@ちゃんねるブログ アニメ速報 -10ページ目


*プロローグ

 早朝、夏も終わりに差し掛かり、涼しくなってきた頃。
 今日はなんとなく登校時間が早かったため、珍しくわたしは一番乗りで教室へと入った。真っ先に教室の隅まで行くと窓を開ける。すると涼しい風がすうっと髪を通り抜けて、わたしは目を細めた。
 窓枠に両手を乗っけて体制を楽にすると、まだ控えめなセミの声が遠くから聞こえてきたりする。それ以外は、しんと静まり返っていて誰もいない教室にぽつりと一人、どこか優越感のようなものに浸っていた。
 たっぷりとそれを堪能した後、自分の机まで向かうと、ギィと椅子の音を教室に響かせながら席へとついた。カバンから教科書を取り出し、机の引き出しへと入れようとしたのだけど――。
 あれ……、とそこで違和感を覚える。何かと思えば、中には既に一冊のノートが入っていたのだ。
 昨日忘れて帰ったのかな? と疑問を抱きながらもそのノートを取り出して机の上へと置いた。
 なんの変哲もないただのノート。少し灰色がかった地味なもので、友達の誰かが使っていた記憶もない。
 そして何気なくページをめくり、中を覗き込んだわたしは思わず椅子から飛び退いた。

「う、うわあ――!?」

 ……ガタン、と椅子が後ろへと仰け反った音はどこか遠く、それよりもわたしはノートから目を離すことができない。
 窓から吹き抜ける風のせいで、パタパタとノートのページが勝手にめくられていく。そこからチラチラと覗き込むものは、黒い鉛筆か何かで書かれた歪な絵。塗りつぶしたような、適当に書いたような抽象的なものだったけれど、どことなく人の形に見える。
 さらにはページがめくられるごとに、その人の形が動いているように見えて妙に立体的なのが不気味さを際立たせていた。

 なんでこんなものが、わたしの机の中に入ってるの!?

 いつの間にか風が止んでいて、強制的にめくられていたページがピタリと最後のところで止まり。そこに書かれていた文字に、息がつまりそうになった。

『あなたは、みえるの?』

 ぐにゃりと歪んだその文字に、イタズラ以上のものを感じられずにはいられない。
 全身にぶわっと鳥肌がたち、それが頭の真まで達したときにはあまりの怖さに机からノートを払いのけていた。 
 あっけなく床に落ちたノートを凝視しながら、いつか動き出すんじゃないかという疑心に駆られる。悪寒が体中をムカデのように走り回っていて、これ以上この教室に一人でいることを拒んでいた。
 いつの間にかわたしの足は勝手に教室の外へと向かっていて、早歩きから小走りに変わり教室から出ようと廊下へ飛び出した時だった。
 ふいに、視界の隅に何かが映ったかと思えば次の瞬間、顔面に鈍い痛みが走る。次いで、きゃあ! と言う女の子の声が耳をつんざいた。

「痛ったいなー、もう……」
 
 わたしは打ち付けてジンジンとする鼻を手で抑えながら、改めて前を見るとそこには髪を茶色に染めたポニーテールの女の子がぶっきらぼうな様子でわたしのことを見ていた。
 
「み、みのり!」

 知っている顔を見た途端、体にぶら下がっていた錘がとれたような安堵を覚えて、思わずみのりの小さな体に抱きついてしまう。

「ちょっ! なにしてんのよあんたは! ……ってなにこれ……、背中汗でびちょびちょじゃない!」

「あ、あのねノートが! わたしの机の中に入ってて……、それで中見たら、見ちゃってさぁ!」

 慌てて説明するけど、頭の中がごちゃごちゃになっていて支離滅裂な事を言ってしまう。そんなわたしに呆れたように微笑むと、とりあえず落ち着こうと頭をポンポンと叩いてくれた。
 そんな彼女の落ち着いた対応に胸をなで下ろしながらも、心臓の音がバクバクと言っている自分にそこで気付いた。

