本日の担当は、クルーNO.2002
MARUMOMOMOです。
発達障害・境界知能・イジメ・不登校・PTSD・引きこもり・抑うつ、辛い現実を乗り越えて、青空に飛びたてるようなヒントになれば幸いです。
今日は、Youtubeに投稿したお話、あなたが新しいことに挑戦できない理由について話してみたいと思います。
よろしければ、ご覧下さい↓
認知的不協和
「自分が認知していることに矛盾する2つの考えや行動があるときにストレスを感じる」ことを表した心理学用語に『認知的不協和』と言うものがあります。
例えば、仕事がうまくいかない場合
「努力している」という代償と「結果が出ない」という事実の2つの認知に矛盾が生じます。
人はこの認知的不協和を解消するために自分にとって都合の良いように行動を正当化します。
「この仕事はどうしても会社に必要な仕事だ」
「この仕事は意味のある仕事だ」
というように考えることで
やりたくないけど仕方がないからやろうと
自分の中で矛盾を解消するのです。
この行動をアメリカの心理学者レオン・フェスティンガーは「認知的不協和理論」として提唱しました。
コンフォートゾーン
人には、安心・安全でいられるコンフォートゾーンがあります。
英語の
Comfort▶︎「快適な」+
Zone▶︎「範囲」を合わせた言葉です。
簡単に言えば、現状を変えたくないという思考、人が安心して過ごせる範囲を言います。
これは命を守る機能で、脳は自分を守るために常に防衛本能を張り巡らせ、コンフォートゾーンを維持するために外圧に抵抗しています。
⚫︎緊張して震えたり
⚫︎学校に行きたくなくてお腹が痛くなったりする
それらも日常を維持するための脳の働きです。
認知的不協和は、そういった防衛本能の一つだと考えられています。
ただ、そういった本能は生存することに特化していて、自分の生き方にプラスに働いているかとは全く別の話です。
心的外傷(心への大きなストレス)の後、恐怖で部屋や家から出られなくなくなってしまったとき、部屋はあなたにとっての『コンフォートゾーン』になります。
部屋にいる限り、あなたは安全で安心でいられるけど
やがて鳥かごの中の鳥の様に囚われ、フラッシュバックや適応障害によって、カギが掛かっていないのにそこから飛び立てなくなる。
これがPTSD(心的外傷後ストレス障害)です。
ホメオスタシスとビリーフシステム
恒常性(ホメオスタシス)とは、生体の内部や外部の環境因子の変化に関わらず生理機能が一定に保たれる性質のことで、生物にとって極めて重要な機能です。
言葉自体は「変化しない」という意味を持っていて、
心理学的には
「現在の自分自身の行動や生活様式を変えようとしたときに、なるべく変化を小さくしようとする心の生理」を表しています。
三日坊主とはよく言う話ですよね。
では、ビリーフシステムがどういうことなのかを理解するために質問を3つします。
あなたにとって、
どちらがより大切ですか?
① 夫(妻)か子供
② 子供か両親
③ 両親か妻(夫)
どちらか一人しか助けられないとき、あなたはどちらを助けますか?
