あらやす日(本)誌 -130ページ目

「全原発、段階的に閉鎖を」~石橋神戸大名誉教授の訴え

地震による原発事故の危険性に早くから警鐘を鳴らしてきた、
神戸大の石橋克彦名誉教授(地震学)は、
4/26、国会内で講演した。

石橋氏は、
「日本列島は東日本大震災によって、あちこちで大地震が起こりやすくなっている。
原発にとって地球上で最も危険な場所だ」と述べ、
そして、
国内すべての原発を段階的に閉鎖するべきだと訴えた。

石橋氏は東海地震の可能性を1976年の日本地震学会で最初に指摘した学者で、
1997年、東海地震の想定震源域の真上にある浜岡原発(静岡県)の廃炉を主張した。
また、
原発の耐震性が旧来の地震学で評価されていることなどを問題視して、
全国各地で「原発震災」が起こる恐れを指摘している。

原発の危険性を訴えるのは、
多くが西日本の学者たちだ。

なぜ、
東日本の学者からはこのような声が上がらないのだろうか?

戦時中から戦後にかけて、
1943年の鳥取地震、1944年の昭和東南海地震、1945年の三河地震、1946年の昭和南海地震と、
「戦中戦後の4大地震」が立て続けにおきた。
いずれの地震でも1000名を超える犠牲者を出し、
近接した時期に集中して発生している。

1995年におきた阪神大震災、
2006年におきた中越地震、
そして、
今年2011年3月におきた東日本大震災。
近接しておきている地震だといえなくもない。

東海・南海・東南海連動型地震の発生も予想されている。
また、
南関東直下型地震は、
2007年(平成19年)~2036年(平成48年)の間に70%の確率で発生するとの想定されている。

日本が地震多発時期に入っていなくても、
大地震がいつおきてもおかしくないことは、
ごくフツーの想像力で考え得ることで、
このような最悪な事態を想定することが政治家や企業経営者には必要だ。


【参考】
東海地震の3倍の地殻変動を伴う「超東海地震」が、1000年周期で発生する可能性が指摘されている。このような地震は少なくとも過去5000年間に3回起きており、2400年前の地震の後にも年代は特定できないが同様の地震がもう一度あったと見られている。産業技術総合研究所活断層研究センターおよび北海道大学の研究グループが行った浜岡原子力発電所付近のボーリング調査の結果から推定されている。





小出裕章氏による原発学習会(4/16、生活クラブ生活協同組合・静岡主催)

4/16、生活クラブ生活協同組合・静岡主催で、
京大・原子炉実験所の助教・小出裕章氏による原発の学習会が行われた。



今日4/29に、
明治大学(東京・お茶の水)で行われた小出氏らの原発をテーマにしたセミナーの会場は超満員だったという。





日本は想定以上に「一蓮托生」だった

大震災による経済的なショックは、
日本列島全体に及ぶことになった。

2011年3月の鉱工業生産指数がマイナス15.3%と大幅に低下し、
事前予想はマイナス10%程度だったので、
この予想を大きく下回る結果となった。

2008年9月のリーマン・ショック時のダウンがマイナス8.5%だったので、
その倍近い低下だ。

あらやす日(本)誌~内なるアメーバを探して


日本全地域が密接にからみあう有機体であることを如実に示している。

一部の地域のダメージが、
体全体に及ぶということだ。

日本は思っている以上に、
一蓮托生、一体となっている国なのだ。

もし、
東海・南海・東南海地震や南関東直下型地震がおきたら、
鉱工業生産指数の落ち込みは、
一時的にマイナス20%を軽く超えるのだろう。

この想定されるダメージを少しでも回避するために、
政治・行政機能や、
企業の本社も分散させてゆく必要がある。

現代のIT技術を駆使すれば、
分散は十分可能で、
これにより地域も活性化できるし、
肥大した行政機能を整理できれば一石二鳥、三鳥だ。









3号機は核爆発だった?~海外専門家が相次いで見解

3/14におきた福島第一原発の3号機の爆発について、
海外の専門家が相次いでその爆発の異様性を指摘し、
「核爆発」の可能性に言及している。
なお、
この「原子炉の核爆発」は「原子爆弾の爆発」とは大きく異なるので注意が必要だ。

アメリカでは、
ガンダーセン(Arnie Gundersen)博士(原子力の専門家)が、
3号機は核爆発で、爆発時の黒っぽいキノコ雲は、
パウダー状になったプルトニウムではないかと言う。

