あらやす日(本)誌 -128ページ目

原発事故が起きた真因は相互チェック機能の欠如

最高の安全性を追求すべき原発は、
莫大な国民の資産を費やし、
当然ながら、
多くの監視機関の中で運営されてきた。

国では、
国会、裁判所、行政(経済産業省)、委員会(原子力安全委員会)。

地方では、
地方自治体、地方議会、原発周辺の住民。

民間では、
電力会社、原発メーカ、大学、新聞・テレビなどの報道機関、専門家・評論家。

そして、
国民。

これらの関係者の中には、
当然ながら、
原発の危険性を訴えてきた少数の人々がいた。

しかし、
監視する座にある多くの人々は、
その少数意見を無視または反論してつぶした。

真摯に相互に多様な意見・見解を受け入れて監視していたら、
福島第一原発の事故は未然に防げたのではないだろうか。

今回のフクシマの惨事は、
東電だけの責任ではないのだ。

今、フクシマで起きている惨事は、
まさしく有事であり、
「戦争」がおきているようなものだ。

戦争責任は、
国、地方、民間ベースなど、
小生も含めて日本全体におよぶ。

国、地方、民間ベースでの相互の癒着構造が、
原発の安全神話をつくりだし、
原発の安全性を低下させたのだろう。

放射能だけでなく、
さまざまな問題が本来の監視の目をかいくぐって、
世の中に出ていると思われる。

国家財政も破綻寸前で、
このまま行けば10年以内に金融資産を食いつぶす。

しかも、
今回の大震災と原発事故で財政破綻の時期も早まる。

ここはゼロベースで、
すべてについて見直すときなのではないだろうか。

いっぺんに見直したら(実行したら)大混乱になるのは当然で、
そもそも議論なしに実行はありえない。

フクシマの大惨事は、
安全性を議論しないで実行したことにある。

議論するのが見直しの第一歩だ。

議論する前に、
議論の方法から学ぶ必要があるのだろう。

まずは、
相手の意見もよく聞かないで、
むやみに反対することを禁止することだ…強制は無理か。








原発事故:4号機はいつ爆発したのか?

摩訶不思議な4号機。

福島第一原発の4号機は、
3/16撮影の衛星写真で大破していたことが分かっていたが、
原子力安全委員会の関係者は、
「いつ壊れたかすら特定できていない」と途方に暮れているという。

いつの間にか建屋が柱を残して周囲の壁が吹き飛んでいたと言うのだ。

まったく信じられない話だ。

1~3号機の対応で手いっぱいで、
4号機の監視は手薄で原因不明だと言う。

東電と政府の管理体制のお粗末さを物語っている。

何らかの爆発的な事象がおきたことは間違いないだろうが、
テレビカメラで爆発が撮影された1、3号機と違い、4号機は爆発の目撃者もいない。

隠蔽工作が本当にないならば、
5/8深夜に起きた3号機と4号機の爆発?のように、
深夜から朝方にかけて吹き飛んだのだろうか。

誰も見ていない~聞いていないというのは信じがたいことだが、
それが事実ならば、
3/14の3号機のすさまじい爆発の巻き添えになって、
壁が吹き飛んだのだろうか。

地震時に4号機は点検中で、
原子炉は点検中で原子炉内には核燃料はなく、
核燃料は保管プールにあった。

保管プールの状態に大きな異変はないようなので、
ボンベや石油燃料タンク、有機溶剤などの可燃物が爆発したのではないか?
とも推測されている。





アメリカの外圧で政治健全化?

