中国広東省深圳市で日本人学校に通う小学生の男児(10)が、
18日に男に刺されて負傷した事件で、 同省広州市にある日本総領事館は19日、男児が死亡したと発表した。
病院に搬送された、という報道の後、
病状の続報が無いので心配していたのだが、
暗澹たる思いだ。
容疑者の男(44)は、
当局が身柄を確保して取り調べを行っているが、
日本側に動機など詳細な情報は伝えられていないらしい。
背景や動機が何なのか、
日本人を狙ったのか、
何も分からない状況では、
関係者の間に動揺が広がるのが当たり前で、
深圳の日本人学校では今週休校にしたらしい。
中国側はキチンと説明する責任がある。
外交問題でもあり、
国際問題に発展する可能性もある事件だから、
迂闊な発表はできない、と思っているのかもしれないが、
こういう時は迅速であることが最善だ。
起きてしまった事は取り返しがつかないのだから、
いくら秘密主義の国であっても、
せめてきちんと公表すべきだろう。
中国では江蘇省蘇州でも、
6月に日本人の母子が切り付けられる事件が起きたばかりで、
警戒を強めていたはずなのだが、
全ての事件を未然に防ぐ事は難しい。
中国側がもっと真剣になるべきだったろう。
靖国神社での落書き問題でも、
中国は外国にいる中国人に対し、
現地の法律や規則を順守するよう呼びかけはしたものの、
日本側に公正な捜査を求めたりしていて、
悪い事をしている、という認識が感じられない。
日本は中国とは違うよ。
公正な捜査は当たり前。
一緒にしないで貰いたい。
そして中国政府が反日感情を煽ることで、
自国民の不満に対するガス抜きにしてきた結果、
こういう事件が相次ぐのではないか、という気がしてならない。
その矛先が、弱い子供に向く、のは、
本当にあってはならない事だが。
幼い命が奪われているのだ。
中国政府はうやむやで終わらせられる、とは思うなよ。
責任は中国政府にあるのだ。
動機も背景もはっきりさせて公表し、
亡くなった子供とそのご家族に、
ちゃんと報告して謝罪すべきだ
と同時に、2度あることは3度ある、という諺もある。
今後子供が狙われる事が起きないように、
万全の対策をして頂きたい。
亡くなった児童のご冥福を祈ると共に、
ご家族に心からのお悔やみを伝えたい。