






トータルブランディング デザイナーのアーチ・コア多陀です。
一般的に、企業案件と個人の案件では、企業案件の方が高いイメージがあると思います。
では、デザインの世界ではどうか!?
これも例外になく、そうだと思います。
今回は長めに、しかも詳しく、ある意味辛辣に語りたいと思います。
これは、タイトルにある通り、普通のデザイナーは語らないと思います。こんな本当のこと言ってしまうと、仕事がなくなるからです(笑)
その理由はいうつかあると思われますが、
■影響力が違う

やはり、個人と企業ではその「影響力」が違います。
これがほぼその理由です。
仮にロゴを取っても、個人のロゴと企業のロゴでは、見られる数、その先の影響力が変わってきますよね?
作る側からすれば、作業時間はそれほど変わらないかもしれません。
「デザイン」でよく勘違いされるのは、作業時間と別に「価値」というのも重要。
企業であれば、CMなどを広報に使ったり、経費や投資もスケールが大きくなるわけです。
しかし、個人はというと所詮規模がしれているので、その先の影響力もしれてる。
というのが一般的。
ただ、企業のロゴとなると、そのロゴを使って沢山の仕事をしていくわけですから、その先の影響力がかなり大きくなることが想像できますよね。
あと、ここからはボク独自でのやり方。
現在のお客さんでは、クライアント数でいうと、
個人8:企業2
ぐらいなのですが、
これが売上となると、
個人2:企業8
と逆転傾向になります。
企業案件の単価が高いことがわかります。
もちろん、見積もりの時点で高いわけですが、これは別に法外に高くしているわけではありません。
これは、独立してるデザイナーさんなどにも相談が多い「値決め」に関わってくるのですが、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

■不毛なやりとり(時間)が多い
この不毛なやりとりが多いということが、値段が上がる理由のひとつ。
それがなぜ、不毛なやりとりが多いのか?というのが、次の目次にも関連するのですが、
■決裁者が決済者ではない
ということ。
例えば、個人のクライアントさんですと、決済者(お金を払う人)と、決裁者(最終決定する人)が「同じ」なわけです。お金を払う人が決める。とてもシンプルでわかりやすいですよね?
これが、企業となるとそういうシンプルな仕組みではなく、間に「担当者」が入ったりするわけです(笑)
で、決裁者は「社長」というケース。
これがなぜ不毛なやりとりが増えると、企業案件の仕事をしたことのある方はわかるかもしれませんが、間に担当者が入り、打ち合わせもその担当者とする。
そして、最初にアップした初校デザインも、その担当者が見るわけです。
で、その担当者がああだこあだ、ここをこうして、ここは大きくとか指示が来るわけです。
で、修正します。
で、さらにまた校正して、また修正、これを何度かやりとりする。
そして、やっと担当者のOKがでて、
その上の社長(決裁者)へ上がるわけですね。
ここからが本当の地獄です(笑)
社長は、当然ながら打ち合わせから、そのやりとりは知らないわけですから、
「なんだ!これは!全然ダメだ!」
と、鶴の一声で、
全面変更!!!!
マジです。。。
ドキュメンタリーです。。。
「今まではなんやったんや~」
という、この不毛なやりとりが、世の中のデザインの仕事にどれだけあることか。
※ちなみに他のデザインあるあるの記事もどうぞ
「目立たないので文字を大きくしてください」問題
「自分がデキるバイアスの人」がAppleのサイトを校正したら!

デザイナーの人は、よくわかる人が死ぬほど多いと思いますが、他業種だと、
「え!? それ、ほんまなん!?」
「ネタでしょ!?」
と思う方もおられると思いますが、ほんまなんですよ(笑)
「じゃ、最初から、その意味のない担当者とやらを挟まずに、最初から社長に見てもらえばいいじゃん!」
と思いますよね?
はい。世の中のデザイナー全員がそう思ってます(笑)
(世の中のデザイナーは思ってませんww)
でも少なくともボクが出会ってきた、周りにいるデザイナーたちは思ってます。
では、なぜ未だそうならないのか!?
なぜ、こんな不毛な仕事のやり方をしているのか!?
と言いますと、
いくつか理由があると思いますが、
・日本人に染み込んでいる「お客様は神様」という考え方が両者にあるため
これが大きいですよね?
これは言わずもがなですが、どんな商売でもそうじゃないですか?
(いくらそれが正しくて本質的であったとしても)変なことを言ってしまうと、仕事を切られてしまうと、実際にデザイナーは困ります。
そういうことをクライアントもわかっているので、強気で言ってくるわけです。
・昔の古いやり方が変えられない
これも日本にはあるあるで、会社というのはなかなか昔の古いやり方を変えられない、というのがあります。
これもいらんことを言うと、切られます(笑)
・担当者がええカッコをしようとするww

イメージ的にはこんな感じww
ま、ここまではだいたいどこでも言われてることなのですが、ここからは深く掘り下げていくと、
「ええカッコする」(笑)これはどういうことかと言いますと、
どうしても担当者レベルでも、人間の心理として「評価」されたいわけです。
例えば、社長から、同僚から。
その仕事を自分が携わったことで、評価されたいので、おしゃれなカッコいいデザインにしようとか、個人的な思いが入ったりするのです。
本来であれば、それは(デザインの向こうの)→お客さんに向いていないといけないわけですが、個人的な「自分が評価されたいので」という思いが勝つわけです。
当然ながら、お客さんに向いてないので、いいデザインが上がるわけがありませんよね?
社長はそもそも忙しい

あとの理由として、これは会社の仕組みというか、そもそも社長さんは経営者ですから、経営者としての本来の仕事がありますから、忙しいわけです。
なので、業者との打ち合わせや、最低限のやりとりは担当者がやる、
社長「そこはおまえがしっかりやっとけよ。」
というのが組織として普通なのですね。
それこそ、全部社長がやってしまったら、社員さんはいなくていい、ということになりますからね。
それぞれ役割があるのです。
そうじゃないと組織ではないですからね。
あかん。。。
めっちゃ長文になった。
半分も言えてない気がしますが、、、
あとは、また「後編」で話したいと思います(笑)
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多陀賢二(ただけんじ)Arch Core Inc. 代表取締役社長+CEO
嵯峨美術短期大学(現・京都嵯峨芸術大学)卒業。
印刷製版会社、デザイン会社、企業のデザインチームのリーダーをつとめ、10年のマネージメントでも「離職率0%」を誇る。
2009年、『(株)アーチ・コア インコーポレーテッド』を立ち上げ、トータルブランディングデザインに特化して、全国からデザインを受注。デザイン業務の傍ら、出版、セミナー講師、イベント、コンサルティング活動も展開。最近はミュージシャンのプロデュース、自身もドラマーとして。ステージに立つ。個人投資家の顔も持つ。
★好きな人 武豊、ヒロミゴー、小田和正
★好きなこと 「考えること」
<著書紹介>
