日本植物学の父、牧野富太郎と言えば、私の中では
「絵の図鑑をつくった人」
であり
「練馬に住んでた人」
だ。
子どもの頃、家に牧野氏の植物画の図鑑があった。
なんとなくパラパラ眺めていた。
なんて言うタイトルだったかな?
小さいサイズで白黒で。
現在は図鑑と言えば写真だけど、この図鑑は絵だ。
色はわからないけれど、形は精密で魅力的だった。
1枚いろんなパーツがピッタリおさまっていてね。
そして、私は東京都練馬区育ちで、練馬区には牧野記念庭園という施設がある。
牧野氏は今の高知県出身だが、練馬に住んでいたのだ。
私が牧野記念庭園に子どもの頃行ったのは1回だけかな。
ずっと牧野さんとはご無沙汰してたけれど、去年2016年、牧野記念庭園に行った。
<センダイヤというサクラがきれいでした>
そしてまたそれっきりだったんだが、最近、こんな本を本屋でみつけて買った。
『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』
牧野富太郎 著、平凡社
何冊かの本におさめられている牧野氏の随筆が何本かセレクトされています。
「私は植物の愛人としてこの世に生まれてきたように感じます。あるいは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。」
専門家でありながら、わかりやすい言葉で、ひょうひょうとした雰囲気。
いいわ~。
どんどん読みたいけれど、終わるのがもったいないような。
そういえば去年、父が持っていた牧野さんの図鑑を娘がもらってきたのだった。
でかくて重いのでしまいっぱなしだった。
これは牧野さんの植物画に着色している。
『原色牧野植物大圖鑑』、北隆館
色があるとわかりやすけれど、あのモノトーンの図鑑がまた見たい。
まだ実家にあるかな?