あらやす日(本)誌 -132ページ目

政治だけでなく原発報道も西日本がリード

自由で開放的な西日本、
閉鎖的で統制されている東日本。

大阪や愛知での地方政党の躍進だけでなく、
原発関連の報道も西日本が大きく東日本をリードしている。

毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」の報道姿勢や、
東京の舌足らずの心ない御用学者ではない、
京大の小出助教や中部大学の武田教授の発言には共感する。

さながら、
3月は、
東日本、東京に戒厳令がひかれているかのような様相だった。

4月に入って最近やっと御法度が解かれたのか?
小出助教や武田教授も関東のテレビ番組に出演しはじめている。




不思議なことに今年はヒロシマ、ナガサキに

ゴールデン・ウイークの休みに、
広島と長崎の知人を訪ねる予定です。

この旅行は、
奇遇にも、
大震災前にすでに計画していて、
スケジュールや宿を決めていました。

複雑な思いを抱いて、
両地を訪ねることになってしまいました。

広島の中央公園(自由広場)には、
原爆投下後もすくすくと育ったクスノキがあります。

長崎の山王神社にも、
原爆で被災してもすくすくと育ったクスノキがあります。

この2本のクスノキを見て、
元気をもらおうと思っています。

3/15と3/22:高濃度放射能漏洩は隠蔽されたのか?

茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)が放射能観測値を公開している。


あらやす日(本)誌~内なるアメーバを探して

http://www.kek.jp/quake/radmonitor/images/GeMonitor_graph.gif

これによると、
3月15日~16日と3月22日~23日の放射線量が非常に高い。
原発周辺と関東地方の放射能汚染被害は、
この4日間に集中していると思われる。

さて、
高濃度の放射能はどのように漏洩したのか?

前日または当日に原子炉に何らかの異常が起きて、
放射能が漏洩したからだろう。


事故の経緯を振り返ってみると、

3月12日、
1号機の燃料棒の露出等の理由で水素爆発が起きて、
建屋上部が吹き飛ぶ。

3月14日、
午前11時1分に3号機が水素?爆発(???核燃料の爆発ではないか?)を起こして、
灰色のキノコ雲を吹き上げた。

3月15日、
4号機の核燃料保管プール上部付近で爆発(?)が起きて出火して、
屋根の一部や側面に穴が空いた。

そして、
3/15から3/16にかけて高濃度の放射能で土壌などが汚染した。

これは十分予想されたことではないだろうか。



3月21日、
2号機から16時ごろ「やや灰色がかった煙」が出て、
18時20分ごろ「白い煙」が出た。

そして、
その翌日、高濃度の放射能が観測された。

爆発で放射能が漏洩することは専門家ならば十分予測できることで、
また放射線量の観測が行われていれば間違いなく確定できることだ。


空襲でいえば、
房総沖で爆撃機が目撃されたのに、
東京にその目撃情報が行かずに、
警報が鳴らないまま爆撃されたようなものだ。

放射能は爆撃機のようには見えないし、
因果関係を示す証拠を見つけるのも困難だと判断したのだろうか。

知っていながら、
または、
高い蓋然性があるのに、
こうした放射能の飛散情報を隠蔽した行為は反社会的な行為で、
蛮行だといえる。

そうは思いたくないが、
日本人への日本人による日本人のための攻撃は断じて許されない。


「国」という核燃料棒を喪失したニッポン

日本という原子炉には、
「国」という核燃料棒が入っていない。

ありがいたいことだと、
戦後日本はそれを望み、実践してきた。


日中戦争~太平洋戦争で多くの愛国者がこの世を去った。
また、
過剰な国家主義(帝国主義)が、
生き残った人々の愛国心を逆に弱めてしまった。

戦後、戦勝国に評価されて要職についた大人たちは、
戦争という複雑な歴史的事実を、
安易に、
そして、
過激な自虐史観でまとめて、
「国」という観念をおとしめた。

また、
西側陣営の核等の傘の存在も相まって、
日本という「国」を否定する馬鹿げた教育を受けいれ、
子供じみた国際平和を希求することで、
経済至上主義を謳歌し、
「国」よりも「企業」を優先し絶対視する考えを育てた。

国民をないがしろにする風潮と相まって、
国民の生命と財産を危険にさらす最悪な事態を、
「想定外」だと言ってのける悪知恵を生んだ。

日本という原子炉は、
「国」という核燃料棒が入っていないから、
冷却水を注入しなくても、
いつも冷めている状態だ。

「国」という核燃料棒が入ると、
冷却水のように統制管理する機能がないと、
常に危険な放射能を出して、
一度燃え出すと暴走しかねないものだ。

だから、
暴走装置を統制するために、
人類は、
憲法があり、
戦争放棄、人権、民主主義、国民主権の大前提をおき、
三権分立などの権力を統制する政治の仕組みを構築した。

