ピラティスで股関節の調子がよくなる理屈 | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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昨日のブログに『嬉しかったこと』として
股関節の調子がよくなったお客様の話を
ご紹介しましたが
 



マットピラティスのグループクラスで
なぜ股関節の調子がよくなったのか
という理屈について私なりの推論を
書いてみようと思います。


 ピラティスで股関節の調子がよくなった理由



まず、どんな側面があるかというと
だいたいこの3つかなと。

  • 生体力学的な視点
  • 脳神経科学的な視点
  • お客様ご自身のバックグラウンド



 生体力学的な視点から解説



身体の仕組み的に見たときには
主訴が股関節だから股関節にアプローチ
と思われがちですが、そうではなく。




この図をご覧いただくと分かるように
股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節であり
脊柱(背骨)の一番下に位置する仙骨・尾骨が
骨盤の裏側を構成しているので
体幹にある筋肉たちと股関節の筋肉たちの
バランスの悪さは股関節に不具合を起こします。


なので体幹の安定にアプローチすることも
股関節に良い影響をもたらすんですよ。


骨盤の安定があるからこそ
股関節周辺の筋肉を過剰に頑張らせることなく
大腿骨を動かすことができるわけで
おそらく先日のお客様の場合はこれかなと。


この過去記事下矢印に書いてあるのは
太ももの太さの話ではありますが
股関節の不具合にも関連しますので
ご参考までに。
 




 脳の視点から見た、意識の向け方



エクササイズを行なうにあたって
ダイレクトに股関節を意識することは
(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)
股関節の筋肉たちをいち早くスイッチON
することになる。


しかし、前述の通り股関節の動きは
骨盤の安定からスタートすべき。


なのでピラティスでは
「ここを動かそう」という
トップダウン的な脳からの指令を
引き出すような意識的思考ではなく
「安定からの動きになっているか」を
感じることを大切にします。


感じる、気付く、という脳の動きは
(サリエンス・ネットワーク)
意識(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)
無意識(デフォルトモード・ネットワーク)を結ぶ
中間管理職的な役割を担います。


だからピラティスを指導するときには
どんな声がけでナビゲーションするかが
とても大切な要素なんです。




 お客様のバックグラウンド



今回はお客様のバックグラウンドが
それを可能にしたともいえます。


バレエをされているお客様でしたので
意識的に動きをコントロールすることに
習慣的に取り組まれています。
(その神経回路がつながっている)


だからこそ、エクササイズ中に
「感じる」「気付く」ことができたために
成果が早くあらわれたのでしょうね。



 自分の身体を感じる感性を育む



ちょっと難しい話になっちゃいましたかね。あせる


要は、動くことが癒やしになる
ということです。
 



とはいえ
  • 身体の仕組みにそって
  • 適切な動きを選択し
  • 適切な負荷で動かなければ
動くことが癒しにはつながりません。


そのためにも自分の身体を感じる感性を
育んでおきたいものですね。


ピラティス(コントロロジー)は
そのためのトレーニングでもあります。ニコニコ




 

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