アナスタシアシリーズを

1巻ごとに1章づつ

振り返る企画、

 

アナスタシアが語る

未来のロシアの描写が

続きます。

 

 

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未来のロシアは

失業者ゼロ

食料自給率100%

完全武装解除と

夢のような数値をたたき出すうえに

 

環境改善目覚ましく

多くの観光客が訪れ

観光立国としても発展する

という予測に対してメグレさんが

 

どうやってそれほど大勢の

訪問者を受け入れたのか。

特に、一族の土地を見たい

旅行客をどれほどその入植地に

招くことが出来たのか?

と疑問を呈し

 

アナスタシアが答えます。

 

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良い空気と水、

一族の土地で育てられた

栄養価の高い食物を目当てに

治療目的でロシアを訪れた人たちは

都市部の空きマンションに滞在

 

新しい定住地に滞在できたのは

少数の人たちだけ。

 

一族の土地に滞在した

外国人のうち

約40%は帰国後に

自殺をしうるほどの

抑うつ状態に陥った。

 

人生の大部分を

多くのお金を稼ぐこと

他の人と比べて悪くない

住居、衣服、車、食べ物に

費やしてきた人は、

自分が生涯、地上で

地球の為に善いものを

何一つ創造しなかったことを

直感的に理解して、

その苦しみの中で死に

死んだあともその苦しみが

何百年も続く。

 

残り60%の人たちは

さらに直感的に理解した。

 

例え年老いていても、その手で

愛の空間を地上に創造し始めれば

創造主は彼らの人生を延ばしてくれると。

 

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この後、アナスタシアは

再び映像で

メグレさんに未来のロシアの

郊外の入植地を訪れた観光客や

美しい一族の土地を見せています。

 

 

 

集落全体を植林帯が囲んでいて

 

その中におよそ90の区画があり

 

その向こうに野原を挟んで

1km先に再び

植林帯で囲まれた集落。

 

それが30kmにわたって続く。

 

1区画の大きさは同一で

それぞれの様子は全く異なり

果樹園のようになっている土地もあれば

松や杉、樫、白樺など野生の木々を

生やしている土地もある。

 

各区画には必ず

池またはプールがあり

花壇に囲まれた住居もあった。

 

各集落の中心には

大きな二階建ての建物があり

子どもたちがせわしなく動きまわり

学校かレクリエーションホールのよう。

 

自動車の姿はまったくみえず

観光客たちは電気自動車、電気バスで

排気ガスやエンジン音を出さずに

1km離れた場所から

双眼鏡で観察していた。

 

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美しい風景と静けさが伝わります。

 

1km離れたところから双眼鏡で

というのが何とも傑作です。

 

住環境を守ることは何より優先

というのは考えてみれば

当然のことなのに、

 

資本主義社会だと

お金を落としてもらうことが

最優先になっていることも多いですね。

 

 

この章の後半では

メグレさんが

 

こんな美しく静かな環境で

食べ物も住居も得て暮らす人たちは

やることなくて暇だろうね

やっぱり人は何かしら仕事を、

芸術や研究や学問をしていないと

と言うのに対して

アナスタシアが

 

ここで暮らしている人はみな

芸術家であり

発明家であり

学者である、と答えます。

 

 

その理由は

キャンバスの代わりに

1ヘクタールの土地に

美しい景色を創りあげるためには

芸術的センスや

生きた材料(植物全般)についての

知識が必要だし

 

さらにその美しい土地という作品は

空気の浄化、人間への有益な効用など

様々な反応を意識的に引き起こせる上に

 

生きた絵画は季節に応じて

または時間の経過に応じて

色調を変え

 

人間はそれらをより良いものへと

磨き続けることができる。

 

 

現代社会で科学や医学に携わる

「学者」と呼ばれる人たちは

 

自然に存在した植物を変形させ

植物たちがもたらす果実を変形させ

 

その果実の使命を考えず

変えてしまった。

 

自然と大宇宙にあるすべては

緊密に関連し相互作用しているのに

その一つを取り出して

特質を変えたり、部品を取り除いたりすれば

必ず自然界全体の働きに影響を及ぼす。

 

そのような植物の実を取り込んだ人間も

また人間本来の能力を失っていく。

 

例えば原初の実のなるリンゴは

地球上に9本しか残っていない。

 

接ぎ木をしてはならない

という神の教えを無視して

学者と呼ばれる人たちは

執拗に接ぎ木をし続けた結果

リンゴではなくなった。

 

 

入植地に住む人たちは

これらすべてを回復させる。

 

 

 

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だからこそ

今からでも

何歳だろうと

どこに住んでいても

 

人は地球の一画に

自分のミニ地球を創造し

 

その中に生態系を生み出して

そこで暮らすのが

人間本来の生き方だということを

 

4巻に引き続き、

具体的に理由も述べながら

分かりやすく説明してある章です。

 

 

 

 

 

そしてこの章の最後に

5巻のタイトルとなった

やり取りが出てきます。

 

 

 

 

「じゃあ俺たちはいったい何者なんだ、

今日この惑星に暮らす俺たちは?」

 

 

 

「一人ひとりが自分で、自身で判断できる。

たった九日間、自分の意識を自由にするだけで」

 

 

 

 

 

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前の章はこちら

 

 

 

 

1巻1章

 

2巻1章

 

3巻1章

 

4巻1章

 

 

 

 

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