日本の憲法上にちりばめれたそれらの言葉をすぐに理解できた人は少ないだろう。
いまだにお仕着せのお題目だと思っている人も多い。

今の日本には統制すべき「国」という起爆装置がなく、
さながら、
無政府状態のようだ。

日本が今あるのは、
莫大なコストをかけて構築した官僚機構が、
国の運営を一手に引き受けて、
担ってきたからだろう。

そして、
政治は空白化していった。

国民の政治的関与は抑制され、
官僚機構が機械のように国を運営してきた。

西側陣営、とくにアメリカの庇護の元で、
経済至上主義を貫くことができ、
一見して、世界有数の経済国家になったが、
その実体は、
独立していない子供のような国になってしまった。

だから、
いまだに自衛隊も「軍」ではないと平気でいってのける世論が形成された。

戦争という最悪な事態を「想定外」だと言ってのける政治がまかり通った。

侵略戦争を否定する平和憲法下にあって、
自衛隊は国の統制下にある。
しかし、
自衛隊を「暴力装置」と言ってのける仙石氏の頭のからくりは、
自衛隊を統制困難な「軍」と認識しているかのようだ。

仙石氏は、
政治が自衛隊を統制する能力をはなから認めていないかのようだ。

半世紀以上前の戦争時に、
日本の参謀本部は軍内部の満州の関東軍さえ統制できなかった。

現代の日本の政治は「軍」ではない自衛隊すら統制できない人間が、
政府の中枢に存在しているとは、
誠に日本にとって不幸なことだ。

自衛隊を暴力装置と見ることは、
「国」自体を暴力装置と考える論理と同じなのかもしれない。

暴力・暴走装置になりかねない国や軍を統制する必要がある、
という観点は正しいと思う。
しかし、
暴走するほどの主体性もないのが今の日本の現実だろう。

福島第一原発事故を、
東電などの民間企業にゆだねている現在の政治は、
戦争が起きても「想定外」だと言って、
あわてふためき右往左往することは、
間違いなく「想定」できることだ。

もちろん、
今でも、日本に侵略してくる人々がいれば、
すなわち、
戦争になれば、
日本人個々は決死の覚悟で戦うだろう。

しかし、
今の日本という「国」は弱腰だ。
日本人個々はがんばっているが、
「国」の観念を喪失した状態で、
日々がんばっているようだ。

福島第一原発事故という国内問題ですら、
国として、
国民の生命と財産を守るための国家事業として観念できず、
問題解決の主導権を取れない。

財界は自社と自社が属する産業のことしか頭になく、
官僚は手続きの合理性と自分とその属する組織の維持しか頭になく、
国を憂う政治家がいても周囲は賛同せず、
結果的に、
石原慎太郎氏の言うような「我欲」が、
政治的意思決定のよりどころになってしまう。

日本の個々の企業と国民は粘り強く、
個々それなりに奮闘し、
がんばっているが、
総体としての日本は「国」として方向性を見失い、
弱体化している。

原発事故は、
この弱体化ぶりを如実に見せてくれた。

今まで見えなかったものが見えたという意味で、
原発事故は決してマイナスだけではない。

ここから、
何かが始まり、
新しい時代の夜明けが見えてくる。




なぜ、東電の「工程表」を反証できないのか?

絵に描いた餅と言われる東電の原発事故収束「工程表」。
しかし、
そう理由を明確に言うことは困難だ。

小生には「工程表」を分析する能力はないが、
疑う能力はある。

個人的に思うに、
政府が思いつきで「9ヶ月で工程表を作れ!」
と言ったのではないかと思う。

在野の専門家が「工程表」を分析したくても、
福島第一原発の実態とその詳細な情報は、
東電等の一部組織が独占している。

「工程表」を客観的に反証し、批判できる情報も、
独占され隠蔽されている。

東電は電力を地域独占しているばかりか、
原発事故の問題解決も独占している。

この独占を許している、
最大の利害関係者は政府だろう。

この未曾有の非常事態にあって、
今までの体たらくを見れば、
東電に「工程表」通りの結果を期待すること自体、
おかしな話だ。
実際、東電には夢を実現する力はなく、
この虚構の力を与えているのは政府(政治家)だけでなく、
行政(官僚)とマスメディアの共同謀議だ。