カン政権による浜岡原発の停止要請と、
中部電力の停止受け入れが、
横須賀等の米軍基地機能防衛のためで、
アメリカによる外圧があったというウワサがあるが、
浜岡原発が止まるのはそれはそれで結果オーライだ。

しかし、
情けないウワサだ。
事実であっても信じたくないウワサだ。

予想震源の真ん中にある浜岡原発について、
ここに至っても日本独自の政治的決断ができなかったとしたら、
この国はすでに滅んでいるのかもしれない。

ふと、
日本の政治健全化のために、
アメリカに言ってもらうという手があることがわかった。

急がば回れと、
日本のしたたかな有力者や政治家は、
この手を昔から使っている可能性もあるのだろう。

それにしても、
原発をかかえる首長らが「唐突だ」「説明不足だ」と文句を言っているのも、
信じられない脳天気な反論に思える。

原発で事故が起きて地元だけでなく、
周辺自治体や周辺国に被害が出れば、
原発を誘致したその自治体や住民は、
被害者になると同時に加害者の立場にもなることを、
肝に銘じるべきではないだろうか。

福島第一原発3号機周辺のTBSライブ映像

福島第一原発3号機は今最も危険な状態にあるようだ。

3号機周辺を映し出しているTBSライブ映像は要チェックだろう。



5/8夜の時点では中央の鉄塔裏が3号機、その右が4号機になっているが今後変更される可能性がある。
また、
上記ののyouTubeのURLは今後変更の可能性があるのでリンクが切れるかもしれない。

5/8未明の3号機爆発??で放射能は漏洩しているのか?

5/8:午前1時過ぎ、
TBSが設置した福島第一原発のライブ映像により、
3号機と4号機から黒煙・白煙が出ていることが確認された。

プルトニウム混合(MOX)燃料を核燃料に使用している3号機は、
3/14に異様な(核?)爆発を起こして、
さらに3/21には原因不明の黒煙を出し、
最近になって原子炉の温度上昇が続いており、
異常事態になっていた。

あらやす日(本)誌~内なるアメーバを探して-20110508 3号機ライブ


映像は陸側から海側に向かって撮影されており、
3号機(中央の鉄塔裏)の煙だけでなく、
4号機(右側建屋上部)でも煙が出ているのを確認できる。

【参考】上記画像について
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/4405.jpg

【参考】TBSのライブ映像
http://www.youtube.com/user/tbsnewsi#p/l

3号機は、
プルトニウム混合(MOX)燃料を核燃料に使用している問題児で、
4月末、原子炉圧力容器上部の温度が80度台でほぼ推移していたが、
5月に入り上昇傾向が顕著になったため、東電は圧力容器への注水量を増やしていた。
しかし、
温度の上昇は収まらず、5/5朝には144度、さらに5/7夜には202度に上昇していた。

また、
4号機は、
原子炉内に核燃料はなく、
原子炉上部にある保管プールに核燃料が保管されている。
したがって、
4号機の煙はこの保管プール内の核燃料が高温になり、
蒸気等になって煙のように写っている可能性があり、
この蒸気?煙?には放射性物質が混じっている可能性が高い。


5/8夜、3号機について、
核燃料の一部が原子炉底部に崩れ落ちて、
核反応を起こした可能性を東電は示唆している。

しかし、
これらの蒸気?煙?に含まれる放射能の危険性については、
詳細な説明がない。

一般国民にとっての差し迫った最大の問題は、
この爆発の原因追求よりも、
放射能の漏洩があるかどうかだ。

東電は「差し迫った問題はない」と言うが…
ドロボーに何も盗んでいないと言われているようで、
どうも釈然としない。

ドイツ気象庁の飛散予測では、
5/8~5/9は太平洋上に向かう風向きなのでこの予測が正しければ、
上記の3号機の異常事態によって放射能が漏洩されても、
被害は最小限度に抑えられるかもしれない。
しかし、
5/9午後~5/11には東北の被災地や関東に風が一部向く予想をしている。

前記のドイツ気象庁の飛散予測から予想すれば、
もし、
3号機のこの煙が何らか原因による爆発ならば、
放射能が5/8~5/9に太平洋上に風で運ばれるだろう。

そして、
3/14爆発時の飛散時間から予測すると、
今回の煙に混じっているであろうプルトニウム等の放射能が、
2週間後くらい(5/下旬くらい)で、
グアム、ハワイ、アメリカ西海岸で確認されることになるだろう。
偏西風が3月よりも弱まっている可能性もあるので、
もっと時間がかかるかもしれない。

