与那国フィールドノート -493ページ目

コバネマツムシ

台風12号は、与那国島には特に被害も与えず去っていきました。

あ、そういえばインターネットが繋がらなくなっていました。

台風後の慌ただしさにかまけて、ブログ更新も後回し。本日より再開です。

石灰岩地帯の薄暗くジメジメした森の林床にコバネマツムシは生息します。

今月中旬になって、見られるもののほとんどが成虫になっています。


翅がないようだけど成虫なの?


そう。写真は雌の成虫なのですが、翅はないままなのです。

腹部の先端に伸びきった産卵管があることで成虫だと分かります。


雄の成虫には“コバネ”を認めることができますが、はたしてこれを使って鳴くことができるのでしょうか。

まだ確かめられたことはないようです。


                                         撮影日9/11


遊歩道のアヤミハビルたち

現在、アヤミハビル館の遊歩道では様々な大きさのヨナグニサンの幼虫と繭が見られます。

小さなものは来春以降に成虫になると思われます。


次の成虫の発生は10月中下旬。

1年に4回の発生のピークがありますが、その成長過程にはずいぶんバラツキがあるようです。


たった今、孵化したところ。

朝日が葉上に影を作っています。

産卵されていたのはフカノキです。
アカギの葉の縁を食べ始めた1齢幼虫です。

親指の爪よりずっと小さい体長7~8mm。
3齢幼虫です。ヒラミカンコノキにいました。


5齢幼虫陀と思います。見つけたのはキールンカンコノキ。

サガリバナの現在

夏に花を見に行ったサガリバナポイントの沢へ出かけてきました。


なんと、まだ花は咲き続けているようです。


地上に目をやれば、昨夜開花したと思われる花が落ちており、
樹上に目をやれば、まだこれから咲くであろう蕾が長い花序にいくつもついています。


花序の傍らには、なにやら大きな物体がぶら下がっていました。

長径3~4㎝で卵形。筋張っているので、四角形のようにも見えます。


これは、サガリバナの果実です。


サガリバナは海流によって分布を広げる植物です。

十分に育つと果実も湿地へ落下し、


表皮が腐ると下から、幾重にも折り重なった繊維質が現れます。

繊維に包まれていることで種子は大きな浮力を得ることができ、やがて沢の水に運ばれて海に出てると、新天地を求めて旅立ちます。




ウブドゥマイ浜で見つけたサガリバナの漂着種子。