アナスタシアシリーズを

1巻ごとに1章づつ

振り返る企画、

 

アナスタシアが見せる

未来のロシアが続きます。

 

*****

 

前章では、未来のロシアが

世界で最も強く豊かな国になる、

とアナスタシアが言ったので

メグレさんがその根拠を具体的に

質問して、アナスタシアが答え、

 

最後にメグレさんが

ロシアは一族の土地の作物や

シベリア杉の加工品によって

豊かになり、

兵器工場や研究施設を

買収したうえで撲滅したのなら

農産国になるんじゃないのか?

どうやって強くなれるんだ?

と疑問を呈しています。

 

これにアナスタシアが

答えていくのが今日の章です。

 

 

兵器を製造する工場が閉鎖され

始めたのは、

あるエネルギーが発見された後

 

そのエネルギーはかつて

アトランティスの人たちが

持っていたが、

彼らは早すぎる段階でその

エネルギーを知ってしまい

結果、地球の大陸から

アトランティスは消えた。

 

再びそのエネルギーを発見するのは

未来のロシアのこどもたち。

この章の大前提がこうです。

 

 

アトランティスとは?

古代ギリシアの哲学者プラトンの

著書の中で記述された伝説上の広大な島、

及びそこに繁栄したとされる帝国。

9000年前に海中に没したと記述されている。

wikipediaより

 

学校では習わないけど

アニメの題材などにも

頻出する程度には知られている

大陸ですよね。

 

アナスタシアはもちろん

「当然あった」派です。

 

 

ですが、メグレさんはそこには

あまり興味を示しておらず

そのエネルギーを子どもが

再発見したというほうに

喰いついています。

 

 

どのように再発見されたのか

詳しく説明して欲しいと頼み、

アナスタシアはまるで

ドラマを見ているように

ある一家の様子を話して聞かせます。

(あるいは映像で見せたのかも)

 

あらすじはこうです。

 

*****

 

プログラマーの父

専業主婦の母

8歳の長男

5歳の長女の4人家族が

ある日の夜、父の仕事部屋で

静かにそれぞれ自分のことを

しながら集まっていた。

 

父は仕事を

母は刺繍を

息子は本を読むか絵を描き

娘は目を閉じて空想していた。

 

一家は一族の土地の入植者で

かつては庭のリンゴに

花が咲いたら両親が喜んで

父が母をくるくる回して

母が鈴のように笑い、それを

こどもたちも庭の植物や鳥たちも

一緒に喜ぶような幸せな時間があった。

 

その後、父が仕事で家を空ける日が増え

一家に母の笑い声が響くことが減った。

 

娘はそれを悲しんでいた。

 

あの頃のように楽しい時間を

もう一度過ごすには

どうすればいいのか考え

父が一族の土地にいなくなる時間、

たとえ体は存在しても

意識がコンピューターを通じて

一族の土地から離れている時間を

早送りして終わらせる

という方法を思いついた。

 

娘は子ども部屋にある

鳩時計を意識の中で

猛スピードでくるくる回し

父の意識が仕事を離れ

家庭に戻ってくる時間まで

進めるという空想をしていた。

 

 

すると実際に鳩時計が

なり始めたので

静かに集まっていた両親が

大変驚いた。

 

そしてこどもたちに

部屋へ行って止めてくるよう

注進したが娘は目を開けず

息子は無理だ、

自分には止められないと断り、

 

そして父親は娘と向き合って

話をすることになる。

 

良い時間をダメにしているのは

パパだという娘の指摘に対し

父親は娘に分かるように

かみ砕いて

自分が国を守るために

最新の武器についての研究や

防衛のためのプログラムに

時間を割いていることを説明した。

 

他国で開発された

現時点で自国のものより強い

ミサイルの図面をパソコン画面に

映して見せながら

そのミサイルのプログラムを

解読しているのだと説明した。

 

 

娘は目を細め

ミサイルの画像を凝視し

瞬きもせず

 

発射させるのではなく

格納庫の中でそのまま爆発させる

というイメージを

意識の中で空想し始めた。

 

父親はそれに気付かず

同じように画面を見ながら

頭は仕事モードに切り替わり

考え始めていた。

 

コンピューターが突然

警告音を発し、

爆発が実際に起きていること

またアフリカで地震が発生し

攻撃国は特定できていないことを

画面上に現れた軍人が伝えた。

 

 

父親はすぐに

これも娘が起こしたことだと

気付きはしたが、事態の大きさに

思考がついていけなかった。

 

 

兄は妹が空想力で実際に

壊れた電気自動車を動かしたり

コンクリートや錆びた鉄柱を

微生物に食べてもらうことが

できるのを知っていたので

今起きていることを父親に

説明することは出来た。

 

 

父親は緊急事態だと気付いたので

連絡用コンピュータで

「接触装置を繋げることの出来る

バクテリアが今回の爆発を

起こしていること」

「このバクテリアは

制御可能であること」

「爆発能力のあるすべての

弾薬兵器の図面を抹消すること」

を送信した。

 

父親は娘を守りたかったが

国家はすぐ娘の確保に動いた。

 

多くの軍人が

一家の一族の土地を包囲した。

 

始め、国家は娘の能力を確かめ

事実だと分かると、その能力を

封じるための算段を考え始めたが

 

国家安全保障議会議長が

それをとどめた。

 

少女に対する国家の態度を謝り

そのうえで質問した。

 

わたしたちの地球は

どのようになるのか、と。

 

娘は答えた。

 

 

地球に善あれ!よ

 

と。

 

*****

 

 

このあとの章でも

この話の続きが綴られます。

 

 

5巻を初めて読んだとき

この少女の発見した

というか少女が仲良しで

意識上の交流ができる

バクテリアという存在に

 

大変な希望を感じました。

 

もちろんわたしたちの身体にも

たくさんいるだろうし

 

わたしが日頃楽しんでいる

コンポストにもいるだろうし

 

それらにも意識があり

人間が喜ぶとバクテリアも喜ぶ

 

バクテリア同士はすぐに

情報を伝達し合うし

どこにでもいるので

 

人間の意識を距離に関係なく運んで

実際に物事を変化させるのが

バクテリアの仕事だとすると

とてもイメージが湧きやすいなと

感心もしました。

 

 

3巻だったか、UFOを作る時も

バクテリアを使うという話があり

その効用は無限大なわけですね。

 

 

 

 

その一方でこういうショッキングな

見出しもバクテリアならではのような

気がします。

 

これは二日前の記事。

 

 

これに対抗するなら、今日の章のタイトルは

人助けバクテリア、

世界中の弾薬兵器を腐食

とかでいけそうですね。

 

 

何にでも裏と表があるのだから

ほんと、すべてのニュースは

裏を出したら表も大見出しで

出してもらいたいものです。

 

 

 

あとは、ロシアが世界でもっとも

強く豊かな国になる前には

この一家の父親のように

他国で開発された

兵器のプログラムを解読しつつ、

自国の兵器の能力が

上回るようにする段階がある

 

ということであれば、

現状の国際情勢と

アナスタシアの未来創造は

あながち遠すぎる

というわけでもないのかも。

 

 

 

 

 

*****

 

前の章はこちら

 

 

 

1巻1章

 

2巻1章

 

3巻1章

 

4巻1章

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

5巻の購入はこちらから