 しばらくしてふう、と息をつくとさっきはまったく耳に入ってこなかったセミの声も鮮明に聞こえてくるようになる。
 そこまでわたしはあのノートに狼狽していたのかと思うと自分が少し情けなくなった。というか、今となって見ると本当にバカバカしくて少し笑ってしまう。
 そんなわたしの様子を見てみのりは冗談めかして指をさした。
 
「何笑っているの? …………も、もしかして霊に憑かれたとか……!?」

「違うわよ……、いいから。とりあえず一緒に教室きて」

 大げさなジェスチャーをつけながらケラケラ笑うみのりの手を引きながら、自分の席へと少し早足で誘導する。
 さっきのは夢だったとか、この蒸し暑さのせいで幻覚を見たのだとか言うことはなく、"それ"はまだ無造作に床の上に落ちていた。
 なんのことはなく、ひょいとそれを手で拾うとみのりへと見せつけた。

「ほら! このノート、見てよ……。なんか気持ち悪いでしょ? ギッシリ全部のページに変なラクガキされてるし」

「…………」

「みのり? ほら、このなんか人形見たいなのさ、ページをめくるとパラパラ漫画見たいになって…………」

 わたしが思ったよりみのりの反応は薄かった。無言のままノートを見つめていて、心なしか少し顔色が悪い。
 顔を覗き込むと、罰の悪そうな顔をしてぽつりと呟いた。

「み、見えない……」

「……え?」

「私には何も見えないわよ? ………………あっ、もしかして麻子あんた私をからかおうとしたんでしょ!」

「い、いやいや! え? 何言ってるの!?」

 みのりの言っている意味がよくわからなかった。彼女が冗談を言っているようにも見えないし、自分がおかしいのかと思わずノートにもう一度目を移すが、やはりその奇妙な物体は白いページを支配していて……。
 そこで、わたしは最後のページに書かれていた文章を思い出してゾっとする。そんなわたしの思いを知ってか知らずかみのりは、机からノートをぶんどったかと思うと、窓の外めがけて放り投げた。

「も、もうこんなノート捨てちゃえ!」

「ああ! なにしてるの!!」

「いいのいいの! どうせあんなノート使ってる人なんてろくな奴じゃなさそうだし。――それよりも! 宿題写させて!」

 どこかみのりの態度に不審を抱きながらも、済んだことだしまあいいか。と思い直すと丁重に宿題を写させるのはお断りした。

描写とは何か……(哲学)


……ではなくて、描写には情景描写、心理描写の二つがありますけどどっちも同じぐらい大事なんですよね。
ところが、これまた心理描写だけ書いても状況がさっぱりだし、情景描写に偏ると感情移入できずに淡々とした機械的なものになってしまうのです……。

一人称だとして、最低限描写しておくといいもの。

・目で見たもの
・耳で聞こえてくるもの
・臭い、匂い。
・触った感触


 上達ラノベ本には、とりあえずこれだけの事を書けってことが記されてましたね。
 ちょっとここで見習いながら「夜空」入れつつ、田舎の家庭風景を描写しようと思います。

 題名「花よりダンゴ」

 今流行りは、正座を語るロマンチックな女子力! この季節でも、空を見上げればそこには星がたくさんあります。一つでも、覚えておけば彼氏といるときの話題として盛り上がるかもしれませんよ――――!
 読んでいた占い雑誌の片隅にそんな事が書かれていた。
 占いを信じるような質ではないけど、なんとなく暇な時に見入ってしまうのだ。
 ベッドに寝転がりながら読んでいたそれを、近くの机に無造作に置くと、わたしはするりとベッドから降りる。
 暖房がかかっている部屋から少し歩くと、結露したガラス戸を開けてからベランダへと出た。
 すうーっと体を突き抜ける冷たい空気が身にしみる。けれど、なんとなくわたしは冬特有のその感覚が気に入っていたりもする。
 例のごとく、空を見上げてみるとさすが田舎と言った感じの星空の絨毯が広がっていた。