3号機は黄色・オレンジ色の発火があり、その威力などからして「Detonation:爆轟(衝撃波は超音速)」で、
1号機の水蒸気爆発は「Deflagration:爆燃(衝撃波は音速)」で、両者は明らかに異なる爆発だと。

3号機では、まず水素爆発が起きて、その衝撃で保管燃料プールの中の燃料棒に核反応が起こって爆発したのだろうと氏は指摘している。

アメリカ側がこの爆発を分析しているらしいのでその結果が近々でるのではないだろうか。

確かに、
映像では爆発音が3回あるので3回爆発があったようだ。
思うに、
1回目の爆発音が水素爆発で、2~3回目で発火を伴った爆発音で、この発火は保管プール内の核燃料の核反応ではないだろうか。

なお、
3号機の保管プールには550体以上の核燃料棒があり、そのうち約500体が使用済み燃料棒。使用済み燃料棒は使用前よりも高温になっているため冷却しにくい状態にある。3号機の爆発はこの使用済み燃料棒が核反応を起こしたものではないかと推測されている。


イギリスでは、
クリストファー・バスビー教授(Scientific secretary of the European Committee on radiation risks)が、ロシアの研究を引用して核爆発の可能性を指摘し、チェルノブイリ原発事故と同じメカニズムによる核爆発だと主張している。
なお、チェルノブイリの核爆発は原子炉の運転中に起きたもので、保管プール内での爆発よりも大きな爆発になる。

また、
氏はインタビューの中で、
チェルノブイリの事故対応は迅速だったが、日本の対応は非常にのろいと言ってる。


では、ではと、外国の出羽の守になりそうだが、
日本ではと言ってみたいものだ。

日本では情報が隠蔽され、
専門家が自由に発言できず、
また、
発言する勇気のある専門家や、
それを取り上げるメディアも少ない。

3号機の保管プールの状態を精細な写真や映像で見れば爆発の真相は一目瞭然だろう。
高圧ポンプ車のクレーンなどからプールの状況を政府・東電は把握できると思うが、
この状況写真等は公表されていない。
だから、
相当怪しい。


福島第一原発では、
今、1,000名近い人々が必死に核燃料の冷却と放射能除去作業を行っている。
被曝を抑えるために交替制で作業は行われているので、
実際、常時動いている人は数百人規模だろう。

規模が小さすぎるのではないか。
もっと多くの人員を投入すれば、
一人一人の累積被曝量も抑制できる。

事態を正確に迅速に情報公開することで、
もっと多くの英知と人員を投入してゆける。


【参考】分析映像

http://www.youtube.com/watch?v=2onC01URt9c&NR=1

http://www.youtube.com/watch?v=1Q3ljfLvHww&NR=1

http://www.youtube.com/watch?annotation_id=annotation_325695&v=l3CJLNJpUVo&feature=iv



【追伸】
原発事故から2年以上が経過した今(2013/11/20時点)、小生はこの3号機の爆発は天井部分を破壊して冷却水注入と核燃料の取り出しを意図した人為的なものだったのではないかと推測している。

★福島第一原発の天井破損の謎を解く~人為的破壊?
http://ameblo.jp/ararada/entry-11702298475.html





1号機で最高放射線量検知

4/27、東電の会見で、
1号機で最高レベルの放射線量を検知したとのこと。

福島第一原発の1号機の原子力建屋内で水漏れなどを調べるため、
4/26にロボットを投入して放射線量を計測したところ、
ポンプ室付近で高濃度の放射能で汚染されていることがわかった。

東電の社員いわく、
「1120ミリシーベルト/時。私が知るかぎりでは最高値だと思いますけれども」と。

事故以来最も高い値、毎時1120ミリシーベルト(1.12シーベルト)は、
わずか10分程度で年間の上限に達してしまう数値で、
1時間、そこにいたら白血病などの重度の障害を起こす値だ。

敷地内に1シーベルトの放射能を出すガレキもあったと言われるので、
あくまで「私が知るかぎり」であって、
もっと高い放射線量値を知っている人が他にいるのではないかと思う。



東電・政府の推測では、
1号機の核燃料は5割以上が溶融している。
これだけ溶融していれば、
燃料の一部が、
圧力容器・格納容器の底部に落ちて容器外に大量の放射線を出しているというのが現実だろう。
だから、
原子炉格納容器の中をすべて冷却水で満たすという、
最終手段ともいえる「水棺」を決定したのだろう。


【蛇足】
4/29、1号機では核燃料を冷却するため圧力容器を覆う格納容器を水で満たす「水棺」に向けて4/27から注水量を毎時6トンから10トンに増やし、容器内の状態を調べていた。
1号機は前記の高濃度放射線のために人的な調査は頓挫している。
1号機の格納容器内の圧力は、4/29午前5時時点で約113キロパスカルと低下傾向にあり、大気圧に近づいている。大気圧より低くなると酸素を含む空気が流入し、水素爆発の可能性が生じるという。東電は爆発防止のため、窒素の注入も続けている。

1号機が水素?爆発する可能性は前々から示唆されているが、
今度、爆発したら水素爆発ではなく、
3号機のような異様な爆発(核爆発)か?、
格納容器を破壊する爆発になるのではないか??