この問いに明確な答えは存在しませんが、あなたは何らかの理由を考えて優先順位をつけたことでしょう。
人はそれぞれに必ず、価値観や考え方を持っています。
その基準に従って物事の良し悪しを判断しながら行動しています。
それが自分の評価軸です。
そしてその中でも最も重要で最大の価値観の軸をビリーフシステムと言います。
人の価値観は成長や学びによって日々変化しますが「ビリーフシステム」ほぼ変化しません。
これは親からの学び、育った環境など幼少期に形作られたものだからです。
「三つ子の魂100まで」これは3歳までに人格や性格が形成され、死ぬまでそれは変わらないという意味で使われる「ことわざ」ですが、迷信ではなく、乳幼児期に人格形成の基本が出来上がることは科学的に証明されていることです。
では、目標に進もうとしたときに現状の場所(コンフォートゾーン)や価値観に戻してしまう揺り戻しが起こらないようにするにはどうすればいいいのか、それは「コンフォートゾーン」をずらすことです。
脳は体のホメオスタシス(恒常性)のため、無意識のレベルでもその大半の機能を使用しています。また視覚には、毎秒4000億ビット(50GB)の情報が飛び込み、それを処理できるのは毎秒2000バイト(文字にして1000文字)と言われていますが、脳は多忙なため普段は「コンフォートゾーン」に必要な情報しか集めようとしません。それを「RAS:Reticular Activating System(網様体賦活系)」と言います。
RASが取り込んでいない無意識の情報をストコーマと言いますが、その心理的盲点を解消して脳に無意識に情報を収集させるために、コンフォートゾーンをずらす必要があります。現状(コンフォートゾーン)の外にゴール(目標)設定することでRASが発動して脳が情報収集を開始し、やがてコンフォートゾーンをずらすことが可能になります。
リフレーミング
理想とする未来(ゴール)を確固たるものにするために必要なのが、リフレーミング(reframing)です。
これは「物事の視点・枠組み」を「組み直す(RE)」と言う心理学用語で、ある出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせることを指しています。
「コップの半分の水」の話はよく聞きく話ですが
①半分もある
②半分しかない
事実は同じでも考え方次第で認知は変化しますよね。
リフレーミングを繰り返して、自分の理想とする未来(ゴールド)にプラスになる新しい考えを方を自分に取り込むことで、心は強くなっていきます。
ポジティブシンキングの様に一時的に自分を励ますことではなく、視点を変えて考え方自体を変化させて、本当に自身が納得できる方法や物事を受け止めるのが「リフレーミング」です。
自分を客観的に見る・俯瞰することで目指すべき未来を確固たるものにしてください。
一つの方法として、自分の欠点を紙に書いてみましょう。そしてそれを前向きな言葉に書き換えて見てください。
協調生がない → 主体性がある
負けず嫌い → 向上心が強い
緊張しやすい → 真面目、綿密に準備ができる
紙に書くことで、考え方が整理しやすくなるはずです。
「人は1年で多くのことを達成しようとして(過大評価)、10年・20年でできることを見ようとしません(過小評価)」
でもあなたは、これからの長い人生の中で何者にでもなれるし、なんだってできるのです。
未来のあなたから今のあなたにかける言葉は、きっと素晴らしいものでしょう。現状から未来を見るのではなく、理想とする未来から今のあなたにかける言葉を考えて見てくだい。
それが
リフレーミング
(reframing)
です。
生きる力とは何?
子どもの学習の遅れやイジメ・不登校など、子どもたちが何かを失った時に失意の中で立ち向かう勇気を育むのは教師ではなく、親であるあなたです。
あなたの子どもを命を賭して守り抜くことができるのは、あなたしか存在しません。
例え存在しなくなったとしても守ることはできるのです。
親の寿命は子どもより短く、これは抵う事の出来ない自然の摂理です。
もし、我が子の安全を脅かす障害があったとしてもそばにいてあげる事は出来ないかもしれません。
しかし、ビリーフ(信念・価値観)として、あなたの想いを子供たちに残してあげられることができれば、あなたの言葉は「生きる力」として子供へ、そしてまたその子どもへと語り継がれるていくことでしょう。
そしてそれは、幼い時から幾度となく繰り返される事によってビリーフシステムとして心の中に存在して、あなたがいなくなったとしても、子どもたちを守る生きる力となります。
教えない教えとは、無意識を支配している評価軸として
出来事に対してどのような感情を持つのかという深層心理の価値観を強くしなやかにすることで『生きる力』を育むものです。
私は、適応障害で職を失い、PTSDが悪化
未だ療養の最中にいます。
全てを失ったと思いこみ、パンドラの箱を何度も閉じようとしました。
病院で見上げた知らない天井
生きている事への喜びは無く、悲しみは更に深まるばかりでした。
ただ、今はパンドラの箱の隅に希望という光を見つけ、
彼は、私に安らぎを与え続けることを誓ってくれました。
少しずつですが筆をとり、これから絵本を描いて行こう思います。誰かの力になる事で、私自身の生きる力を育む為に。
そして、いつか希望の子らと語らうために
苦しんでいる人へ
苦しんでいる家族へ
伝えたい
でも、私たちの発信力は弱く
届ける事ができません。
もし共感いただけるのなら
フォローをお願いします。
あなたの幸せを祈っています。
【MARUMOMOMOより】