「うわっ、めっちゃ綺麗…………」
 
 真っ暗な夜空に、ただ小さな光の粒が散りばめられているだけなのに、妙にそれはわたしの心に浸透していくようだった。
 その光景に感動したのも束の間、戸を開けたせいか下の階から聞こえてくるテレビ音とお父さんの下品な笑い声も一層聞こえてくるようになって、とてもじゃないけどロマンチックとは言い難い。
 せめて、彼氏の一人でもいたらなぁ……。なんて思いながらも、なんだかんだでじっと星空を眺めていた。
 ……すると、これまた下の階からふいに鼻腔をくすぐるいい匂いが漂ってきた。
 それだけでコトコトと煮込んでいるクリームシチューのビジョンが頭の中に浮かんで、よだれが出てきそう。
 途端お腹の虫がグゥと鳴り、少し考えた後。私は早々にベランダから自分の部屋へ戻ると濡れたガラス戸を閉めた。
 と、同時にタイミングを見計らったようなお母さんのご飯よー、という声が聞こえてくる。

「わかってる! 今行くから先に食べちゃダメだよ――――!」

 部屋から飛び出すと、階段をドタドタと音を立てながら降りていく。
 リビングへと入ると暖かい空気がふわっと体を包んみ、落ち着いた気分になる。

「姉ちゃん早くしてよ! 飯が冷めるだろ!」

「わかってるわよ。それよりさ、あんた彦星と織姫って知ってる? あのね――――」

 その後わたしはずっと雑誌でちょっと知った程度の正座知識を延々と弟に聞かせて満足に浸った。
 
 
おみこし理論は説明が難しいんですが、端的に言うと主人公を周りがさりげなく自然に褒めるとキャラクターが立つという理論です。

 たとえば主人公がまだ魔法師になったばかりの見習いとします。

主人公=カズマ

「ではこの魔法を使える人はいるかね?」

「クソーッ! こんなの天才魔法師でも簡単にはいかねぇだろっ!」

「B組のあの人ですら無理だったって話だぜ?」

 周りの生徒が四苦八苦する中カズマが何気なく、魔法を発動させる。

「え、あれって。まだ見習い魔法師のカズマだよね……?」

「どういうことだよ!? 先生今の見てましたかっ?」

「ほう、あの見習い魔法師……、一体何者なんだ……」



 という風な感じなんです。いわば王道と言われる作品にはこのおみこし理論がめちゃくちゃ使われています。
 キャラクターを立たせようと思ったら、さらにこの見習い魔法師カズマに色々な設定をつける必要がありますけどね。



 主人公のいない場所だったら、

「やっぱりあいつは凄いぜ」

「こういうときにあいつがいたらなぁ……」

「俺は、あいつについていくって決めてるんだ!」


 過酷な状況でこういうセリフが出てくるとグっとキャラのイメージがよくなる気がします。
 おみこし理論を、うまく活用する方法は主人公に絶対的な才能や力を与えることだそうだ。
 天才画家、誰よりも力が強い、超能力が使える。
 一番いけないのが、脇役と同じような力しかない。なんの特徴もないことで。

 とりあえずキャラクターを立たせたかったら、誰もが憧れるような絶対的主人公を設定し、脇役がそれを立てるのが基本スタイルっぽいですね。
 



 



~ストーリー編~

  とりあえず小説の書き方とか、適当にグーグルで検索してみると出てくるのが


「起承転結」「プロット」

 どこも同じようなことばっか書いてあるし、こんなこと意識しなくても面白いものが書ける! って思ってる人はいると思います。
 実際プロでもプロットを細かく書くか、そうでないかはかなり分かれるらしいですよ。
 
 でもいい作品を書こうと思ったら、プロットは絶対必要だと思ってます。

 一旦プロットの話は置いといて、起承転結に。

 起承転結って書こうと思ったら、意外と難しいんですよね。


まず最初にイベントを起こして、読者を惹きつけ、
次に、そのイベントについて説明する。
中盤でイベントからさらに話を繋げて、クライマックスへ近づける
最後に伏線を回収して綺麗にしめる

 って簡単に箇条書きにしてみても、いざ書こうと思ったら大変。
 そして初心者の方が長編とか、凝った設定を書こうとすると絶対に出てくるのが矛盾です。
 だから、プロットが必要なんです。

