キールンカンコノキの異変 | 与那国フィールドノート

キールンカンコノキの異変

最近気がかりなことがあります。

それは、島内各地でキールンカンコノキが立ち枯れているのです。

葉が枯れ落ちているだけで、木自体は死んでいるのかはわかりませんが、老木、幼木問わず見られ、かなりの数です。こんなことは初めてです。
サトウキビ畑のわきにあった老木。葉が枯れ落ち、まるで台風通過後のような姿になっています。与那国嵩地区。


与那国小学校林周辺は、ほとんどの木がこのような状態になっています。


少しずつ葉が枯れ始めた老木。与那国小学校林。


キールンカンコノキはヨナグニサンが最も良く利用している食樹で、与那国島には耕作地周辺、低地から山地の森林まで広範囲に多く自生しています。

ヨナグニサンは石垣島、西表島にも分布していますが、与那国島のように個体数は多くない理由はこのキールンカンコノキの多さが関係しているのではないかと考えています。

西表島や石垣島ではなかなか見つからない樹種なのです。


ちょうど今の時期は、ヨナグニサン第2化の産卵期にあたり、産卵に適した木が減少したり、食べる葉が不足して成長できない幼虫があるのではないかと心配しています。