現代日本は国民主権VS官僚主権の戦いだが

日本にも優秀な政治家はいるが、
数の論理だけで戦えば、
少数の政治家では、
500万人という強大な官僚体制の前ではあまりにも非力だ。

政治家が一人や二人、大臣や副大臣になって、
省庁の事務室に乗り込んでいっても、
鉄壁の官僚組織に袋だたきにあっているのが、
日本の現状だろう。

そして、
官僚体制のために作られた法律と、
その法律によってもたらされた利権は、
その利権に群がるさまざなな団体・企業を巻き込んで、
行政組織構成員の数以上にものを言う強大な権力になっている。

政治家だけが100人結集しても、
この強大な官僚組織とは互角に戦えない。

国民の代表者としての政治家の背後には、
多くの選挙民と利害関係者がいるわけで、
背後にいる国民の力が政治家の最大の武器になる。

フツーの国の政治家は、
国民を後ろ盾にして国会で法律を作るので、
この法律で官僚を支配できるわけだ。
だから、
フツーの国では公務員としの官僚は「公僕」として、
粛々と法律にのっとった事務、法律の実現を行うことになる。
この公務には本来裁量権は最小限度に抑制され、
主体的な判断、意思決定はできず、
主体的な判断、意思決定は政治家を通して国民が行うことになる。

もちろん、
フツーの国でも、
国民のためではなく、
政治家の背後いる利害関係者や一部の選挙民のための利権構造も生まれてくる。

日本は明治維新以来、
多くの政治家は官僚に使われてきた。
多くの法律が政治家を利用して、
官僚体制維持の道具として、
官僚自身によって作られてきた。

その中には悪法もあり、
悪法のもとでは、
国民に選ばれた政治家は官僚の僕(しもべ)になりはて、
政治家の向こうにいる国民も官僚の僕(しもべ)になってしまう。

この旧態依然たる日本的な異様な体制は早々に一新しないと、
日本は経済的にも文化的にも貧しい国になる。

政治家が、
官僚体制維持のためではなく、
国民のために、
フツーの法律をつくって、
フツーの国の形を整えないといけない。

今の日本社会は、
国民主権派と官僚主権派の戦いだ。

小沢一郎氏は、
国民主権派のリーダーになりたいのだろう。

小沢氏の人格破壊に忙しいマスゴミは報道しないが、
実際にいたるところでこの戦いは行われている。

しかし、
国民主権派は昔も今も少数派で旗色はあまり良くない。
有史上、
日本で国民主権派の政権は皆無に近いだろう。

戦後は、
田中角栄政権、中曽根政権、小渕政権くらいだろうか。
小泉政権や民主党の政権は「国民主権」を売りにしていただけだろう。

国民主権派として国民から多くの票を獲得して政権与党になった民主党も、
ついに、
国民主権派の小沢氏を追い出して、
官僚主権派に丸め込まれてしまった。

官僚主権派は、
見かけ上、
錦の旗印のように「日本のために」という接頭語をつけて、
さまざまな法律や施策を打ち出すが、
その中には、
「国民のため」ではなく、
自己保身と自己の属する組織のための法律や解釈・運用が混じっている。

最近の流行っている官僚主権派の最悪な手口は、
巧妙に税金を搾り取って組織内にプールして、
これを少しでも公的な歳出に回さないようにして、
結果的に出た歳出の不足分を国債発行して将来の国民にツケを回していることだろう。

しかし、
今は国難、有事のとき。

強大な権力を持つ官僚主権派も「我欲」を捨てて譲歩して、
和の精神でこの国難を乗り切らないと、
自己保身もできず、
自己の属する組織も潰れかねない、
と思うようになっているのではないか。

