便秘/原因不明の痛み(線維筋痛症など)/不安/不眠症...福岡県 あらき心療クリニック -4ページ目

便秘/原因不明の痛み(線維筋痛症など)/不安/不眠症...福岡県 あらき心療クリニック

楽に深く息を吐いて、腹部の圧迫を和らげ、体を伸ばす。

病院に勤務していた頃

腰痛や首・肩のこり・痛みなどで困っている人がこんなに

多いとは想像だにしませんでした。


それらを主訴として心療内科・精神科を受診されることは

あまりないのですが、


不眠、抑うつなどで受診される人で腰痛や肩こりその他の

痛みを伴っている方が多いのです。


最近、「痛みはうつ病の症状の一つである」と

言われることが多くなっているようですが・・・


そう単純に考えるわけにはいかない、と思います。


整形外科にはもっと多いですし(当然ですが)

内科でもその他の診療科でもきっと心療内科を受診

する人と大差ない割合で腰痛その他の痛みを抱えて

いるに違いないはず(多分)だからです。


「痛み」-それは「うつ病」の症状かもしれません


一時このようなテレビコマーシャルが多く流れていたよう

ですが、某製薬会社(関係)の行き過ぎた啓蒙啓発活動の

ようです。


抗うつ剤が、痛みに効くことがあるので、

ことは少し複雑になってきますが・・・


抗うつ剤が痛みに効いたからといって

「うつ病」とは限りません。

10月27日付の産経新聞に

「ノーベル物理学賞中村修二氏に聞く」と題してインタビュー

が載っていましたが

その内容たるや、それこそこちらの方が怒りを覚えるようなもの

でした。


[日本の他の2人(赤崎氏と天野氏)について]

「二人は青色LED作成に必要な窒化ガリウム結晶を作ったことが

認められたんでしょう。しかしお二人の方法では非常に暗いLED

しかできない。明るいLEDを作るためには私のところで作った物が

100倍以上明るい。それがブレークスルーなのですが、授賞理由に

それが書かれていないのはおかしいな…」


[赤崎氏、天野氏との同時受賞について]

「米国では(LEDを発明した)ニック・ホロニアック氏とレーザーを

作った人、私の3人が候補に挙げられていた。米国にしてみたら

日本人3人の受賞は期待はずれだったかも」


要するにノーベル賞受賞に値するのは日本人3人の中で自分が

一番で、日本の他の2人が受賞したのは米国からしたら

予想外、意外だと言っているのです。暗に(というかあからさまに?)

自分は赤崎氏、天野氏の研究の価値はノーベル賞に値しないと

思う、ということを言っているのです。

あまりに品がない!二人に失礼というか、ノーベル賞選考委員を

含めてノーベル賞に失礼なのでは?

と多くの人が感じていると思うのですが・・・


日本を(日本の司法制度だけではなく)貶める発言もしていますね。




転院して来られた時は、ややボーッとした感じですが、

ある程度の会話はできました。自発性低下というか、

自分から動こうとすることは少なく、何かと介助が必要な

状態でした。しかし興奮などはなく、その意味では周りの

人が迷惑を被ることはなかったのです。


脳挫傷で・・・脳波検査をしてみたところ

意識障害(混濁)が疑われました。厳密には違うのですが、

簡単に言うと

「(起きている間も)眠気が強い」状態と考えられたのです。


薬を減らして行くと・・・


会話、動きが活発になってきました。

しかし細かいこと、些細なことにこだわったり、訴えが強く

なったりで、看護師の方達が困るほどになりました。


しばらく辛抱してもらって・・・


何と!


普通の感じになったのです。

その後無事退院となり、外来通院となりました。

その通院も、意味・必要がなくなりました。


脳挫傷後遺症として、死ぬまで入院生活を余儀なくされて

いたかもしれない人が、自分本来の姿で生活できるように

なったのです。


心療内科・精神科の薬に限らず、薬の副作用には色々なもの

があります。薬疹とかなら一目瞭然ですが、全身倦怠感や

眠気などは、とくに軽微なものとか徐々に強まって行く場合

それと気づかれないことが多いようです。

薬の副作用で人生を棒に振るようなことになったら

大変です。


必要最少量がどれぐらいかは、難しい面もありますが

「薬の量が多過ぎはしないか。合ってないのではないか。」

「今の状態が本当にベストなんだろうか」という視点が

大切だということを強く思い知らされたのでした。

必要最少量の薬をモットーにすることは、当然と言えば当然でしょう。

患者さんに限らず、ひょっとしたら(?)、大抵の医師もそう心掛けている

のかも知れません。


私にとって衝撃的とも言える体験をしたのは、

もう20年以上前のことです。


当時、私は民間の精神科病院に勤務していました。

ある日、信頼している友人医師から入院依頼がありました。

某公立病院に入院中の患者さんを、

私が勤務している民間病院へ転院させて欲しいというものでした。


患者さんは、以前転倒して頭部打撲、脳挫傷を起こして一般科に

入院。しかし不穏興奮状態となったため精神科に入院となった方でした。


精神科では、患者さんに落ち着いてもらうために(鎮静のために)

一般に言う強めの向精神薬(抗精神病薬)が処方されました。

それで、不穏興奮状態は治まったが、1日中ボーッとして

色々な面で介助、介護が必要ということでした。


「脳挫傷後遺症(脳に実質的なダメージがあり、それによる精神症状)

なので、もう改善する見込みがなく、長期入院になるので民間の病院で

診て欲しい」というものでした。


受け入れましたが・・・(続く)




3年程前にこのブログへコメントを頂いた方から嬉しいメールを

頂きました。ご本人のお許しを得て以下にその概要を記します。


>以前デルデル呼吸についてアドバイスを頂いた者です。
>あの後地道に呼吸の練習をしたものなかなか上手く行かず、

>私にはできないのだろうか?と思っておりました。

>しかし、私は以前に内蔵の手術の癒着で腸イレウスで入院した

>ことを思い出しまして、普通の人より時間がかかるものだと気づき、

>更にデルデル呼吸を続けておりました。

>食物繊維と水分を多くとってしっかり眠る、などにも気をつけており

>ましたところ、今年の始めくらいから、便秘をほとんどしなくなり、

最近では快腸快便、と胸をはって言えるまでになりました。

>これもデルデル呼吸と、先生がご親切に指導をしてくださったおかげです。


3年も経っており、デルデル呼吸の効果だけではないのかも

知れませんが、こつこつ続けておられて、きっと要領、コツのような

ものを掴まれたのだと思います。


嬉しい限りです。