 初心者の時は起承転結を意識するよりも、アクション描写を増やすと小説が栄える。
 例えば街が爆発するだけでも、ストーリーが勝手に生まれます。

銀行で爆発事件が起きる
それによって死亡者が出る
死亡者の兄が、悲しみ復習しようと決意する
見事復讐成功or復讐失敗の結末


 とにかくアクションを入れとけの法則。








 はい、書いてたやつが何故かデータ消えててポカーンとしてます。全く身に覚えがない、と言われればそうでもないんだけど……。
 自業自得かもしれないので、仕方ないですね。
 
 そこで昔読んだラノベマニュアル的なものを紹介しようかな、と思います。
 その中でも、誰でも使えそう。これを覚えるだけで、今よりも面白くなると言った感じのやつをピックアップして、

1.起承転結

2.描写の順番

3.おみこし理論

 らへんを紹介しようと思います。

 小説仲間また集めるか

確かテーマは「冬の朝」
五行以内。


 ドスッという何かの重い音で目が覚めた。おぼつかない思考でなんとか重たい瞼を開けると、急に体を突き抜ける寒さに思わず身を縮めた。そこでようやく先ほどの音が、屋根の上から落ちた雪だと気づく。もぞもぞと布団と体とが擦れると、その絶妙な寒さと暖かさとがベッドから出ようとする意欲をじわじわとかき消していく。
 ミノムシのように布団から顔だけ出して窓の外を見れば、外は陽の光で反射した白い木々がキラキラと煌めいていて綺麗だった。
 ふと暖炉に目をやると、薪が少なくなっていることに気づく。また取りに行かないと、そう思うと体はなかなかベッドから出ようとせず、結局半日間私はミノムシであり続けた。


描写と言っても心理と、情景の二つがあるのでどうしても五行程度には収まりませんでした!!

とりあえずまとめると、

一人称で、誰にでもありがちな冬の朝って感じですかね。ちなみに森のなかって設定です。


久々に書くと恥ずかしい。お前まだ小説書いてたのかって言われそうですけど、なんか無償に書きたくなる時があるんですよ。
わかる人にはわかると思います。頭のなかで模写した映像を文章にしたくなっちゃう衝動。





今回は主人公が二人いて、両方の視点からストーリーが展開されるのでサイド別でレビューします。

優真くんサイド


さて、この物語は群青劇だ。
それぞれの主人公(ヒロイン)の物語があり、ルートはなく一直線に話が進んでいく。他のエロゲと決定的に違うのはこの部分だろう。

この主人公には信念がある。

それはバトル系の主人公特有の概念「相手を殺さない事」というのと似て非なるもの。

ずばり「相手を殺すなら、殺すだけの理由がなくてはならない」

この概念に基づいた答えが、「食べる」だった。
猫でもバッタでもセミでもカエルでも、殺したら食べる。俺はこの時点で、何か可笑しいと思い始めたのだが、

その主人公が持つ概念は、ついにはヒロインにまで手が及んだ。

まさか、ヒロインに死んだ猫を食わせる主人公が存在したのだ。それがこのサイドで一番まともなヒロインというのも皮肉な話だ。

その名も「水瀬優真」

この作品の、メイン主人公である。
最初こそ好きだった主人公だけど、プレイをおうごとに胸にモヤモヤとした何かが溜まっていく違和感が最後まで拭えなかった。

主人公の話は一旦置いて、次はそのヒロインについて。

このサイドでは主に
「奈々美なる」

「リノン」(猫食わされたヒロイン)