菅首相が東電社長を叱責したところから、
大きな間違いをおかしているといえる。

あのとき、
東電はすでに最悪な事態を十分想定しており、
原発から撤退したかったわけで、
菅首相は政府が問題解決の主導権を東電から奪うべきだった。

それは今からでも遅くない。

夢のようなこの「工程表」を実現するには、
最善を尽くす必要があり、
政府が主導して国内外の英知を結集する必要がある。

しかし、
どうも、
政府は自ら解決することを放棄して、
すでにフランス政府と仏・国策会社アレバと、
アメリカに事故復旧の段取りを頼んているようだ。

その見返りに莫大な復旧費用の請求が10年以上に渡って来るので、
頭は下げなかったと思うが。

所詮、外国人は外国人。
当たり前のことだが、
一番頼りになるのが日本人であることを、
政府は再認識すべきだ。

政府は権威と自信を喪失し、
自暴自棄になっているとしか見えない。





反原発の映画「DarkCircle」(暗黒の循環) を見る

映画「DarkCircle」(暗黒の循環)は1982年制作のアメリカ映画。

題名のダーク・サークルは、
核廃棄物を危険視した"暗黒の循環"という意味だと言う。

この映画は、
1990年に全米でTV放映されてエミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞し、
日本でも「NHK特集」で放映された。

1980年代、原子力による放射能汚染の実態を、
女性作家アーヴィングが自ら取材したドキュメンタリー映画。

映画では、
主にアメリカの国内問題を取材しており、
プルトニウムで水爆の起爆装置を生産しているコロラド州のロッキー・フラッツ工場周辺の放射能汚染の実態、建設されたばかりの原発の操業中止運動、太平洋上での大気圏核実験場上空を飛行させられて被爆した元・軍人らを取材している。


(映画はYouTubeでは9分割されており上記は最初の映像)

また、
映画では、
日本も登場する。
長崎での惨状を記録した米軍の映像にも残っている被爆者、谷口氏(被爆当時は16歳)も取材している。

谷口氏曰く、
戦争は憎いが、
それ以上に戦争を止められなかった親や大人が憎い、
という言葉が心に焼き付く。

現代の子供たちが、
「原発を止められなかった親を憎む」と、
言わしめることがないように祈りたい。

坂本龍馬なら小沢グループと大阪・愛知を同盟?

小沢一郎氏は、
地方と中央の関係を再構築して、
日本を変革する大きな見取り図を持っている、
…ように見えるが…
具体的な構図はよく見えない。

大阪と愛知で育ちつつある地方政党の問題意識は、
小沢氏の構想と連携することでより実りあるものに結実できるのではないだろうか。

大阪のGDP(国内総生産)は40兆円弱で台湾と同じくらいだ。
愛知は約35兆円でスウェーデンと同じくらいだ。

なお、
日本のGDPは約400兆円。
東京のGDPは約90兆円で韓国と同じくらいだ。
福岡は約12兆円で九州全体では30兆円を超える経済規模だ。

日本は地方圏でも、
一国を凌駕する巨大な経済・文化圏を持っている。

江戸時代、
薩摩藩や長州藩も、
小国なみの経済規模を有し、
また、
それ以上に、
世界の国と対等に渡りあえる気概を持っていた。



すでに、
現代の坂本龍馬が、
水面下で画策を行っているかもしれない。

大震災の被災地である東北の地にも、
何らかの変革の意識が生まれざるをえないだろう。

東北連合を小沢氏が率いて、
大阪・愛知と共に、
中央官僚集権を旗頭にしている霞ヶ関城を、
その英知で挟み撃ちにすることができるのかもしれない。





馬鹿にされる日本~東電の英語サイトの充実ぶり

東電の英語版のホームページには、
原発事故に関する大量の写真が掲載されている。
http://www.tepco.co.jp/en/news/110311/
英語のページのほうが、
日本語のページよりも充実しているのだ。

英語のページには、
日本の大手メディアも報道しない最新の写真も逐次アップされている。

なぜ、
日本語版よりも英語版の方が充実しているのか?

その答えは、
日本人、日本軽視。
外国人優遇。


東電はどれもプロの写真家によるものと思えるほど画質や構図も良く、
事故自体を利用して情報を独占しているようにも思える。

【蛇足】
この記事を掲載した翌日、4/19から東電は日本語サイトにも写真を掲載しはじめた。




大震災・国難克服~小沢一郎と一般市民のWEB対談(ニコニコ動画等)

4/16(土)午後、「東日本大震災」​と「福島原発大事故」、第三の​建国に向け二つの国難にどのよ​うに立ち向かうかをテーマにして、小沢一郎元民主党代表vsフツ​ーの市民のWEB対談が行われ、ニコニコ動画等で配信された。

