与那国フィールドノート -492ページ目

ドナンコバンノキ

ドナンコバンノキという植物を知っている人はきっと少ないはずです。

僕自身もその名を耳にしたのは、ほんの数年前。


アヤミハビル館にある植物標本を見ていたある植物研究者が、

これはオオシマコバンノキではない。ドナンコバンノキだ。

と言われたのが最初です。


うーん確かに難しい。

標本では小判形の葉が、より長い楕円形であることに気づくくらいです。


その後、少しずつ情報を得て、区別ができるようになった現在では、自生地もいくつか見つけることができました。しかし、道路の拡張や伐採によってすぐに消えてしまいそうな場所ばかりで、個体数も少なく、危うさを感じます。


果実の付き方に注目すれば、容易に区別ができます。
上がドナンコバンノキで下がオオシマコバンノキ。

ドナンコバンノキは山深い場所に生えるものではなく、耕作地周辺の農道脇などで多く見られます。

身近にたくさんあるオオシマコバンノキに混ざっている生えているかも知れません。

クロマダラソテツシジミのニュース

八重山諸島で大発生を続けるクロマダラソテツシジミが沖縄本島にまで達したことを沖縄タイムスが伝えました。

後を追うように、八重山毎日が報道。

石垣島ではもう一年近く大発生しているのに。


石垣市では、駆除についても検討しなければ、という話しもあるようです。

これまでの例などを見て、やがて自然消滅すると思われます。

ほかの昆虫や生物にも影響がある薬剤散布などは絶対にやめて欲しい。

ソテツがそんなにヤワな植物とも思われません。



与那国島の山中で見つけたクロマダラソテツシジミ。

おそらく与那国島生まれでしょうが、ボロボロの翅に強い生命力を感じます。

最初に大海原を越えてきた個体は、どのような状態だったのでしょうか。

アオミオカタニシ

今日は久しぶりの朝からの晴れ。

台風12号以来ずっとぐずついていました。



早朝に活動中のアオミオカタニシを見つけました。


背負っている貝の緑色は人々の関心をひき、

何という種類か?珍しい種か?と訪ねられることもしばしば。


実際には貝そのものが緑色なのでななく、透明な貝殻を通して、緑色の体色が透けているようです。

だから青身陸田螺。


珍しい種類ではありませんが、活動中の姿を見ることはあまりありません。

ぴったりと貝にこもり、葉の表面にぴったりとくっついていることが多いですね。


チャームポイントは触角の根本にあるつぶらな目。

何だかマンガチックで表情を感じさせます。

もうひとつ普通のカタツムリと違うのは、上の写真に写っていますが、貝に蓋があること。

日照りが続いたときにピッタリと閉じ、水分の蒸発を防ぐのに役立ちます。