「ココロ」の三人が中心的にヒロインの役を演じている。

その中でも強烈なのが、一番最初に挙げた「奈々美なる」


おそらくこのゲームをプレイする中で、この奈々美なると主人公水瀬優真の2コンボに耐えれるかが鍵になっている。

まず優真のほうは前述の通り、若干頭がおかしいと言わざる追えない。彼を慕っているユーザーファンには申し訳ないが最後まで俺は理解するのが困難だった。

それに加え、奈々美なること厨二病の彼女はそれに上乗せして、鬱陶しい。

ただの厨二病なら、元気いっぱいでキャラも立っていたのに、途中で株がただ下がり。

こっちのサイドは言うなれば、全体的に「悪役」だったように俺の目には写っていた。


ここまでがサイド別の感想である。



赫(あかし)くんサイド


さてさて、気を取り直してここからがこのゲームの本題です!
このゲーム、主人公が二人いて一人はこの人と上であげた優真くんです。

その二つのルートを同時進行することで、話が噛み合っていくというエロゲにしては珍しい"ゲーム性"を持った作品となってるんです。

そしてこの赫くんサイドのほうで重要なファクターとなるキャラがこのノエルというヒロイン。

自称「正妻」であり、浮気の疑いがかかるたびに赫くんを拷問にかける可愛いヒロインである。
一見文章にすると語弊が生まれそうなものだが、それでもこのキャラクターはこのゲームにとってかなり高い位置にいる濃ーいキャラだ。

現にこのキャラだけは最後までキャラが立っていたしぶれることがなかった唯一の貴重な存在だと思う。

ずばりそんな彼女を構成するのは、

「天然」「健気さ」「不器用さ」である

そしてこの三つが揃うと、多くの場合「ネタキャラ」と化す。
上のCGからは想像できないだろう。ジト目で一見賢そうな容姿、それに加えこの暗い部屋の雰囲気が加われば、そのキャラクターが大人しめで若干謎な美少女という印象を誰もが受けるに違いない。

その上この容姿と性格でお笑い番組が好きという、エロゲヒロインでは珍しい特徴も持っているのだから意外性も抜群だ。
ひまわりや
美月

赫くんが揃えばそれだけで日常パートは華やかで、面白いものと化した。
このサイドはそんな楽しい日常からのシリアスな展開がミソ。


俺は最初この無愛想で、唐変木な主人公にあまり好感が持てなかったよ。
彼は、異世界からきた者で、この人間世界に慣れようと必死で人間の真似ごとをしていた。その様はマニュアル通りで、ロボットと大差ない。

しかしこのサイドの物語は、
そんな人の心を持たない赫というロボットが、人間臭い生き物へと成長していく過程を見るのが一番の見所。

最後までプレイしてから、俺は真の主人公が誰だと、本当のメインヒロインはどいつだと問われたら、真っ先に赫とノエルを選ぶだろう。

それほどまでにこの二人はいいコンビで、いい夫婦で、いいパートナーだった。

こんなにいいペアはを見たのは久しぶりだったので、こりゃもう正妻はノエルさんだな。と言わざる追えない。




最後は二つのサイドが収束して、一つの道へと繋がる。つまりTRUEルートへと自動で入る。

伏線回収というよりは、ジャンプとかの王道ストーリー的に最後に主人公がバーンと力技でなんとかして終わらす展開。


そんで、ヒロイン、主人公が全員集まって大団円! 
少々強引なまとめ方ではあったが、今までしてきたエロゲの中ではなかなかスッキリした終わり方。

平たく言えば超ハッピーエンドってところだろうか。

群青劇なので、言ってしまえば全員が幸せに終われてしまうわけで、なるほどこれが俗にいう終わりよければ全てよしって展開だと思った。



というわけで、評価はA。優真サイドは色々とお粗末すぎた。
個人で言えばノエルと赫のコンビにSの称号をさずけたい。結局は、根底のところで優真の目的は達成されなかったわけだし、ノエル、赫のための物語と言っても過言じゃないんだろうか。
それほどまでに俺はゲームを進めていく上で、この二つのサイドに対する印象が反比例に変わっていった。



次は、何やるか決めてません。
というかもうしばらくやるやつないかも。

最近は4個連続A評価↑にしたので、大当りばっかり引いてて次にはどんな地雷が来るのやら……。



グリムガーデンの少女


それは、俺が見送った挙句どこも売り切れとなったゲーム

その間なぜ好き好んでアイルノーツなんかをやらなければなかったのか……!

