このようなメッセージをいただきました。

 

特異体質ってコントのネタにしたらおもしろいと思うのですがいかがでしょうか?

 

というわけで、今回のお題は「特異体質」です。

 

今回のお題はながつきさんからいただきました。

 

ながつきさん、ありがとうございます。

 


 

賢人(独白)
(俺は不思議な能力を持っている。
 俺はテレパシーを使うことができるのだ。)

彩香
「お腹空いたね。」

賢人
「そうだな。」

賢人(独白)
(彼女は俺の恋人。
 今日は彼女の部屋に遊びに来ている。)

彩香
「何か食べる?」

賢人
「食べる。」

彩香
「何食べる?あたし、作るよ。」

賢人
「そうだなぁ・・・」

賢人(独白)
(よし。ここは食べたいものをテレパシーで送って、以心伝心感を出してみよう。)

賢人
「うーん・・・(テレパシーを送り出す)」

彩香
「こうみえても、あたし料理得意なんだ。」

賢人
「うーん・・・」

彩香
「何でも言ってよ。
 大抵のものなら、大丈夫だから。」

賢人
「うーん・・・」

インターホン
「ピンポーン。」

彩香
「あ、ちょっと待ってね。誰だろう。
 はーい。(玄関のドアを開ける)」

お隣りさん
「すみません。」

彩香
「あ、お隣りさん。」

お隣りさん
「すみません。今、テレパシー送ってますか?」

彩香
「テレパシー?」

お隣りさん
「僕、受験勉強中なんですけど、
 この部屋からテレパシーが漏れてて、集中できないんです。」

彩香
「いや、あたしは送ってないですけど。」

お隣りさん
「ここじゃないのかな。
 わかりました。失礼します。」

彩香
「受験勉強、がんばってください。」

お隣りさん
「(ノートを見ながら)えーと、水は・・・CO2だっけ・・・(帰って行く)」

彩香
「変なの。(部屋に戻る)」

賢人
「誰だった?」

彩香
「お隣りさん。」

賢人
「何だって?」

彩香
「よくわからない。多分、間違いだと思う。」

賢人
「ならいいけど。」

彩香
「で、何食べたい?」

賢人
「そうだなぁ。」

彩香
「何でもいいよ。」

賢人
「うーん・・・(テレパシーを送り出す)」

彩香
「近くにスーパーもあるから、
 ある程度のものなら、食材も調達できるよ。」

賢人
「うーん・・・」

インターホン
「ピンポーン。」

彩香
「あ、ちょっと待ってね。
 はーい。(玄関のドアを開ける)」

お隣りさん
「やっぱり、テレパシー送ってません?」

彩香
「送ってません。」

お隣りさん
「さっきから、『ハンバーグ!ハンバーグ!』ってテレパシーがこの部屋から漏れてくるんですけど。」

彩香
「わからないですね。」

お隣りさん
「あなた以外の方がテレパシー送ってるとか。」

彩香
「ちょっと待ってください。(奥に向かって)賢人ー。」

賢人
「(奥からやってくる)なに?」

彩香
「テレパシー送ってる?」

賢人
「な!?ばっ!?な、な、な、何、バカなこと言ってんだよ!」

お隣りさん
「さっきから、この部屋からテレパシーが漏れてるみたいなんです。」

賢人
「ちょっと部屋に戻ってていいや。俺が話をつけるから。」

彩香
「あ、そう?お願いね。(部屋の中に入る)」

賢人
「あの・・・、えーと、僕です。」

お隣りさん
「夜遅くに近所迷惑なんで、もうちょっとボリューム落としてください。」

賢人
「すみません。」

お隣りさん
「さてと・・・。
 (ノートを見ながら)織田信長がビームで今川義元を滅ぼす。(帰って行く)」

賢人
「(部屋に戻る)ごめん。話をつけてきた。」

彩香
「どうだった?」

賢人
「もう大丈夫だと思う。」

彩香
「で、ご飯は?」

賢人
「そうだなぁ・・・」

賢人(独白)
(もうちょっとボリュームを落とさないと、また怒られるから、

 ささやくレベルでテレパシーを送ろう。)

