヴァ・ヘイト」用に書かれた曲だそうです。


「ヴィヴァ・ヘイト」には残念ながら使われませんでしたが、

この曲を気に入ったサンディ・ショウに提供したとの事。

確かに、初期モリッシー・ソロに通じるノリが感じられます。

Viva Hate
Viva Hate



又、気だるさが心地よい8曲目「Cool About You」は、

思わず納得のジーザス&メリー・チェイン、

ジムとウィリアムのリード兄弟による楽曲。


4曲目「A Girl Called Johnny」は、

ウォーター・ボーイズ1stアルバムからのカヴァーと、

非常に聴き所の多いアルバムです。

Waterboys
Waterboys

サンディ・ショウ/Hand In Glove

極彩色音楽箱-handinglove show

サンディ・ショウ/ハンド・イン・グローヴ

1984年リリース。ザ・スミス1stシングルのカヴァー。

レコーディングにはスミスメンバー自身が参加。


前回書いた、ザ・スミス「ハンド・イン・グローヴ」 を、

メンバーが大ファンであったという、‘裸足の妖精’こと、

60年代モッズのアイドル、サンディ・ショウによる

カヴァー・ヴァージョンがこちらです。


「ハンド・イン・グローヴ」以外にも、

同じくザ・スミスの「アイ・ドント・オウ・ユー・エニシング」、

「ジーン」がカヴァーされています。


この曲に参加するまではブランクがあったはずですが、

衰えを少しも感じさせないサンディ・ショウの、

張りのある、甲高いながらも凛としたヴォーカルが、

意外なほどにスミスの曲との相性はバッチリです。


モリッシーが大好きなシェラ・デラニーの戯曲を映画化した作品、

「A Taste Of Honey」より、リタ・トゥシンハムを使用した、

ジャケット・アートワークといい、サウンドといい、

ザ・スミスの世界観に貫かれた作品です。

リリース当時のシングルチャートでは27位となり、

オリジナルを上回るヒットとなりました。



この曲の別ヴァージョンを収録した、

サンディ・ショウ/Hallo Angelの記事はこちら