突然飛び込んできた訃報には、
本当に驚いた。
今朝、7時頃まで事務所スタッフとLINEでやり取りをしていたそうで、
今日夕方からは大阪でコンサートの予定。
9時にスタッフと品川で待ち合わせて、
大阪に向かうはずだったと言う。
ところが乗る予定の新幹線に来ない。
連絡もつかない。
で、事務所関係者が家まで行き、
浴室で前屈みの体勢で亡くなっているのを見つけたらしい。
部屋には鍵がかかっており、
目立った外傷も無い事から、
事件性は無いもの、と見られているが、
詳しい死因などはこれからだろう。
その中で可能性の一つとして言われているのが、
ヒートショックだ。
ヒートショックってご存知だろうか。
冬は急激な温度変化によって、
命に関わる病気が増加する。
特に入浴中の高齢者の死亡事故が多発する。
中山さんはまだ若い、と思うが、
急激な温度変化に伴う血圧変動が起きない訳では無い。
脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの、
心臓や血管の疾患が起こることを、
ヒートショックと言う。
また寒いところから熱い風呂に入ると、
寒くて血管が縮んで上がっていた血圧が、
急に温まる事で一気に血管が広がって血圧が下がり、
意識を失い、浴槽で溺れてしまうこともある。
2006年のデータだが、
交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対し、
ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなったそうだ。
身近なのに、意外とその危険性が知られていないように思う。
アメリカの様に全館暖房だとリスクは少ないだろうが、
日本でこれだけの死者が出ているのは
日本はトイレや風呂場が寒い事と無関係では無いだろう。
だが、リスクを減らすことはできる。
ポイントは急激な温度変化による血圧の乱高下、だから、
脱衣場や浴室を暖めるのも一つ。
冬場は風呂を沸かしたり給湯する時に、
蓋をせずに全体を暖めたり、
脱衣場に小さな暖房器具を置くのも1つの手だ。
そして、寒い所からいきなり熱い浴槽に飛び込むのではなく、
足から徐々に体の上部に向けて湯をかけて、
体を慣らしてから入った方がいい。
このところかなり冷え込んでいるので、
意識してヒートショック防止に努めようと思う。
中山美穂さんが鳴らしてくれた警鐘を忘れずに。
謹んでご冥福をお祈り致します。