今年に入って私の天体写真に2つの強力な武器が加わりました。一つが「SHO合成」、もう一つは「ラッキーイメージング」です。いずれも私の天体写真に関する概念を変えるほどのインパクトがありました。(それぞれご指導いただいた方に感謝します)
今さらですが、星ナビ9月号にもこの道のオーソリティ山田氏のラッキーイメージングの記事がでていましたね。やはり駆け出しの私のとは全く露光時間もでき上がりのレベルも違います。
一応今までのラッキーイメージングシリーズのまとめとして、うまく撮れたものベスト6を図鑑風にしてみました。都会+月明り、18cmの望遠鏡、30分露出、ノータッチガイドのお気軽撮影でもハッブルもどきの神秘的な画像が撮れる、という作例としてご覧ください。まるで生き物のような不思議な形をしています。縮尺はほぼ各々の実際の視直径に合わせた大きさにしています。
【ラッキーイメージングによる惑星状星雲】
データも参考までに再掲しておきます。
【共通データ】
カメラ ASI678MC ZWO
鏡筒 ミューロン180C タカハシ レデューサー 1780mm F9.9
架台 EM-200 タカハシ 追尾方法 ノータッチガイド
撮影地 大阪府吹田市
画像処理:AutoStakkert!3(スタック)、SI9、PI
ダークあり、全画像トリミングあり
【個別データ(左上→右下)】
撮影日 露出開始時刻 露光時間(分) フィルター 総露出時間(分)コマ数
キャッツアイ星雲(NGC6543) 2024/7/28 1:28 5秒 QBP 25 382x80%採用
まばたき星雲(NGC6826) 2024/7/28 2:17 5秒 QBP 29 505x70%採用
NGC6891(いるか座) 2024/7/29 20:21 5秒 QBP 30 456x80%採用
青い閃光星雲(NGC6905) 2024/7/30 22:08 5秒 QBP 21 500x50%採用
土星状星雲(NGC7009) 2024/8/21 23:53 1秒 CBP 15 1818x50%採用
青い雪玉星雲(NGC7662) 2024/8/18 21:51 2秒 CBP 19 1158x50%採用