賢人
「うーん・・・」

彩香
「あたしね、結構、料理が好きで、料理番組を録画して見たりしてるんだよ。」

賢人
「うーん・・・」

インターホン
「ピンポーン。」

彩香
「はーい。(玄関のドアを開ける)」

お隣りさん
「ささやきが漏れてるんですけど!」

彩香
「またあなたですか?!」

お隣りさん
「ボリュームを落としたつもりかも知れませんが、
 『ハンバーグったら、ハンバーグ!』って、ずーっとささやかれてると気が散るんです!」

彩香
「(奥に向かって)賢人ー。」

賢人
「(奥からやってくる)なに?」

お隣りさん
「ささやきが漏れてるんです。」

賢人
「あ、奥に入ってて!話をつけておくから!」

彩香
「お願いね。(部屋の中に入る)」

賢人
「ボリューム落ちてませんか?」

お隣りさん
「大音量のささやきですね。」

賢人
「すみません・・・」

お隣りさん
「集中させてください。」

賢人
「はい・・・

 すみません・・・」

お隣りさん
「お願いします。
 (ノートを見ながら)えーと、35-17だから、隣の3から10を借りてきて・・・(帰って行く)」

賢人
「(部屋に戻って)話をつけておいた。」

彩香
「受験勉強のしすぎでナーバスになってるのかしら。」

賢人
「ゴボッ!ゴホッ!」

彩香
「大丈夫?」

賢人
「この部屋、乾燥してない?」

彩香
「ちょっと乾燥してるかもね。」

賢人
「あと、俺が少し風邪気味なのかも知れない。」

彩香
「そうなんだ。で、なに食べる?」

賢人
「うーん・・・」

インターホン
「ピンポーン。」

彩香
「また!?」

賢人
「あ、俺が出る。」

彩香
「お願い。」

賢人
(玄関のドアを開ける)

お隣りさん
「ゴホッ!ゴホッ!
 テレパシーで風邪うつったんですけど!」

賢人
「すみません!」

お隣りさん
「脳にもマスクしてください!」

賢人
「すみません!」

お隣りさん
「えーと・・・。
 (ノートを見ながら)I am 織田信長. I can shoot the beam.(帰って行く)」

賢人
「(部屋に戻る)やっぱりお隣りさんだった。」

彩香
「ちゃんと話ついてるの?」

賢人
「ちょっと、心を落ち着けて、無の世界に入っていい?」

彩香
「無の世界?どうぞ。」

賢人
「・・・。」

彩香
「・・・。」

賢人
「・・・。」

彩香
「・・・ねぇ。無の世界に入るってどういうこと?」

賢人
「・・・ZZZ。」

彩香
「・・・賢人?」

賢人
「・・・ZZZ。」

彩香
「寝ちゃった。」

インターホン
「ピンポーン。」

彩香
「はーい。(玄関のドアを開ける)」

お隣りさん
「いびきのテレパシーがうるさい!」

賢人
「(部屋の奥から飛び出してくる)すみません!」

彩香
「どういうこと?」

賢人
「奥に入ってていいから!」

彩香
「うん・・・(部屋の奥に入っていく)」

お隣りさん
「何としても、落第させたいみたいですね。」

賢人
「いや、あなたに合格は無理です・・・」

お隣りさん
「ん?」

賢人
「いえ、何でもないです。」

お隣りさん
「もう、ずーっとうるさいですよ。」

賢人
「すみません。
 ・・・ちなみにいつからテレパシー漏れてました?」

お隣りさん
「『俺は不思議な能力を持っている。俺はテレパシーを使うことができるのだ。』ってところから。」

賢人
「あ、もう最初っからだ・・・。」

 

 

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

思いっきり現実離れさせないと難しいなと思い、近所迷惑なテレパシーという設定にしました。

そして、その設定が一番効果的なキャラ設定として、受験生が文句を言いにくるという基本構造に落ち着きました。

 

【上演メモ】

人数:3人

賢人

彩香

お隣りさん

 

所要時間:4分~6分
所要時間:★☆☆☆☆
備考:会話がメインであり、実演が難しいシーンはないと思います。

似た流れの繰り返しなので、セリフを混同しないように・・・。

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】クビ
【コント】ダイイングメッセージ
【コント】はなさかじいさん
【コント】マーメイド
【コント】小人たちの同窓会

 

 

 

【お題募集中】

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