MICHIシステムが使われなかった理由?

道路の関連施設を管理するためのシステム、「MICHI」。
とうとう廃止のニュースが流れましたね。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20091120/537061/
古いヤツかも知れませんが、、、
わたしも未だにパンフレット持ってます(笑)。
あまり使われてなかったということは、以前からアチコチで聞いてたので
ようやくリプレイスの時が来たか、といったところでしょうか。
(別の組織が引き継いで、そのまま使い続けるのかも???)
さてさて、前回のブログに引き続いて、システム『デザイン』のお話。
今回は、「使いやすい」「使われる」システムについて。
少し前の話になりますが、仕事の関係で、
システムについて、1000人以上の方にアンケートをしたことがあります。
その結果を分析していて、すご~く大切なことがわかりました。
『使われなくなるシステムには3つ(+1つ)の理由がある』ということ。
その3つの理由のひとつに、「入力がメンドくさい」というのがあります。
当たり前の話ですが、入力がメンドくさいシステムなど、
使いたいとは思いませんよね。
この「メンドくさい」と思ってしまうこと。
その要因はいくつもあって、どうすればイイという正解はありませんが、、、
一番多いパターンとして、何度も同じことを入力しなくちゃならんというのがあります。
例えば、点検業者などが確認してきて、報告書を作っているのに、
それを見ながら、システムに誰かがもう一度入力し直さなきゃならないとか。
パンフレットを見る限り、「MICHIシステム」はその典型例。
おそらく、この入力をしたい人はほとんどおらんのとちゃう?と思えますね。
事業仕分けなどの影響を受けて、「MICHIシステム」は廃止?になったわけですが、
道路の保守管理をしなくてよくなるわけではありません。
そういう意味では、予算が削減になっただけではなく、
新たに作り直すための新たな予算が必要になりますね。
新たに作る時こそ、
「使える」「使われる」デザイン
にしてほしいなぁと切に祈るばかりです。
システム設計とは、心理ゲーム。だから面白い!
仕事柄、システムについての相談をよく受ける。
そんな時、よく言われること。
「使いやすいシステムにしてくれ」 とか、
「導入したら、誰でもすぐに使えるようにしてくれ」 とか、
「誰もが書き込みたくなるシステムにしてくれ」 とか。
中でも、今回は「書き込みたくなるシステム」について書いてみる。
(「使いやすいシステム」については、また今度。)
社内や所内のコミュニケーションを高めるためのシステムとして、
社内ブログや社内SNSなどを導入してみようかな?という話もよく聴きます。
じゃ、これらのシステムを導入したら、誰もがブログを書いて、
社内のコミュニケーションが高まるか?と言ったら、そんなことはあり得ません。
もしですよ。
システムの作り方次第で、誰もがクリックしてしまうようなボタンが作れるなら、
どんな会社も儲かってしまいますよね。
自社の商品購入ボタンをそう作ればエェわけですから(笑)。
ブログを書かせるにせよ、購入ボタンを押させるにせよ、
これはシステムやプログラムの技術で、何とかできるものではないと言うことです。
とかく、システム設計と言うと、
「どんなソフトを使ってシステムを作るか?」 とか、
「どんな開発言語を使うか?」 とか、
「どんな画面にするか?」 とか
ばかりに、目がいってしまう人が多い。
PHPか?、Rubyか?、Oracleか?、LINUXか?、Excelマクロか?
でも、ハッキリ言って、そこは後回しでいいんですね。
システム設計をする上では、
『本当に困ってることって何やろか?』 とか、
『それはシステムで解決できることやろか?』 とか、
『このシステムがうまく使われたら、どんな気持ちになるやろか?』
とかを考えることの方が大切だと思っているわけです。
一言で言うなら、
『テク(技術)より、姿勢』。
如何に、使う人の気持ちに近づけるか?
その人のために、何をしてやれるか?
そこが大事だと想うのです。
「設計」って、英語で言うと、「デザイン」。
「システムデザイン」をする前に、必要なのは、『ヒトデザイン』。
そのシステムを使いたくなるような、人の流れをデザインすることこそ、
システム設計なんじゃないかな?と思っているわけです。
機械を相手に、仕様書に書かれた通りのものを工期内に作るんじゃなく、
人を相手に、自分の持つスキルを生かして、気持ちの流れを作る。
「システムが使いたくなる流れ、ワクワクする気持ちの流れを作る。」
だからこそ、この仕事は面白いんじゃないかなと思ったりするわけです。
実は、ある時を境に、「設計」というコトバより、
「デザイン」というコトバを使うようにしてるんです。
その方が、イメージしやすいし、カッコいい(笑)。
もっと言うなら、「デザイン」と言うコトバは、もっと奥が深そうだから。
そんな「デザイン」というコトバの深さを教えてくれた人たちが
セミナーを開催されるとのこと。
わたしのこんなうまくない文章では伝えきれない
「デザイン」というコトバの奥深さをきっと聴けると思います。
「いい仕事、いいお金を呼び込む
人生が豊かになるコミュニケーションとは」
自治体のクラウド化で電子納品も変わる?
日経新聞の記事で、気になったニュース。
自治体の内部もクラウド化が進みつつあるらしい。
でも、「クラウド」って、コトバ自体の定義付けが曖昧で、
具体的にナニを指すのか?よくわからないですね。。。
ただ、何の根拠もない感想だけど、、、
「シンクライアントの頃は普及しないと思ってたけど、
今回のクラウドはあるよなぁ。」
と、感じてなりません。
じゃぁ、具体的にナニが変わんねんッ、って話になると、
わかりやすい事例を考えてみた。
ひとつの例が、ソフトウェアのクラウド化。
マイクロソフトもOffice2010では、これまでのソフトウェアだけでなく、
ブラウザで動作するWordやExcelも提供するような。
http://www.lifehacker.jp/2009/12/office_20106.html
もし、ソフトウェアがなくなったら、電子納品だって変わるよね。
もう、ファイルをCDで焼いて納品するといったやり方も
必要無くなるかも知れない。
多くの人は、社外のサーバにデータを置くなんて、
セキュリティの心配が・・・って言うけれど、
サーバ上にデータを置いといて、どこからでもアクセスできることと
USBメモリーでデータを持ち運んでいる現状と、、、
果たしてどっちがセキュリティ高いんやろう?
なにわともあれ、時代の流れにうまく乗れるように、
わたしは「クラウド化」。
くるなぁと思ってるので、只今いろいろテスト中。
楽しくて仕方ありません。