主催は「ネットメディアと主権在民を考える会」ネットメディア分科会(制作・運営協力:株式会社APF通信社、株式会社サイゾ)。

この対談は、
ニコニコ動画の総カウント数で9万人以上が視聴した。


小沢氏は当日風邪気味だったようで鼻水と咳をしながら対談に参加していた。

かいつまんで、
小沢氏の話を以下まとめてみる。


東北沿岸の被災地について

・被災地は県・市町村の予算でやりくりしており、資金不足になっている。
・国の資金は使う使途・メニューが決まっているので地方自治体が自由に使いにくい。



原発事故について

・原発事故は大本営発表のような情報公開をしている理由は責任回避のため。
・燃料溶融と原子炉格納容器等の損傷は間違いなく、臨界に達して核反応も起きている。
・チェルノブイリ原発事故時には誰かが決断して死を覚悟で作業をせてたが、
 福島第一原発事故ではリーダーがその決断ができないので爆発を起こさないように作業している。
 今のやり方では問題がある。
・今のままだと長い間住めない地域ができてしまう。
・英知とお金をかければ放射能放出を止める手立てはあるはずだ。
・今後のエネルギー政策については、原発を今止めるのではなく、できるだけ早期にクリーン・エネルギー に転換する方向を打ち出すのはリーダーの役割だ。
・自然災害の復興と原発事故の復興は異なる。原発事故はとにかく放射能放出を止めることだ。
・当初、原発は国産のクリーン・エネルギーとして導入されたが、今は、原発は過渡的なエネルギーだと考 えている。



日本人について

・欧米のように国民も健全な政治行動(デモなど)をした方がいい。
・日本の若い人が元気がなく、政治に無関心なのでもう少し関心は持てないものか。
 それは自分(小沢氏)も含めて上の世代にも責任がある。
 子供を育てて学校に行かせて就職させれば親の責任はそれで終わりだという風潮に問題があった。
・日本人は自己主張、議論が苦手だ。日本人は議論に盛り上がると感情的になってケンカになってしまう。



日本の政治について

・政治家が行動せずに傍観しているだけでは歴史の批判に耐えられない。
・思い切った政策をすると、リーダーが決断をするときだ。


小沢氏はリーダーとして何らかの決断と行動を考えているようだった。



なぜ、国家的事業として原発事故に対処できないのか?

原発事故からすでに1ヶ月が過ぎ、
原発周辺の放射能汚染はチェルノブイリ原発事故級になっている。

【参考】汚染は「チェルノブイリ級」
矢ヶ崎琉球大学名誉教授は3月25日に福島県入りし、1週間にわたって空気中や農地、水などの放射線量や放射能汚染のデータ収集を実施した。その結果、「現時点でチェルノブイリと同程度の状況にある。さらに深刻化する可能性がある」と被害の大きさを語った。(琉球新報 4月15日(金)9時55分配信)

東京都杉並区のあるビルの屋上床面で測定した放射能値が、
6マイクロシーベルト/時を超えたという報告もある。

しかし、
これだけ問題解決に難航している状況下で、
いまだに東電と関連企業が問題解決の中心的存在になっている。

4/17、東電は原発問題解決の「工程表」を発表し、
原発事故の収束に6~9カ月程度かかるとした。

工程表は簡単にまとめると、
 ・原子炉と保管プールを冷温(100度以下)停止状態にする。
 ・放射能放出を防ぐ囲いを建屋に設置する。
 ・原発内の汚染水を浮島のタンク等に移す。
 そして、
 ・周辺の家屋や土壌の汚染除去作業を行う。
 というものだ。

これを受けて、アメリカのクリントン国務長官はこの「工程表」を分析し、
できる限りの支援をすると言った。

さて、
日本政府はこの「工程表」を分析しないのか?
菅首相はこの「工程表」の発表を見て、
「少し前進できた感じがする」と言ったが、
この工程表の作成に国はどこまで関与したのだろうか?


原発事故の異常性よりも、
この東電任せの問題解決の方法の方がはるかに異常に見える。

国難であるだけでなく、
国際問題にも発展している事故にあって、
現場の情報が東電と関連企業で管理され、
情報操作されている現状は異常そのものだ。

超法規的措置で、
国が率先して介入し、
問題解決の主導権を取るべきだ。

ヒロシマ、ナガサキ、
そして、フクシマと歴史にその名前が残るであろう、
未曾有の放射能汚染事故にあって、
なぜ、国が国家的事業として問題解決ができないのか?
まったく不思議でならない。

日本の原子力発電事業の特徴は、
政府の支援が他の国に比べて強いと言われている。
また、
政界、行政、電力業界、大手メディアがほとんど一体になっているとも言われている。

この固い癒着構造が、
国が主導権を取れない最大の理由なのだろうか?

思うに、
この癒着構造は背景であって、
「国」が主導権を取れない最大の理由は、
「国」の主体性が欠如しているからだろう。