与那国フィールドノート -510ページ目

クロマダラソテツシジミ その後

クロマダラソテツシジミが爆発的に増え、島内至るところで見られるようになりました。

移動力が強いと言われるだけあって、ソテツが見あたらない久部良岳や宇良部岳の頂上付近でも見ることができるようになりました。
夏には少ないイリオモテアザミの花にたくさんの個体が吸蜜に訪れていました。南牧場7/4

芽吹いたばかりの新芽にたくさんの雌が産卵に訪れています。東崎7/4



新芽に産み付けられた多数の卵です。


少なくなった新芽をめがけて多数の雌が集まり、我先にと卵を産み付けていきます。

与那国島ではソテツの葉を食べる昆虫はクロマダラソテツシジミ以外にほとんど見あたりません。

クロマダラソテツシジミの専売特許といってもいいのですが、やがて幼虫はすべての新芽を食べ尽くし、自ら滅びてしまいます。


まるで私たち人間の未来を見せつけられているような・・・

おかしな蝶です。



サガリバナ

今年もサガリバナの花が咲いています。

沢沿いの湿った場所で一夜限りの花を咲かすのですが、どうも花のつきが良くありません。

昼間のうちに何度か下見をしておいたのですが、「サガリバナ」の名の由来である長い花序が、蕾が膨らむ前に落ちたり、途中で切れてしまっているのです。

開花を知る目印の落下した花も多くありません。

蕾の成長期に空梅雨だったのが影響しているのでしょうか。


花期は今月いっぱいまでありますので、あと何回かは「夜の花見」に出かけてみるつもりです。

ワインレッドのトンボ

アカスジベッコウトンボは、全身と翅の先端をのぞき見事なまでにワインレッドに染まったトンボ。

今年、日本初記録のトンボとして、今年日本蜻蛉学会の会誌に共著で発表しました。

初めて与那国島で確認(撮影)されたのが2006年5月で、その後11月に複数個体が採集され種名が判明しました。


東南アジアからオセアニアにかけて広く分布する属の一員で、お隣の台湾でも、1987年以前の台湾北部での記録は2例だけっだったのが、現在では各地でごく普通に見られるようになっているそうです。


与那国島では1地点でのみ確認できていましたが、今では他の場所でも確認できています。

今後、定着し他の島でも見つかるようになるのでしょうか。

動向が注目されます。