『逃げたい娘 諦めない母』は
フィクション小説→心理的な解説
の形で展開されています。
母の嫌味やお節介が苦痛。
けれど放ってはおけない娘。
娘の気持ちが変化するストーリーが
面白くて、一気読みしました!
下記で「私の生い立ち」に触れました。
「毒親」という言葉も使いましたが
私の場合、父が猛毒。
自分の見たいTVが見られないだけで
幼児の私に「死んじまえ!」と暴言を吐く人でした。
学費はおろか食費まで搾取され、
養育してはもらえませんでした。
母は優しい人で、毒親ではありません。
しかし、そんな環境で愛に溢れた家庭など
成り立つはずがなく、ギスギスするのは必然。
母も側から見れば色々と変ですが
やはり同性の親に自分を重ねることになります。
「壊滅的にダメな親」が同性でない点に
私に救いはあったと思います。
では『逃げたい娘 諦めない母』の感想です
①「経験値の持ち出し」は卑怯
圧倒的に経験差のある
「母親になれば」「子を産めば」
という
条件を持ち出すこと自体が卑怯。
これに対する喩えが爽快なんですよ!
宇宙船に乗ったことのない人に対して、
宇宙飛行士だった人が
「あなたも宇宙に出れば分かるよ」
みたいなことは絶対に言わないはずです
「あなたも子どもを産めば分かるわよ」
そんな卑怯なことを言われたら
野口聡一さんになりましょう🚀(???)
②「世代間連鎖」という単純な連鎖はない
あまりにも「世代間連鎖」という言葉が溢れているのは困る。
そんな単純な連鎖はない。
信田さよ子さんは長年のカウンセラー経験から
そう断言します。
もしも自分が親になったら
母のようになってしまうのでは?
それは世間やマスコミの作ったイメージです。
だとしたら、
救いは増すのではないでしょうか?
私も自分の親とは違う親になっています。
生きづらさを幼少期の母子関係に起因させる
ことに私が違和感をもつ理由も、ここにあります。
(可愛い子どもたち)
③自分を生きるヒント
・生まれてきただけで十分に親孝行
・親に罪悪感を持つ必要はない
子ども側に寄り添う主張が散りばめられています。
根拠とともに。
・母親から距離を取る方法
・年をとり、弱っていく母への考え方
それらを具体的に知りたい方はご一読を
母が重いと感じる方の心が軽くなることを
私も願っています。
信田さよ子さんの軸は一貫しています。
「母娘」に限定せず
「家族」や「社会」という視点がよければ
こちらをオススメします↓
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