もうこの際なんでもいい、とにかく手に入れよう

中古ショップに張り付いた結果

――だとうとうゲットできたのだった……。








さてさてそれでは期待の作品の評価をしましょうか。
まずは楠ルートからです。

ずばり親子物語です、勘違いからの関係の破綻。
作中では穏やかで大人しいキャラクターとして描かれている由真が父親に対してはただならぬ感情を抱いて、その理由と関係性を書いたストーリーになってます。

かなりよくある話です。要はありふれた王道物語ですね。
グリムのことや世界観に触れられて、最初に攻略するのに最適なルートというイメージ。


個人的に由真は共通が終わるまでが一番好きだったなぁ……。



こういう活発なキャラで最初から主人公にデレデレなのは珍しいかな?
その反面現実逃避というか、車輪の国のさちみたいなタイプでもある。
デレデレな理由として、共通で既に主人公がぶっ飛んだことをしたせいで、好感度が常時MAX。

なので攻略中はどちらかというと、このキャラの成長を見るストーリーになってます。
前述の通り共通で主人公ががんばった分攻略中は、応援の声をかけるだけのようなもんでしたね。

そのせいもあってストーリーが短く、やや物足りない感じはした。
サブキャラとして出てくるみどりちゃんのキャラがやや濃い。





メインヒロインなので、三番目にと持ってきたがどうにも主人公に対して我が儘というか自分のピンチでは八つ当たり、肝心なところで甘えてくるといった、桜子にとって主人公は都合のいい存在のように思えた。

このゲームは基本的に分割されていて、

共通⇒ルート入る⇒結ばれる⇒イチャイチャ⇒シリアス⇒クライマックス

という風な感じになっている。
ただ、 ルートに入ってから結ばれるのが早いため如何せん感情移入する前に、話が進行するためヒロインが身勝手に激情したりするとプレイヤーとしては軽くため息をつきたくなることもあるだろう。

セーブの枠も大量にあるわりに、全体的にボリュームがないので空かされた気分にもなるかもしれません。


――ここまで3ヒロインを攻略した評価



このルートは他と違ってかなり起承転結がシッカリしてて、かつ山場がバランスよく組み分けられてて最初から最後まで楽しめます。
特に健気な白雪というキャラとその母親役のような存在である代表の二人によって泣ける場面もたくさんあったし、主人公も共通の時のように体はってます。

ここでは、シッカリと 白雪 代表 主人公の三人がちゃんと自分の役にハマっていて
その間の心情もそれぞれの想いがつまってて本当泣けます(若干大げさですが)

というか、前三人がいまいちだったので白雪が優遇されているように感じてしまうのも無理ないのかも。

それに加えてここまで三人のヒロイン全員が恋人になってからも主人公の名前を「冬児さん」としか呼ばないから

このライターは細かい部分でキャラの個性を出すのが苦手なんだろうか

とプレイしてて思うことがたびたびありました。 (シナリオのパターン然り、キャラのデレるタイミング然り)


とりあえずメイドは最強ということで?




最後にTRUE END(ルナルート)



可愛い!! なんだこのCGの出来は!

なんというか、全てのCGに外れがないって言えるくらいクオリティー高かったな……?


そしてそして、なんていい子なんだ! 


最初はツンデレなんだけど、まあ……このライターはやはりデレるタイミングが狙ったように同じなのでルート入れば40秒で好感度パラメータが鰻のぼりです。


もうなんか別のゲームやってるみたいな感覚だったぜ……!

謎が多い、追い詰められている、危機的状況。

こんだけ揃えばそりゃ面白いに決まってます! 


山場もそれなりにあって、ラストスパートはもう一直線。途中で中断なんてことはできないくらいのもんでしたね。

というよりも、前ヒロイン全員がただの土台、つまりお膳立てと化したと言っても過言じゃない……。
桜子に至ってはオープニングで思わせぶりにしといて、こんだけの差がついたんだからメインヒロイン()と言われても仕方ない。
まあ、それがメインヒロイン(仮)の宿命なんでしょう(諦め)


重要な伏線回収を一気にこのルートでしたこともあって、他のルートに比べたら思いのほか面白くて、かつ最後の締めも完璧でした。
欲を言えば、ちょっとした後日談とか欲しいけど、それはFDでも出すのかね?




