与那国フィールドノート -509ページ目

オキナワハゴロモモドキ

アカギの枝にとまっていたオキナワハゴロモモドキです。樹木の幹で数頭の群れでいるのをよく見かけるのですが、単独でいました。

体色が保護色になっているだけでなく、体長15mm弱と小さいので偶然見つけることが多い昆虫です。


以前紹介したアオバハゴロモやエボシハゴロモに近い種類です。

個性派揃いの仲間たちですが、体が小さいことで特に昆虫に関心がある人でなければ認知度の低いグループかも知れません。
愛嬌たっぷりの顔だと思いませんか?

クロセセリ

うだるような暑さが続く与那国島です。

空梅雨だった上に梅雨明け後もほとんど雨が降っていません。

早くも“夏枯れ”の様相をもよおしてきて、蝶の姿も多くありません。

林縁の木陰で休んでいるのはクロセセリです。

やや薄暗い場所を好み、幼虫はゲットウの葉を食べます。


週に一度、特定のルートを歩いて目撃した蝶の種類と個体数を記録しているのですが、今年はクロセセリの名前があまりあがりません。

普通種でも年によって個体数の変動があるようです。

キールンカンコノキの異変

最近気がかりなことがあります。

それは、島内各地でキールンカンコノキが立ち枯れているのです。

葉が枯れ落ちているだけで、木自体は死んでいるのかはわかりませんが、老木、幼木問わず見られ、かなりの数です。こんなことは初めてです。
サトウキビ畑のわきにあった老木。葉が枯れ落ち、まるで台風通過後のような姿になっています。与那国嵩地区。


与那国小学校林周辺は、ほとんどの木がこのような状態になっています。


少しずつ葉が枯れ始めた老木。与那国小学校林。


キールンカンコノキはヨナグニサンが最も良く利用している食樹で、与那国島には耕作地周辺、低地から山地の森林まで広範囲に多く自生しています。

ヨナグニサンは石垣島、西表島にも分布していますが、与那国島のように個体数は多くない理由はこのキールンカンコノキの多さが関係しているのではないかと考えています。

西表島や石垣島ではなかなか見つからない樹種なのです。


ちょうど今の時期は、ヨナグニサン第2化の産卵期にあたり、産卵に適した木が減少したり、食べる葉が不足して成長できない幼虫があるのではないかと心配しています。