国民全体の奉仕者として本来の官僚組織の実質を残して、
いかに、
肥大化したガン細胞のようなその権力を削ぐかで、
日本の未来は決まるのだろう。



和の精神で国難を乗り切る

今は国難だ。

戦後最悪の有事だ。

ある試算では、
東日本大震災の経済的損失は、
太平洋戦争を超えるという計算もある。

大きなビジョンも思想もないのに、
小さなことでちまちました無意味な政争をしている場合でははない。

空きカン、鈍カン、もうアカンなんて、
だじゃれを楽しんでいる場合ではない。
リーダーを批判するのもいいが、
批判する余裕はないのだ。

今は、
「和」の精神で、
挙党一致で大震災の復旧と原発事故対策に集中するときだ。

そもそも、
和は、
政治の世界での和が本来の由来だ。

政争はこの国難が去ってから、
正々堂々と思う存分やればいい。

いや、
この国難が去っても、
無意味な政争を行う余裕は日本にはないだろう。

さて、
和の精神とはどのように実践されるのか?

一言でいえば、
反対意見を聞き入れることだろう。

原発でいえば、
原発推進論者は原発反対論者の意見を聞き、
原発反対論者は原発素新論者の意見を聞く。

そうすれば、
さまざなな意見の比較で自ずと愚な意見は排除される…と思うが。

大きな声にしないで「意見」を出さずに隠していると、
愚かな意見でも崇高に思えてくるものだ。

互いに意見を公開することで答えは見えてくる。

たいがい、
隠していることの多い側に巨悪が存在している。

ここで、
もし、
巨悪が発覚しても、
心を改めるならば相手を許す気持ちも必要になってくるだろう。

それも和の精神だと思う。






日本国家ブランドの復旧

日本の国家ブランドとは何なのか?

戦争を放棄した世界でも希な国、日本にあって、
社会ではなく会社のために滅私する会社経済至上主義で、
この小さな陸地の国が地球有数の大国になった。

資源のない国が原発に依存するのは仕方ない…
「想定外」の地震と津波で原発事故がおきたのも仕方ない…と、
いくら言い訳を言っても、
想定できなかった原因がその想像力のなさにあると反省しなくては一歩も前進しない。

天災である大震災に対しての日本の対応は、
特に日本国民に対しては国際的に見て好印象だが、
人災である原発事故に対しての日本の対応は、
国も国民も共に最悪なイメージを与えている。







衝撃的なダイイング・メッセージに仰天

ネットではなく、
テレビのニュースで、
まさか、
本物の「死に際のメッセージ(ダイイング・メッセージ:dying message)」
を聞くとは思わなかった。

その声は、
4/21に死去した、
1978年に解散したキャンディーズ3人娘の一人、
スーちゃんこと田中好子さん。

大震災で多くの人が犠牲になった今の時代だからこそ、
違和感なくこのメッセージを聞けた人が多いのかもしれないが、
小生は非情にびっくりして仰天した。

信じられないことだと思った。

愛する人に囲まれて個人対個人で向き合うべき死を覚悟したとき、
録音されたそのメッセージは、
息苦しそうだが比較的明瞭な声で、
自分の死を冷静に見つめて、
大震災に亡くなった方々を悔やみ、
明らかにファンやすべての国民に向けられていた。

厳かな死に際に、
彼女自身がマイクを本当に要望したのだろうか?

いったい誰が?
録音マイクを彼女に渡したのか?

マイクを向けたのが旦那さんならば、
いったい何のためにマイクを彼女に向けたのか?

その場の状況を思い浮かべると、
素直に感動はできず、
切なくなってくる。

このような衝撃的な生のメッセージをテレビという、
公共の電波上に流す行為は違法ではないにしろ、
平常心を失った時代なのではないかと思う。


原発の賛否~アンケートの違い

日本で行われたアンケートの結果が2社で大きく異なっている。


●ギャラップ・インターナショナル日本

 原発反対 47%
 原発賛成 39% 


●朝日新聞 

 原発反対 32%
 原発賛成 50%


この違いは?
どこから来るのか?

ただ、
いずれにせよ、
やはり、
日本は原発好きが海外先進諸国よりも多いようだ。

これだけの大惨事があっても、
なおも原発に賛成する人がこれだけいるとはある意味で大したもので、
仰天する。

今後、アンケートを公表するときは、
アンケート対象者や回答者の属性、
アンケート方法を告知することを法制化できないものか。
アンケートによる世論操作の危険性を最小限に抑制しないといけない。


【参考】
ギャラップは、1935年に設立され、アメリカ合衆国のワシントンD.C.に本社を置くとともに、世界の30近くの国に拠点を設けて世論調査などを行っている世界最大規模の調査会社。日本には1995年に日本オフィスが開設されている。
民間企業による世論調査の先駆け的存在であり、その世論調査はギャラップ調査(Gallup Poll)と呼ばれ高い信頼を得ている。