与那国フィールドノート -315ページ目

最終日

10日。

詰め込み日程で疲れていましたが、不忍池の鳥たちが気になって早起き。
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2日ぶりの桜は激しく散りだし、瑞々しい若葉が目につくようになっていました。


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寝ている間にも去りゆく春。

早起きして良かったぁ。


さて、そろそろ移動しましょう。

今日は国立科学博物館・新宿分館にO先生を訪ねる予定です。


新大久保で降り、騒がしい駅前を抜けて住宅街に差しかかったところに、新宿分館はありました。


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こちらは見学施設ではありません。

O先生に、今度、科博のアヤミハビルを見に行く旨を伝えたところ、ぜひ、研究室に遊びに来なさいと声をかけて頂きました。


O先生には北ベトナムの調査に同行させて頂いたり、与那国島で初記録のカノコガを見つけた際には、ムラマツカノコの名で発表して頂いたりとお世話になっています。


1年ぶり?の再会です。

近況報告もわずかに、精力的に研究をされているオキナワルリチラシの膨大なコレクションを見せてもらいました。

本州~琉球~東南アジアの地域変異を一度に目にするぜいたく。

僕が奄美~沖縄にかけての繊細な印象のある亜種に見とれれば、先生はやっぱりオキルリは八重山がいいね、白くて大きいヤツとおっしゃる。

そちらは、見慣れているので・・・

いいな、いいな!

とにかく『オキルリ』に熱い先生なのでした。


さてさて、

ひととおり見せてもらった後、そういえば・・・って感じでAttacus属をはじめとするヤママユガの一角へ。


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アヤミハビル館に勤めていながら、これまで僕は海外のヨナグニサンをほとんど見たことがありません。

明らかに与那国島産の個体より大きなヨナグニサンや近縁種の標本がたくさんあり驚愕です!

与那国産ヨナグニサンを世界最大というのは、ちょっとまずいなあ。

島では昔はもっと大きかった、などというのですが、標本もなくそれも定かではありません。

世界最大に匹敵する・・・とでも言おうか。


そろそろ、タイムリミットが迫ってきました。

午後1時35分の飛行機で発たなければいけません。


わずか3泊4日の旅行でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。

どの施設にも情熱あふれる人々がいて、魅力あふれる展示を作り上げていました。

アヤミハビル館もがんばらなきゃ!



ぐんま昆虫の森へ

翌8日はアクアマリンふくしまのHさんと『ぐんま昆虫の森』へ向かいました。

いわき市内から車で3時間半。

普段そんなに長い間、車に乗ることがないので、辛くて辛くて。

助手席に座っていただけなのに、なんという暴言!
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3階建ての昆虫観察館と熱帯温室。


主任昆虫専門員のTさんにご案内いただき、興味深いバックヤードまで見せて頂きました。昨年の多摩動物公園でもそうでしたが、ズボラで飼育が好きではない僕は、ただただ感心するばかり。


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僕にはできないなぁ。

ならば、フィールドで勝負(?)すればいい!


アヤミハビル館とは比べ物にならない規模の『ぐんま昆虫の森』ですが、周囲が絶好のフィールドに囲まれているという点では、優るとも劣らず。

しかしながら、十分に活用されているとは言い難いアヤミハビル館の遊歩道。

自然状態のヨナグニサンを観察することもできるのに、です。



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ぐんま昆虫の森では里山を復元したフィールドを歩くツアーが、毎日、時間を決めて行われているようでした。


やってもいないのに、また暴言ですが、簡単なことなんですよね。


昼休みに歩いては写真を撮り、それをブログにアップしている遊歩道。

いつも一人で行くのを、『みんなで行こうよ!○○時集合!!』そう声を上げればいいだけのこと。


今日も刺激の多い一日となりました。

刺激を今後に生かすべし。



北上

12:00上野発の特急で福島へ。

僕はこれまでに東京より北へは行ったことがありません。

入口といえども初めての東北です。寒さが怖い。

しかしながら、およそ2時間ほどでついた泉駅へ降り立ってみれば、ぽかぽか陽気でそれほど東京と変わらない感じです。

ただし、こちらではまだ桜は満開を迎えていませんでした。樹木の芽吹きも始まったばかりのようでした。


駅へは、「アクアマリンふくしま」のHさんが迎えに来てくれました。

次の目的は、「アクアマリンふくしま」で開催中の企画展『与那国・アヤミハビルの島」を見学することです。

http://www.marine.fks.ed.jp/japanese/event/2008ryuukyuuko6/2008ryuukyuuko6.html



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3階オセアニックガレリアの一角に企画展会場はありました。


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与那国島の概要やアヤミハビル館の紹介。


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アヤミハビルの生態の解説。左端に見えるのは・・・


カエル工房http://www5b.biglobe.ne.jp/~k-kobo/ 制作の超リアルなヨナグニサン幼虫の実物大レプリカ。
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まるで生きているかのような出来栄えに驚嘆!

実物から型取りしたわけではなく、こちらから送ったさまざまな角度の幼虫写真を参考にして製作されました。すごいねえ。


アカギ(こちらもレプリカ)の枝を与那国独特のクバ巻きの酒びんにさす演出もニクイ。

アヤミハビルラベルの「まいふな」だけでなく、「どなん」「与那国」のビンも転がしてあるのは企画担当者の御配慮でしょう。


さて、展示の中心となっているのが、与那国島に生息している昆虫たちのパネルです。

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それらの写真は過去にこのブログにアップした写真です。

ブログを見て下さった担当者の方が、『琉球弧~黒潮の島々を巡る旅~』の第6弾として、この企画を立ててくれました。

感謝の気持ちでいっぱいです。


そのほか、アヤミハビルの糸を用いた織物、フン染めのハンカチ、インドネシア産の繭を利用した工芸品など、興味深い展示がたくさんありました。

会期は5月10日までと残り僅かになりました。

連休の予定は『アクアマリンふくしま』で決まりだね!


夜はスタッフの方とのお食事会。

福島名物ヒカリメ(魚、アクアマリンにもいる。)やタラの芽などの春の山菜のてんぷらに舌鼓を打ったのでした。