広島・長崎で被爆した人が福島でも…

5/6の中国新聞第一面の記事で、
広島・長崎で被爆して被爆手帳を持っている人が8名も、
福島第一原発から30キロ圏内に住んでいることがわかったとのこと。
20キロ圏内にはそのうち4名が住んでいた。

奇しくも、
広島、長崎で各4名とのことで、
これも驚きの事実だ。

放射能の危険にさらさせている人や
放射能の危険にさらされている人は、
当事者意識をもって、
今こそ、
広島や長崎で被爆した人々の気持ちに思いをはせるときなのだろう。

そして、
この被爆体験から過去を振り返り、
原発建設の「安易な推進」に歯止めをかけるときなのだ。

多くの国民の声と御用学者ではない専門家の意見に傾聴した、
「慎重な推進」ができるだけでも大きな意味がある。

フクシマ、ヒロシマ、ナガサキ

今年1月から予定していたのですが、
今広島、明日長崎ではからずも、
巡礼の旅になってしまいました。

当初は、
観光気分満載の予定だったのですが。

まさか、
フクシマでこんな大惨事が起こるとは…
誰も思わなかったといえば、
それはウソでしょう。

チェルノブイリ原発事故では、
今までに欧州・アフリカ諸国で140万人の死者が出ており、
まだ、
多くの被爆症の患者が治療を受けています。

まだ死者こそ出ていませんが、
フクシマでも、
最悪、同じくらいの被害が出ると予想している専門家もいます。

放射能飛散~日本は過去のデータを予測してどうするのか?

やっと文部科学省サイトで、
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による、
過去??の予測データ公開をはじめた。
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/past.html

しかし、
驚いたことに「過去」のデータだけだ。

今日の時点で、
5/3のデータまでしか公表されていない。

過去とはいえ、
生々しいデータだ。

2011/3/15のデータによると、
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/20110315/201103151200.pdf

この日は、いつもとは逆向きの風になり、
北東からの風が高濃度の放射能を運んで関東地方に吹き抜けた。

関東地方の累積被曝量の4割くらいはこの日に集中していると、
個人的には見ている。

【参考】高エネルギー加速器研究機構(KEK)の放射能観測値


この飛散予測を見ることができた文科省などの一部の人々は、
家族や親しい知人にこっそり耳打ちしただろう。
「今日は屋内にいるか、屋外に出るならマスクを」と。

当初決められた「防災計画」の手順通りに、
全都道府県に飛散予測を流すのが行政機関の責務であり、
それが法治国家というものだ。
手順通りに行っているならば、
関係都道府県にデータはあるので、
ネット等で公開してほしいものだ。

しかし、
行政官庁の裁量権の範囲内だという理由で、
臆病な行政官庁(国も都道府県も)は予測情報を公開しない、
という選択をしている。

行政官庁の気持ちも理解できる。

彼らはこの種の大きな決断をしてはいけない立場にあるから、
政府の指示を待っている状況だ。

情報公開の指示を出すのが政府(菅内閣)の責務だ。

3号機爆発~プルトニウム&ウラン観測データはどこに?

米国環境保護局(EPA)のRadNetのデータベースによると、
3月下旬から4月初旬にかけてグアム・ハワイや米国西海岸において、
福島第一原発・原子炉の爆発等で放出されたと思われる、
異常な濃度のプルトニウムとウランが検出されている。

グアムでのプルトニウムの検出は観測以来、初めてのことだと言う。

【参考】
「中鬼と大鬼のふたりごと」さんのサイトで詳細な説明がある。
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-44.html

ちなみに、
確かにプルトニウムは他の放射性物質よりも重いが、
中国大陸から数千キロも飛んでくる黄砂の方がプルトニウムよりも数倍重い。
だから、
アメリカ西海岸でも観測されるのだ。

