連日驚く様な報道が続くが、
これも酷い。
8年前、富山県で、
実の父親から性的暴行を受けたとして、
24歳の女性が実名で被害を訴えた事件で、
起訴された父親は初公判で、
性交渉は認めたものの、
「娘は抵抗できない状態ではなかった」と述べ、無罪を主張した。
驚くし呆れる。
そもそも実の娘に性交渉を迫る時点でアウトだと思うが。
この被害者、娘の福山里帆さん(24)は、
中学2年から高校2年まで、
自宅で母親がいないときに、
実の父親である大門被告からあわせて8回、性的暴行を受けていた。
高校2年の時に保健室の先生に性被害を訴え、
児童相談所に一時保護されたことで、
被害はなくなったそうだが、
彼女は中学生のころから精神科や心療内科に通院していて、
東京の大学に進学したあとも、
フラッシュバックに苦しんでいる。
検察は冒頭陳述で、
「被告は事件の前から娘に暴力を振るうなどして恐怖心を抱かせていて、
複数回にわたって性交渉をした。
娘は妹にも危害が及ぶことを恐れていたほか、
家族の生活を被告の収入に頼っていたので断ることができず、
高校や大学に行くには逆らうことができなかった」と主張した。
これに対して被告側が、
「娘に手を上げたことはあるがしつけの範囲であり、
恐怖心を抱かせたことはない。
また、誘った際に娘は腕を振りほどくなどして断ることもあった。
暴力をふるって抵抗不能な状態に陥らせておらず、
倫理・道徳的には非難されるべきだが、無罪だ」などと主張。
つまり行為に至ったのは8回だけど、
未遂はもっとあった、って事だよね
それに心理的抵抗不能、という事もあるのだ。
まるで里帆さんが受け入れていたかの様な言いようは、
彼女を2重に傷つけている、と何故分からない。
まあそれが分かる人なら、
そもそもこんな獣の様な所業はしないのだろうが、
この父親の主張を聞いた彼女の発言が全てだろう。
「父が法廷で主張したことを聞き、
怒りやら情けなさやら、いろんな気持ちが湧きましたが、
最後に残ったのは悲しさでした。
どこの世界に父からの性行為を受け入れる娘がいるのでしょうか。
今、被害を受けている子どもたち、
被害を受けた子どもたちが勇気を持って一歩を踏み出すためにも、
父が厳正に裁かれますことを心から祈ります」と。
この父親だけでは無く、
他人の場合でも、
どうして不同意性交で訴えられた男達は、
皆、自分に都合よく解釈できるのだろう。
曰く抵抗できない訳ではなかった、
曰く同意の上だった。
先日部下の検察官を泥酔させた挙げ句、
官舎に連れ込んで暴行し起訴された元検察官も、
同じ様な事を言っていたらしい。
その上、これでお前も俺の女だ、とほざいたそうで、
全く女を何だと思っているんだ!と怒りが込みあげてくるし、
こんな男が検察官をやっていた事自体、許せない。
以前、尊属殺が廃止になった事を書いた時にも言ったが、
この、違憲判決が出た1968年の事件でも、
被害者は妹にまで被害が及ぶ事を恐れて、
じっと耐えていた。
今回の事件でも、
やはり同じ様に妹に被害が及ぶ事を恐れていた、と検察が陳述している。
今回、里帆さんが訴えた気持ちの中には、
被害を受けながら声を上げられない子どもたちに、
勇気を与え、前に踏み出して欲しい、という部分もあったと思う。
実際、家庭内で起きている事は、
DV含めて表に出てこないことが多い。
表沙汰になっているのは、
恐らく氷山の一角だろう。
でもそれではいけないのだ。
勇気をもって父親を訴えた里帆さんの気持ちが、
この鬼畜父には届かなくても、
苦しんでいる子どもたちに届くといいな、と思う。
それにしてもこの父親、
絶対実刑にして欲しいわ。
塀の中で自分がやってきた非道と向き合って、
少しでも反省して貰いたい。
何しろ里穂さんに対して、
未だに謝罪の1つも無いらしいので。