クラブが指し示すビジョンは? | ☆「S」の鼓動☆

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エスパルスはJ1リーグ最終戦で負けて、2度目のJ2降格が決まった。

色んな記事が出ていた中で、気になった記事があった。
【清水】明確なビジョンないクラブが招いた必然の降格 大型補強実らず、積み上げなくJ2逆戻り

この記事だ。


クラブのビジョンは、エスパルスがどんなサッカーをして行くかという指針の事だ。


ここ数年監督がシーズン途中で交代している事実があり、その中で監督が代わるたびに戦術が変わっていった事で色んなところで歪みが生まれて、毎年の様に残留争いにのみに終始したエスパルス。


この記事でと「明確なビジョンが無いクラブ」と書かれているが、大榎前GMは明確なビジョンを示してくれていました。

久米さんが大病を患い、GMの職務が務められない中で、久米さんが大榎さんに伝えた事かもしれないが、2年前のシーズン前のサポーターズミーティングの中で大榎さんが打ち出したビジョンがありました。

「これまでエスパルスは監督が代わるたびに戦術が変わっています。しかしこれは良くない。エスパルスと言えばサンバの応援があるので、サンバのリズムに乗った攻撃を組み立てる攻撃的サッカーを構築するチーム作りをして、監督そのサッカーを体現できる方を招聘する」と述べた。(正確には覚えていませんがこの様な事を言っていました)

それは自分も攻撃的なサッカーを観ている方が好きだったからその言葉が聞けて満足していました。


そして、ピーター・クラモフスキーさんが監督になり、攻撃的なサッカーをキャンプから浸透させていった。

そして迎えたJ1開幕戦で、敗戦をしたものの、最後まで攻撃的なサッカーを繰り広げられた試合を見て、久しぶりにワクワクさせてもらった。

そのサッカーにエスパルスの目指すべきサッカーが凝縮されている気もした。

しかし、ここで思ってもなかった新型コロナウイルスの蔓延による、自粛生活が始まりJリーグなどイベントのも中止となり、リーグが中断されることになった。

そこが影響したかしていないかはわかりませんが、その後、リーグが再開されても開幕戦のような試合ができなくなっていって、失点だけが大きく積み重なっていく様になった。

ピーター・クラモフスキーさんは監督経験がない中での就任でしたから、そんなに早急にチームが変えることはできるとは思ってなかったので、個人的にはそこでJ2に降格しても、そのビジョンの下で、チームを作るなり、監督を代えるにしても攻撃的サッカーを目指せる監督を招聘すべきだったと思うが、それが許せない人が多かったのだろう、大榎GMもGMを辞任して、新たに大熊清さんがGMとしてエスパルスを仕切ることになったのだが、そこで大榎GMのたてたビジョンも継承されず、監督はリトリート戦術を好むロティーナさんが招聘された。


その監督人事はエスパルスに混乱をもたらした。

前年度攻撃サッカーをしていたチームが、180°違う守備サッカーをするのだから選手は混乱して当然だし、個人的にも不満しかなかった。


結局、GMが代わったことで、監督が代わってやるサッカーが変わるという負の連鎖が繰り広げられた。

選手によっては守備を意識するあまり、攻撃に切り替わっても出足が遅くなる選手がいた。

試合を見ていると、明らかに混乱していた。

試合によっては、相手にボールを握られ、自軍に引いてブロックを組んで、ボールを跳ね返してもセカンドボードを回収できずに、ひたすら相手の攻撃に晒され続け、攻撃時も、低い自軍でボールを奪って攻める頃には相手も守備を整える時間があるから相手守備を崩せず、ただボールを回しているだけで、相手にとって怖さもない攻撃に終始し、必然的に得点力不足に陥った。

さらに、守備重視戦術を敷いているのに失点が減る気配もなく、順位は自ずと停滞して、シーズン終盤にロティーナさんは更迭された。

ヘッドコーチだった平岡さんが指揮を執って残留は果たしたが、エスパルスが負の連鎖を断つ事ができなかった。

そして今シーズンは平岡さんが指揮を執ってスタートしたが、負の連鎖を断ち切れていない中で何をやっても格段の効果を得るはずはなく、平岡さんも途中で解任されて、ブラジルからゼ・リカルドさんを招聘してきたが、一時期良い兆しを見せたが、結局それすらも打開策とはならず、結果的にJ2降格となった。


ここまで見てきた中で一番の要因は大熊清さんがGMに就任した事がエスパルスにとって1番不幸な事だったのではないかと思える。

大榎GMと久米さんが打ち出したエスパルスの目指すべきビジョンを顧みずに、ただ表面しか見ないでロティーナさんを監督にした事が結果選手の中に混乱をもたらし、中には移籍していった選手も出てしまった事に繋がった事。

負の連鎖を解消するどころか、大きくしてしまった様に感じます。


平岡さんが指揮を執ってどんなサッカーをしようとしていたのかはわかりまでんが、どの後、ぜ・リカルドさんを就任させた事に何か繋がりはあったのか?

この間大きな資金をスポンサーが出してくれて大型補強をしても、チームビジョンを無視し続け、ロティーナ、平岡、ゼ・リカルドとコロコロ監督だけを代え続けるだけのビジョンのビの字もない大熊GMの仕事力が一番の戦犯だと思える。


韓国U-23オ・セフンを獲得したのにほとんど試合に出場してないのをみても大熊GMと現場の意見が通じてないのもビジョンが無いということの証明ではないだろうか?


あくまでも個人的な意見ですが、今回の様な戦力がいるのにも関わらずJ2に降格するのであれば、2年前にクラモフスキーさんに監督続投させ、攻撃的サッカーを構築させて、キッチリチームの基盤を整えるべきだったよなぁと思う。

それくらいに久米さんと大榎さんが打ち出したビジョンが、エスパルスを強くしてくれたのではないかと思えてならない。


まさに迷走状態の中でJ1で結果が出せるほどJ1は甘くないのは誰の目から見ても明らかだし、ビジョンが無い中でいくら選手を補強しても無意味だったと思う。


チアゴ・サンタナが今季シーズン得点王になっても降格している状況はやっぱり異常としか思えない。

選手の怪我やコロナ禍という事は言い訳でしかない。