Shockproof

恋人ハリー・ウェッソンの罪をかぶって服役していたジェニー・マーシュは仮釈放になり、係官のグリフ・マラットと出会った。
二人は次第に惹かれるようになり、ついに結婚した。だが係官と関係するののはルール違反である。
その件でハリーがジェニーを脅し、ジェニーはハリーを撃った。グリフとハニーは逃亡した。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1949、監督:Douglas Sirk、脚本:Helen Deutsch、Samuel Fuller


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 グリフ・マラット(コーネル・ワイルド) 仮釈放係官
 マラット夫人(エスター・ミンチョッティ) グリフの母親、盲目
 トミー・マラット(チャールズ・ベイツ)

 ジェニー・マーシュ(パトリシア・ナイト)
 ハリー・ウェッソン(ジョン・バラグレイ) ジェニーの恋人

本作当時、コーネル・ワイルドとパトリシア・ナイトは夫婦。
 


■ あらすじ

◆ ジェニーは仮釈放になった

ジェニー・マーシュは服役していたが仮釈放となった。

ジェニーの罪は殺人罪だが、実際の犯人はハリー・ウェッソンで、ジェニーはハリーの罪を被って有罪となった。

ジェニーは仮釈放係官のグリフ・マラットに会った。

グリフは「ハリーには会うな」と警告した。何かあれば仮釈放は取り消される。

◆ ジェニーは仕事を失った

グリフはジェニーに仕事を紹介し、ジェニーは働き始めた。

だがジェニーはまだハリーに惹かれていた。

ハリーはノミ屋をしていたが、警察の手入れを受けた。その場にはジェニーがいて、ジェニーはせっかく紹介された仕事を失った。

◆ ジェニーはグリフのメイドに

すでにジェニーに惹かれていたグリフは、自分の家のメイドとして雇った。

グリフは母親と二人暮らしだが、母親は盲目で母親の世話をしてもらうためである。

この状況はグリフとジェニーの関係を進展させた。

◆ ジェニーはグリフと結婚した

実は仮釈放官と仮釈放者が雇用・被雇用の関係になるのはルール違反である。

ハリーはこの状況を利用する。むしろジェニーにグリフと付き合うことを勧めた。

だがジェニーの心は次第にハリーからグリフに転換する。ついにグリフとハリーは結婚した。

◆ ジェニーはハリーを撃った

ジェニーはハリーに会いに行き「私はグリフを愛している」と伝えた。

ハリーは昔、ジェニーからもらった手紙を見せて、ジェニーを脅した。

ハリーがジェニーに暴力を振るった。だがジェニーは持ってきた拳銃でハリーを撃って逃亡した。ハリーは重傷。

◆ グリフとジェニーは逃亡した

この事態にいたってグリフとジェニーはメキシコに向かって逃亡した。

グリフは自分の職を捨てて、妻となったジェニーを守るつもりである。

メキシコにはいくことをできなかったが、グリフは石油精製工場の職を見つけて働き始めた。

◆ ハリーはジェニーの無罪を証言

二人は手配され、新聞に手配写真が掲載された。

工場の中でも新聞が読まれた。この事態にいたって、グリフは警察に出頭した。

だが病院にいたハリーは警察の聴取に対して、拳銃は自分の物で、銃の暴発は事故であったと証言した。

ジェニーは罪に問われることはなくなった。

補足。セリフでは示されないが、ハリーは偽証言をしたものと推察される。
 


■ 出演作

コーネル・ワイルド
(1941)ハイ・シェラ/High Sierra
(1945)哀愁の湖/Leave Her to Heaven
(1947)永遠のアンバー/Forever Amber
(1948)深夜の歌声/Road House
(1952)剣豪ダルタニアン/At Sword's Point
(1945)魔法のランプ/Magic Lamp
(1952)カリフォルニア征服/California Conquest
(1954)怒りの刃/Passion
(1947)ホームストレッチ、美女の迷いと競馬/The Homestretch
(1942)人生が始まる夜/Life Begins At Eight Thirty
(1955)ビッグ・コンボ:刑事の執念とギャングの反撃/The Big Combo
(1950)二つの国旗:南軍捕虜部隊が北軍に/Two Flags West