皆さま、こんにちは！
「駅は町の顔」と自治体が捉えてるからか、
最近はその町の特色を表現した駅舎が増えました。
町の名所を模したり部材に地場産品を用いる等々…
駅を訪れるだけで観光気分が味わえるので、
駅ファンとしては喜ばしいですよね。
昨年訪れた予讃線・菊間（きくま）駅も
そんな駅のひとつでしたよ。
この駅舎の注目点はココ。
菊間駅がある今治市菊間地区は
800年の歴史を持つ「菊間瓦」の産地で、
菊間駅は無人駅にも関わらず
駅舎の屋根には菊間瓦が豊富に用いられているんですって。
駅舎だけではありません。
別棟の駅便（駅の便所）もご覧の通りです。
我が家よりも屋根が立派なのが悔しい！
瀬戸内海に面した今治市は雨量が少なく、
一年を通して温暖な気候なので
生産した瓦を自然乾燥するのに適地なのだとか。
菊間瓦はその上質さから皇居にも用いられてるんですって。
菊間瓦、凄いじゃないですか！
駅の南側徒歩３分地点には菊間瓦のほか、
全国各地の瓦を展示する「かわら館」があるそうです。
駅前でこんな看板を見つけました。
今回の旅では「かわら館」をすスルーしちゃいましたが、
菊間駅に来たなら必見なスポットだったかも。
駅構内からも「かわら館」が見えますけど
自分の短足だと徒歩10分はかかりそうです。
往復すると行程だけで20分…
旅の予定は詰め込みすぎるとろくなことがありませんわね。
なお、本線の北側にある駅舎から「かわら館」に向かうと
大きく迂回しなければなりませんので、
南側に開けられた出入口より向かうのが吉ですぜ☆
話を菊間駅に戻します。
菊間駅は予讃線が開通した大正14年に開業した駅で、
駅舎の竣工年は不明ですが
JRに移行してから建て替えられたモノと思われます。
竣工年が記された建物財産標が見つけられなかったのよねぇ。
駅舎の大部分を占拠しているのは
地域の交流スペース「ふれあいサロン」です。
故に待合室は結構狭めな感じでした。
菊間駅に停車する列車は19.5往復/日で
国鉄時代に比べて1.3倍に増加しているので、
待合室で長居する人も減ったはず。
これはこれでアリなのでしょう。
改札口を抜けてホームにイン。
菊間駅は列車の行き違いが可能な
相対式ホーム２面２線構造でした。
２本のホームは跨線橋で結ばれてます。
ところでところで…
新しめな駅舎に対して
ホームに架けられた駅舎の上屋がやたらと古めかしいのですが、
まさか旧駅舎から引き継がれたモノだったりして。
いやいや、よく見りゃ
国鉄駅舎の駅長室らしき張り出しもあるし、
これってきょっとして、国鉄駅舎を魔改造したモノ!?
駅舎の魔改造が大好きなJR四国の駅なので、
駅舎の素性が気になります。
国土地理院のサイトに掲載の古い航空写真をチェックすると、
昭和46年に貨物の取り扱いが廃止されるまで
貨物ホームと巨大な貨物倉庫？上屋？があった模様。
数両の貨車の姿も写ってました。
駅舎の西側に保線車両の留置線がありましたが、
これが昔の貨物側線なのかな？
ここは「菊間瓦」の産地とのことで、
「菊間瓦」も貨車で輸送されてたはずです。
「瓦輸送」と聞いて
陶器輸送貨車の「パ」や「パム」を思い浮かべましたが、
それらは中京地区を中心に運用されており、
四国に配置はなかったみたいですね。
跨線橋から俯瞰した構内の様子でした。
最後に、自分が「かわら館」を訪れたかった理由が
当の「かわら館」以外にもありまして…
「かわら館」は「瓦のふるさと公園」内にあるのですが、
この丘から予讃線方向を俯瞰すると
菊間駅越しに広がる瀬戸内海が見えるそうです。
あのコケシみたいのは何じゃろ？
そしてここの名物は
全長120メートルのローラーすべり台です。
コレ、大人も体験したいヤツじゃないですか！
そんなことで、菊間駅を再訪する際には
時間に余裕を持って行動したいと思います。
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