アナスタシアシリーズを

1巻ごとに1章づつ

振り返る企画、

 

アナスタシアのいう

"人の手を煩わせずに

育つ果樹を含む園"が

ついにメグレさんの前に

 

*****

 

誰に聞いても

 

耕しもせず

草も抜かす

害虫駆除もせず

肥料もやらずに

果樹は絶対育たない

園を美しく保つなど

実現不可能

 

と言われてしまうので

アナスタシアが見せて

くれた未来のロシアを

本に書けなかったメグレさん。

 

 

実現可能だという証拠を

見つけるためなら国外へ

行くことも厭いません。

 

 

と、ちょうどそんな時に

4巻を読んだある読者が

有望な情報を持ってきます。

 

 

 

ここから7キロメートルくらい

先の野原の中に、昔貴族の敷地

だった場所が二ヶ所あるんです。

 

もう建物の姿形は残っていなくて、

果樹園だけが残っています。

誰も手入れなんかしていませんが

毎年実をつけているんですよ。

村で、手をかけて肥料をやって

育てている木よりも

たくさんの実をね。

 

1976年にこのあたりは

ひどい寒波に襲われて

村の果樹園はだめになって

もう一度植え直さなくては

ならなかったんですが

野原のあの二つの果樹園だけは

寒気にやられることなく、

一本も枯れずに済みました。

 

 

まさしく、アナスタシアの話通りの

果樹園があるという人が現れたんです。

しかもその時、たまたまメグレさんが

訪れていた場所からすぐ近くに。

 

 

その果樹園の秘密はというと

 

・遠くから見ると高いシベリア杉が

密集して生えた緑の森の島のよう

 

・近づくと密生した木と灌木の間に

入り口がある

 

・中に入ると老いて幹の硬くなった

リンゴの木たちが枝を伸ばしており

その枝には尋常ならぬほど

実がぎっしり付いている

 

・木の周りは掘り起こされておらず

草の間に木が生え、

害虫駆除剤も撒かれていないし、

実は虫に喰われてもいない

 

・何本かはまったくの老木で

枝はリンゴの重みで

折れそうになっている

 

・果樹園の周囲は

樫の森で囲まれている

 

・鳥が木の上に巣を作って

芋虫たちを食べてくれる

 

・池もあるが干上がりかけている

 

・草は伸び放題だが

小道には絨毯のように

背の低い草だけが生えている

 

 

 

そしてこの園を歩きながら

見ていたメグレさんの脳裏には

さらに

 

・池のほとりまで樫並木を植え

下に広々とした木陰の道をつくる

 

というビジョンも浮かんでいます。

 

 

 

そのとき、突然、

何かよく分からない意識が

まるで血管に血液が早く流れるよう

脈打たせているように感じる意識が

流れ込んできて

 

それをメグレさんは

神の意識に直接語りかけ

神の願いや自分の使命を

理解することができるときの感覚

と受け取り

 

それはこの200年たってなお

生き生きとした園を作った

かつての貴族の意識や

それを共に創造した神の意識を

園の中を歩くことで

直接感じられたからだと

理解したようです。

 

 

 

 

 

 

この章を読むと

わたしは小学校に上がる前後に

母方の祖母の家の近くにあった

田んぼの中の木々に囲まれた

お堂のある森を思い出します。

 

 

そこは本当に

遠くから見ると

緑の森の島のようで

 

中に入ると昼でも

少し暗くて

地面と

池と

お堂があって

 

広さはこどもでも

ぐるっと見渡せる程度だったので

おそらく10m~20m四方だったと

思うのですが

 

そこだけシーンとして

不思議に落ち着く

でも少し怖いような

そういう場所でした。

 

そこで他人に会ったことはなく

大人からその場所の名前を

聞いたこともなければ

何のお堂なのか

誰の土地なのかも

聞いた覚えはなく

 

だからといって

入ってはダメとも

言われず

 

果樹はなかったけど

特別な空間でした。

 

今は高速道路が出来て

田んぼも森も

跡形もなくなりましたが

 

あれがもう少し広ければ

中に光が入って

でも周囲は木で囲まれた

明るい空間になったろうと思うし

 

それでまた思い出すのは

岡山駅の近くにあった運動公園で

 

周囲をぐるりと木で囲んであって

35haもの広さがあるそうですが

 

近くに住んでいた時

毎日その中を通って

会社に通勤していて

 

木立の中を通り抜けると

大きな池と芝生の広場に出る

その作りが大好きでした。

 

 

 

 

さらに思い出すのは

岡山市にある後楽園で

 

あそこも周囲は木で囲まれた

13.3haの大きな森で

 

中は広々とした芝生と池の

明るい広場を中心に

建物や築山が配置されていて

正門の横に一際大きな

多分樫の木があって

園の中央からもよく見えたので

 

バスガイドをしていたとき

「あの大きな木の下が

出入口で、門を出て右に

バス駐車場があります」

と案内してました。

 

あれが一族の木だとすれば

後楽園はまさに

池田一族の園であり

正しい配置を300年前の

津田永忠に学ぶことも可能か

と思ったり思わなかったり。

 

 

後楽園略史というサイトを見たら

園内の建物がすべて草葺きまたは

こけら葺きというのが

当時から瓦葺のほうが高価で

草ぶきは安価であったはずなのに

殿様の庭園として

不可解でならないが

そのおかげで園内全体が

野趣あふれる景観となっている

みたいなことが書いてあって

 

たしかに、園の景観に建物は

重要で一体感を出そうと思ったら

園の中で用意できる資材で

建てるのが一番理想的だわ、とか

 

今はパーマカルチャーの園が

調べたらたくさん出てくるので

見学に行くことも出来そうです。

 

 

 

 

 

 

前章のブログ記事に鳥取でダーチャを

作っている藤山さんがコメントくださって

わたしの思う「正しい配置」を書いたら

コメントさらにくださったのですが

 

わたしは園全体の土地を

肥沃にするのは

落ち葉だと思ってたので

落葉樹で周囲を囲むと

書いたんですけど

 

よく考えたら、

果樹そのものが

落葉するので

 

 

園の周囲を囲むのは

強い風や暑さ、寒さを遮断する

背の高い常緑樹のほうが

向いていますよね。

緑の島に見えるためには。

 

 

上記のわたしの記憶の中の

3つの園の例を見ても

 

狭すぎると常緑樹の影が

敷地全体を覆って昼でも暗く

 

広すぎるとひと家族では

把握しきれない。

 

 

南側に低めの木を植えて

北側に高くなる木を植えるとか

南側は落葉樹を植えるとか

 

 

その落葉樹については

ケヤキなら背が高くなり

なおかつ紅葉して色がきれいだし

 

その紅葉にも赤くなるものと

黄色くなるものがある、と

藤山さんが教えてくださったので

 

そういう彩色の楽しみも

園づくりには欠かせないと思ったり

イメージが無限に広がる

大好きな章でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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前の章はこちら

 

 

 

 

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2巻1章

 

3巻1章

 

4巻1章

 

 

 

 

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