しかし、
日本では、
いまだにプルトニウムとウランの観測データが公開されていない。

こうした重要な観測データを公開しないということは、
ほぼ間違いなくそこに不都合な真実があるのだろう。


高崎市(群馬県)に設置されている包括的核実験禁止条約(CTBT)観測所でも、
3月中旬以降に高い数値のさまざまな放射能が検出されていた。
http://www.cpdnp.jp/index.html

高崎市には(独)日本原子力研究開発機構の高崎量子応用研究所があり、
この施設にCTBTが委託して放射線量を観測しているようだ。

包括的核実験禁止条約機構(CTBT)は、
国際機関で世界中で放射線量を観測している。

CTBTが観測しているアメリカ(サクラメント、ハワイ、アラスカ)、カナダ(モントリオール)、
日本(高崎市)等での放射能測定装置の結果から、
高い精度の情報を海外の専門家も得ているものと思われる。

当然、日本政府・行政機関にも情報が行っていると思うが。

高崎のこの観測所が日本で公表しているデータにも、
プルトニウムとウランのデータはない。

米国環境保護局(EPA)でさえ、
プルトニウムとウランを観測しているのだから、
CTBTのような国際機関がプルトニウムとウランを観測していないわけがなく、
海外の専門家にはプルトニウムとウランを含むすべての情報が出ているのではないだろうか。

海外の専門家が主張している福島第一原発・3号機の核爆発説も、
こうしたデータを元に指摘しているものと思われる。

問題は、
原子炉の爆発の態様ではない。

すでに3/15時点で、
レベル7相当の超高濃度の放射能が放出していたことは明白だが、
最大の問題は、
どのくらい多くの人や土地が被曝したか?
そして、
どのくらいの被害レベルになるのか?
そして、
情報が隠蔽されなかったら、
どのくらい被害が抑制できたのか?

そして、
失策・失敗を教訓にして、
今後起こりうる最悪な事態(爆発、原子炉破損、ベント等)に、
いかに備えるかだ。

観測データの即時公表と、
国際標準品質の政策によるデータの評価や、
勘に等しい画一的な避難半径主義ではない避難指示等、
政府・自治体の行うべきことは多い。

しかし、
マスク・屋内待避等と、
一般国民にできることは、
限られているとはいえ、
それでも、
被害は最小限度に抑制できる。

今の政府の対応を見ていると、
核爆発だということが海外で暴露されてから、
核爆発=超高濃度の放射線量が放出されたことを追認するのだろう。

そして、
プルトニウムとウランは測定しにくい等の理由で観測していないということにして、
正確な放射能の放出量情報を出さないで済ませるのだろうか。

データの隠蔽よりも、
事態を悪化させるのは教訓の隠蔽だ。

米・民間医師団体が日本政府の子供被曝許容量を批判

4月26日の会見で、アメリカの民間医師団体「社会的責任のための医師の会(PSR:Physicians for Social Responsibility」のアイラ・ヘルファンド博士は、
日本政府が出した子どもの年間被曝許容量「年間20ミリシーベルト」を批判する声明を出した。

PSRは、
1985年にノーベル平和賞を受賞している反核などを訴える民間医師団体。

http://www.psr.org/news-events/press-releases/psr-statement-increase-allowable-dose-ionizing-radiation-children-fukushima-prefecture.html

声明の原文を要約すると下記のようになる。

・米国科学アカデミーは放射能に安全レベルはないという結論を出している。
・子供は大人よりも放射能の影響を受けやすく、胎児はさらに影響を受ける。
・年間20ミリシーベルトの放射線量は大人でも500人に1人にガンの危険性を引き起こし、
 子供は200人に1人がガンの危険にさらされる。
・子供が2年間20ミリシーベルトの放射線量を浴びた場合、100人に1人がガンの危険にさらされる。
・年間20ミリシーベルトの放射線量は子供にとって決して安全ではない。


アメリカでなく日本の医師から聞きたかった声明だ。
日本の医師や医学関連の学者には社会的責任はないのだろうか。