必要最少量の薬とはー副作用に気が付かない① | 便秘/原因不明の痛み(線維筋痛症など)/不安/不眠症...福岡県 あらき心療クリニック

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楽に深く息を吐いて、腹部の圧迫を和らげ、体を伸ばす。

必要最少量の薬をモットーにすることは、当然と言えば当然でしょう。

患者さんに限らず、ひょっとしたら(?)、大抵の医師もそう心掛けている

のかも知れません。


私にとって衝撃的とも言える体験をしたのは、

もう20年以上前のことです。


当時、私は民間の精神科病院に勤務していました。

ある日、信頼している友人医師から入院依頼がありました。

某公立病院に入院中の患者さんを、

私が勤務している民間病院へ転院させて欲しいというものでした。


患者さんは、以前転倒して頭部打撲、脳挫傷を起こして一般科に

入院。しかし不穏興奮状態となったため精神科に入院となった方でした。


精神科では、患者さんに落ち着いてもらうために(鎮静のために)

一般に言う強めの向精神薬(抗精神病薬)が処方されました。

それで、不穏興奮状態は治まったが、1日中ボーッとして

色々な面で介助、介護が必要ということでした。


「脳挫傷後遺症(脳に実質的なダメージがあり、それによる精神症状)

なので、もう改善する見込みがなく、長期入院になるので民間の病院で

診て欲しい」というものでした。


受け入れましたが・・・(続く)