さてまとめます(長い)


ヒロインが家族(友達)をグリムによって傷つけてしまう。
それによって心を閉ざしてしまって、ガーデン(隔離施設)へと閉じ込められたヒロインを、主人公が説得して心を開かせる。

つまりは、「グリザイアの果実方式」です

と、言っても……。
中身は、どちらかというとこっちのほうが薄いかな? というよりは話の内容が同じパターンが多すぎるのが原因なんだと思います。

このゲームのテーマは、「人はどこからでもやり直せる」というものに対して

その、"どこから"ってのがあまりにも単純というか、なんだその程度のものかって印象があった。
結局過去の過ちは、そのヒロインのせいではなく持っているグリム(異能力)のせいだ。
と話を片付けることによって話全体が安直というか、安っぽく見えてくるんですね。グリム別にいらないんじゃないかって……。


だったらまだグリザイアのほうが重くて、悲しい物語ですね。人間の醜い部分や、どうしようもないものが描かれているという点ではグリザイアに分配が上がります。

というのが、やはり上にいる3人のヒロインに対する評価。

なぜこの三人と白雪、TRUEで差が出るのかというと、


三大ヒロインは

「自分のグリムで他者を傷つけてしまった!⇒ だからガーデンにいるんだ……」

に対して


白雪 TRUEは

「自分のグリムで自身が傷ついている……。 ⇒ だからその罪を自分で償おう……」

という意欲的なものがヒロインとしての差がついたんだと思います。

例えば、あなたの彼女が人生に躓いたとして、そこから自力で頑張るか、他の人の手を多く借りて這い上がるかでは前者のほうが好感が持てますよね。

あくまで印象なんですが、三大ヒロインのルートはヒロインよりも主人公だけが傷ついてばかりでおんぶに抱っこなんです。
確かに活躍の場はそれこそあるにはありますけど、白雪やルナに比べたら全然足りません。



今作った言葉で言うと、「ヒロイン力(女子力)」が不十分ってことです。





ということで長くなりましたが……。


最後にこの作品は「兄妹愛です」

本当のテーマはどっちかというとこれです。だって主人公最初にシスコン発言してるし……。

まあそれは冗談として……。

主人公の最終的な目標が、眠っている妹を救うことと、妹を襲った魔女(グリム所持者)を探し出すことなんですが、TRUEでは前回で妹のエピソードなのです。

前ヒロインなんかやらなくてもいいんじゃね? と思えるほどヒロイン達が置いてけぼりなので、兄妹ものが嫌いな人にはおすすめできませんね。


ここまで書いたの見直したけど、長すぎ……。
まあ、読んでもらわなくてもこの作品がここまで語れるものだと読者に通じればそれでいいんです。
相対的に、つまらない作品というのは書くこともなくなるのでブログに書く意欲すらわかないこともしばしば(アイルノーツとは言いませんが)



次は幻創のイデアやりまーす!

忠臣蔵を題材としたエロゲーです。

真剣でわたしと恋しなさい、と言った現代武士道ADVと違い、本当にその時代を充実に再現していて、違うのは武士が男から女に変わっているというだけ、まあもちろん詳しい事情は一介のエロゲーマーにはわからんが。


第一章。主人公がある呪いで、現代から江戸時代へリープ。
正直ここらへん、あまり覚えてはおらん。

ある意味では一番空気かもしれん、この章で無双してこのヒロインはふーん、凄い人だなやっぱ。
程度にしか印象に残らない。
本編でも、かわいそうな役だが、まさか作品としても微妙な位置にいるとは……。


この人、最初はヒロインとしてあんまり好きじゃなかったんだけど、主人公と共に歴史を何度もループしていると良さがわかってくる。
まあスルメのような存在ですね。どこのルート行っても、いい人だなあ、頼りになるなあ。と、何よりかっこいいぜ。

この章から涙さそう展開が増えていって、主人公の感情移入も相まって面白くなっていきます。

ここから、終わりの始まり




この章は始めから終わりまで素晴らしい出来! パッケージ見たときからこのヒロイン最初に攻略しようと思ってたんだ。
まあ章ごとだから、段階踏んでいったけど全部クリアした後でも、やっぱりこの章だけは完璧な出来といわざる終えない。

ラストの伏線回収。その何気ない回収がこの健気なヒロインのいいところを完璧なまでに出し切った!


