皆さま、こんにちは!

 

北海道胆振地方でまた地震がありましたね。

昨日、ブログを更新してなかったら

「また北海道にいるのでは?」と心配してくれた友人がいましたが、

コタツの中でみかんを食べながら過ごしてましたので

ご安心ください。

 

話は変わりまして、今朝は4年半前に訪れました、

羽越本線と米坂線の分岐駅・坂町(さかまち)駅の訪問記です。

ここがただの分岐駅だと思ったら大間違いですからね。

見てくださいよ、この駅舎の大きさを!

羽越本線・坂町駅

今は施設は廃止されてしまいましたが、

羽越本線が全線開通した昭和13年から昭和60年までの間、

構内には広大な坂町機関区が置かれ、

大勢の国鉄マンさんがここで従事されてたのです。

事務階を持った巨大な駅舎はその時代の名残りだそう。

 

それでは坂町駅の構内がどれだけ大きかったかというと…

羽越本線・坂町駅

なんも言えねぇ。

上は昭和22年に撮影された、蒸気機関車全盛期の頃の坂町駅でした。

 

かつて蒸気機関車が吐く煙が立ち込めていた坂町機関区は

昭和60年に東新潟機関区の派出所に変わったのち、

平成11年に完全廃止されてしまいましたが、

それを忍ぶように駅前にはデゴイチの動輪が保存されてました。

羽越本線・坂町駅

羽越本線・坂町駅

ところでこの動輪、「平成15年寄贈」とありますけど

それまでどこで保管されてたのでしょう?

この頃に蒸気機関車が廃車になるはずがないので、

他の場所から移動しってきたモノで間違いないと思いますが…?

 

坂町駅の暦前の様子です。

羽越本線・坂町駅

駅の真ん前に食堂がありましたが、

ここも昔は国鉄職員さんの姿で賑わっていたのでしょうね。

 

駅前に立つ観光案内を見る。

羽越本線・坂町駅

坂町駅がある荒川町は平成20年に合併し村上市に移行した模様。

管板は「町」→「地区」の文字の書き換えに苦労を滲ませてました。

 

看板に描かれた女性が一瞬、ノーパンに見えてドキッとした自分。

羽越本線・坂町駅

以後は看板の情報が全然頭に入って来なくなりました。

エロオヤジ脳で本当に申し訳ないです。

 

それでは坂町駅の構内を覗いてみましょう。

羽越本線・坂町駅

坂町駅は大正3年に開設された駅。

米坂線が坂町駅に乗り入れを開始したのは昭和6年からだそうです。

開業から羽越本線が全線開通する大正13年までの10年間は

ここが終着駅だったみたいですね。

駅舎は昭和38年に竣工したモノとのこと。

 

改札口の頭上に貼られていた構内見取図はこんな感じでした。

羽越本線・坂町駅

 

坂町駅はホームに入場する際、

必ず跨線橋を通らねばならない難儀な構造です。

羽越本線・坂町駅

駅舎と跨線橋を結ぶ通路にスノーシェッドが備わるのは、

いかにも雪国の駅って感じですよね。

 

ホームに入ります。

坂町駅は2面の島式ホームを持つ2面4線構造の駅でしたよ。

羽越本線・坂町駅

 

ここで気になったことをひとつ。

駅舎に一番近い1番線は米坂線専用のホームで、

4線あるホームのうち、ここだけが非電化のままで残されてます。

羽越本線・坂町駅

実はこのホーム、羽越本線の坂田駅側から入線出来ない配線のために

米坂線専用となっているのですが、

元からある羽越本線よりも、後から乗り入れを開始した

米坂線のホームがなぜ一番駅舎寄りにあるのか?

っていうことに疑問を感じてまして…

こんな使いにくいホームが駅の中心近くにあるって

不思議だと思いません?

 

ここからはあくまでも個人的な推測ですけど、

米坂線が開通する以前は、

現在の1番線ホーム付近に駅舎があったのではないでしょうかね?

通常は駅構内を拡張する際は外側に膨らませますけど、

米坂線は駅舎寄りの西側から入線しているので

米坂線の乗り入れ開始を機に駅舎を移設したのではないかと。

 

実は2本ある島式ホームには仕様の相違があり、

3・4番線ホームは玉石積みで

駅舎より遠くにあるホームの方が明らかに古いのでした。

坂町駅が開業した当時は今ほど大きな駅ではなかったって言うし、

駅舎の移設を機に、現在の1・2番線ホームが設けられたのなら

すべて辻褄が合うと思ってた次第です。

 

3・4番線ホームにだけに古い上屋があるのも、

それが理由なのではないでしょうかね?

羽越本線・坂町駅

 

坂町機関区が消えて30年が経過しましたが広い構内は今でも健在です。

構内の外れにある検修庫が保線車両の基地として使用されてましたよ。

羽越本線・坂町駅

 

こちらは蒸気機関車時代の遺構その1。

機関車に補水する給水塔が残りますけど

現在はされずにオブジェ状態だそうで。

羽越本線・坂町駅

 

蒸気機関車時代の遺構その2。

車両を方向転換させる転車台は今でも現役みたいですね。

羽越本線・坂町駅

震災直後までは背後に扇状庫の一部も残っていたらしいです。

その頃にここを何度も通っていたのに、

写真を1枚も撮ってなかった自分を打ん殴ってやりたい。

 

最後は坂町駅に停車する特急列車の画像で〆ます。

羽越本線・坂町駅

国鉄時代はここを通る特急列車は12両編成がデフォで

坂町駅もそれに対応した長いホームがあるのですが、

ホームの中央部分で用が足りちゃってるのが現状、

ちょいと寂しい気がしました。

 

…以上、蒸気機関車時代の遺構が数多く残る坂町駅でした。

後から知ったのですが、駅のすぐ近くに

国鉄OBさんが手入れしながら保存されてるデゴイチ(D51 735)を

庫外から覗けるらしいですね。

また近い時期に坂町駅を訪れなきゃいけないみたいです。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

羽越本線(新津駅-余目駅)

 

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水原駅(平成21年7月28日)

神山駅(平成21年7月28日)

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(↓秋田駅方面)

 

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