精油は安易に飲んだり
そのままお肌に塗ったり
するものではありません。
先週末2日間かけて参加した
「ナードのアロマテラピーセミナー2023」。
朝から晩までフランス語のシャワーを浴びて
新しい処方について学んできました。
『ナード・アロマテラピーセミナー2023 「精油の力でスローエイジング」【受講レポ】』
『ナード・アロマテラピーセミナー2023 「アロマテラピーで快適な睡眠」【受講レポ】』
『ナードのアロマテラピーセミナーで出てきた「クレイ水」の作り方』の続きです。
精油をトリートメントなどで使う際、
通常植物油や油溶性ジェルなどで希釈しますが、
その際の精油の濃度は
日本だと「1%以下」が一般的です。
AEAJで伝えられている濃度ですし、
アロマのハウツー本でも
大体そうやって書いてありますが、
ナードの処方はめっちゃ濃いんですよ!
例えば今回学んだ中では
【胃酸過多・胃炎・胃痛】の処方で
抗炎症、鎮痛、消化促進など
消化器ケアにお勧めの精油5種類を
100%濃度でブレンドするものがありました。
見ての通り『クレイ水』で
希釈して使うのですが、
ここでハテ?と思いますよね。
お水に精油は溶けない!
精油を植物油に希釈するのは
精油は油溶性でお水には溶けないから!
なのですが、今回の基剤は「水」。
精油は溶けません。
しかも経口摂取。
ちょっと考えちゃいますよね。
ただ、今回ボドゥー氏が
希釈材としてクレイ水を紹介していたのは、
クレイ自体が粘膜の炎症にとても良いから
という理由もあるからです。
さらに、
紹介されていた精油は
カルダモンやスターアニスなど
スパイス系で料理にも良く使われるもの。
「だから水に入れて飲んでもOK!」
というわけでは決してないですが、
使用する期間が限られるので、
“不調に対応する応急処置”として
こういった濃度・接種方法が
紹介されています。
もちろんすべてのレシピが
100%濃度というわけではなく、
植物油で希釈して使用するものも
たくさん紹介していただきました。
精油を使用する方法は他にも、
手首に塗って手で三角を作り、
鼻を覆って香りを吸入したり、
足の裏・みぞおちなどに塗ったり、
いくつかあります。
私は日本3大アロマ協会と言われる
3つの団体全てで学びましたが、
ナードが最初だったんですよね。
なのでナードの濃度が高めなのは
知っているというか慣れているのですが、
この濃度、ホンマにだいじょぶ?と
使うときに考えます。
緊急の場合を除いて
100%濃度で塗ることは先ずないですし、
教わった方法をそのまま鵜呑みにして使うのは
ちょっとリスキーだと思います。
よっぽど調子が悪い場合は
ちょっと試してみようかなと
思うかもしれません。
でも、私は基本的には
精油は安易に口にしたり
原液をお肌に塗ったりするものではないと
思っています。
精油は、誰かに言われたまま
鵜吞みにして使うのではなくて、
ちゃんと考えて利用しましょう。