システム設計とは、心理ゲーム。だから面白い!
仕事柄、システムについての相談をよく受ける。
そんな時、よく言われること。
「使いやすいシステムにしてくれ」 とか、
「導入したら、誰でもすぐに使えるようにしてくれ」 とか、
「誰もが書き込みたくなるシステムにしてくれ」 とか。
中でも、今回は「書き込みたくなるシステム」について書いてみる。
(「使いやすいシステム」については、また今度。)
社内や所内のコミュニケーションを高めるためのシステムとして、
社内ブログや社内SNSなどを導入してみようかな?という話もよく聴きます。
じゃ、これらのシステムを導入したら、誰もがブログを書いて、
社内のコミュニケーションが高まるか?と言ったら、そんなことはあり得ません。
もしですよ。
システムの作り方次第で、誰もがクリックしてしまうようなボタンが作れるなら、
どんな会社も儲かってしまいますよね。
自社の商品購入ボタンをそう作ればエェわけですから(笑)。
ブログを書かせるにせよ、購入ボタンを押させるにせよ、
これはシステムやプログラムの技術で、何とかできるものではないと言うことです。
とかく、システム設計と言うと、
「どんなソフトを使ってシステムを作るか?」 とか、
「どんな開発言語を使うか?」 とか、
「どんな画面にするか?」 とか
ばかりに、目がいってしまう人が多い。
PHPか?、Rubyか?、Oracleか?、LINUXか?、Excelマクロか?
でも、ハッキリ言って、そこは後回しでいいんですね。
システム設計をする上では、
『本当に困ってることって何やろか?』 とか、
『それはシステムで解決できることやろか?』 とか、
『このシステムがうまく使われたら、どんな気持ちになるやろか?』
とかを考えることの方が大切だと思っているわけです。
一言で言うなら、
『テク(技術)より、姿勢』。
如何に、使う人の気持ちに近づけるか?
その人のために、何をしてやれるか?
そこが大事だと想うのです。
「設計」って、英語で言うと、「デザイン」。
「システムデザイン」をする前に、必要なのは、『ヒトデザイン』。
そのシステムを使いたくなるような、人の流れをデザインすることこそ、
システム設計なんじゃないかな?と思っているわけです。
機械を相手に、仕様書に書かれた通りのものを工期内に作るんじゃなく、
人を相手に、自分の持つスキルを生かして、気持ちの流れを作る。
「システムが使いたくなる流れ、ワクワクする気持ちの流れを作る。」
だからこそ、この仕事は面白いんじゃないかなと思ったりするわけです。
実は、ある時を境に、「設計」というコトバより、
「デザイン」というコトバを使うようにしてるんです。
その方が、イメージしやすいし、カッコいい(笑)。
もっと言うなら、「デザイン」と言うコトバは、もっと奥が深そうだから。
そんな「デザイン」というコトバの深さを教えてくれた人たちが
セミナーを開催されるとのこと。
わたしのこんなうまくない文章では伝えきれない
「デザイン」というコトバの奥深さをきっと聴けると思います。
「いい仕事、いいお金を呼び込む
人生が豊かになるコミュニケーションとは」