4章はいろいろとひど過ぎた……。
とにかく酷い、そこまでやる気がなかった俺が、なんだこの展開はァ!と驚愕したくらい酷かった。

ちなみにこの新八というヒロインは本編ではルートがありません。なぜこんなやつが人気投票1位なんだと、最初は疑問で仕方なかったけど……。

なんでルートないの? 馬鹿なの? 死ぬの?


このゲーム、終わりに近づくにつれ、プレイヤーに尻すぼみしていくなあと思わせがちだが、やはり一筋縄ではいかず、ちゃんとやってくれるところはやってくれます。
正直一番苦手なヒロインが最後の章に鎮座していたのはやる気がそがれましたが、
製作者側もプレイヤーの心理を汲み取っているのか、このルートは

ハーレム、大集合、ご都合主義。


の三つが揃っていて、まあ無難というか王道な仕上がりになってますね。ここまでテンプレート通りってのも珍しいくらい忠実なやつ。
3章まですごくよかったのに、なんでじゃー! と思ってはみても、これが一番誰もが納得いく終わり方だと言えば、綺麗に終わったと思います。
正直ラスボス、というか黒幕には納得が行きませんでした。やっちゃいけない一歩手前あたりまでいってます……。いくら伏線あったとは言え外見が違っててわかんねえよ!!



――――――――――――――――――――――――――

まとめるとこのゲームは、
現代から江戸へリープした主人公が何度も時代をループして、そこで得た経験と知識で無双する、が……。
歴史は決して変えられないと主人公が悟る話。

ループというのもあって、忠臣蔵の真実が少しずつわかっていく一方。話の系列としては同じ線をなぞるので、そこが嫌な人は受け付けないかもしれません。


少なくとも俺は、展開も仲間も違っていて、同じ話の系列だからこそ楽しめるループ物としてこの作品を評価します。

レミニセンスに続いて俺を徹夜させるとは……、恐ろしいゲーム!




今月のエロゲ評価


レミニセンス A+
Chushingura46+1 A+
グリムガーデン 未プレイ
アイルノーツ 今からやる


レミニセンスも忠臣蔵もマジでよかった、そして息継ぎとして使われるアイルノーツ……。





そこはかとなく、普通のルートでした。何が普通かというとまずこの攻略対象、水野凜というキャラクターがアイドルってだけなので世界観のわりに、陳腐な物語にするしかないんですね。

それならばと、俺は片桐
の方を攻略対象にしたほうが話しも作りやすかったし、人気も出たのではないかと思うのだけれども――。

まあ、普通の話でした。




大河内代表サイドに付くのかと思いきや、このルートのENDはあまりにも投げやりすぎる……。キャラクターはかわいかったけど、悪い意味でシナリオ方面に裏切られました……。
キャラクターはかわいかったけど。



正直このキャラクター、秋のためだけにあるようなゲームだレミニセンスというのは。
若干シナリオが無理やりすぎたが、この話を訂正しようとするとこのゲーム自体が存在しなくなってしまうので、そこは我慢するしかない。

レミニセンスというタイトルも、結局は秋と主人公だけのためだし、まあ全てはFDから、続編への前置きのようなものなのかね。
それはそれでいいんだけど、出すなら早く出してくれ。

ストーリーは一番マシだった。



ロボットにも穴はあるんですね。



最後は屁理屈で解決した上にそのまま終わりを遂げた。暁の護衛でもラストは急だったけど、レミニセンスほどでもない。
あっちでは、護衛してない。と揶揄されてたけど、こっちはレミニセンスしてない。

意味がわからないとは思うが、レミニセンスしてないんだ。




全てを箇条書きでまとめると

・共通が一番面白い、が長いので相対的にルートに入るとヘボく感じる

・この作品だけでは話が終わらないので続編待つしかない


・攻略したいキャラが攻略対象じゃない


・とりあえず秋だけやっとけばいい


重要なのはこの4点です。



ちなみに、楽園もやりましたがそっちはあんまり面白くなかったのでレビューはしません