グリムガーデンの少女 | @ちゃんねるブログ アニメ速報


グリムガーデンの少女


それは、俺が見送った挙句どこも売り切れとなったゲーム

その間なぜ好き好んでアイルノーツなんかをやらなければなかったのか……!

もうこの際なんでもいい、とにかく手に入れよう

中古ショップに張り付いた結果

――だとうとうゲットできたのだった……。








さてさてそれでは期待の作品の評価をしましょうか。
まずは楠ルートからです。

ずばり親子物語です、勘違いからの関係の破綻。
作中では穏やかで大人しいキャラクターとして描かれている由真が父親に対してはただならぬ感情を抱いて、その理由と関係性を書いたストーリーになってます。

かなりよくある話です。要はありふれた王道物語ですね。
グリムのことや世界観に触れられて、最初に攻略するのに最適なルートというイメージ。


個人的に由真は共通が終わるまでが一番好きだったなぁ……。



こういう活発なキャラで最初から主人公にデレデレなのは珍しいかな?
その反面現実逃避というか、車輪の国のさちみたいなタイプでもある。
デレデレな理由として、共通で既に主人公がぶっ飛んだことをしたせいで、好感度が常時MAX。

なので攻略中はどちらかというと、このキャラの成長を見るストーリーになってます。
前述の通り共通で主人公ががんばった分攻略中は、応援の声をかけるだけのようなもんでしたね。

そのせいもあってストーリーが短く、やや物足りない感じはした。
サブキャラとして出てくるみどりちゃんのキャラがやや濃い。





メインヒロインなので、三番目にと持ってきたがどうにも主人公に対して我が儘というか自分のピンチでは八つ当たり、肝心なところで甘えてくるといった、桜子にとって主人公は都合のいい存在のように思えた。

このゲームは基本的に分割されていて、

共通⇒ルート入る⇒結ばれる⇒イチャイチャ⇒シリアス⇒クライマックス

という風な感じになっている。
ただ、 ルートに入ってから結ばれるのが早いため如何せん感情移入する前に、話が進行するためヒロインが身勝手に激情したりするとプレイヤーとしては軽くため息をつきたくなることもあるだろう。

セーブの枠も大量にあるわりに、全体的にボリュームがないので空かされた気分にもなるかもしれません。


――ここまで3ヒロインを攻略した評価



このルートは他と違ってかなり起承転結がシッカリしてて、かつ山場がバランスよく組み分けられてて最初から最後まで楽しめます。
特に健気な白雪というキャラとその母親役のような存在である代表の二人によって泣ける場面もたくさんあったし、主人公も共通の時のように体はってます。

ここでは、シッカリと 白雪 代表 主人公の三人がちゃんと自分の役にハマっていて
その間の心情もそれぞれの想いがつまってて本当泣けます(若干大げさですが)

というか、前三人がいまいちだったので白雪が優遇されているように感じてしまうのも無理ないのかも。

それに加えてここまで三人のヒロイン全員が恋人になってからも主人公の名前を「冬児さん」としか呼ばないから

このライターは細かい部分でキャラの個性を出すのが苦手なんだろうか

とプレイしてて思うことがたびたびありました。 (シナリオのパターン然り、キャラのデレるタイミング然り)


とりあえずメイドは最強ということで?




最後にTRUE END(ルナルート)



可愛い!! なんだこのCGの出来は!

なんというか、全てのCGに外れがないって言えるくらいクオリティー高かったな……?


そしてそして、なんていい子なんだ! 


最初はツンデレなんだけど、まあ……このライターはやはりデレるタイミングが狙ったように同じなのでルート入れば40秒で好感度パラメータが鰻のぼりです。


もうなんか別のゲームやってるみたいな感覚だったぜ……!

謎が多い、追い詰められている、危機的状況。

こんだけ揃えばそりゃ面白いに決まってます! 


山場もそれなりにあって、ラストスパートはもう一直線。途中で中断なんてことはできないくらいのもんでしたね。

というよりも、前ヒロイン全員がただの土台、つまりお膳立てと化したと言っても過言じゃない……。
桜子に至ってはオープニングで思わせぶりにしといて、こんだけの差がついたんだからメインヒロイン()と言われても仕方ない。
まあ、それがメインヒロイン(仮)の宿命なんでしょう(諦め)


重要な伏線回収を一気にこのルートでしたこともあって、他のルートに比べたら思いのほか面白くて、かつ最後の締めも完璧でした。
欲を言えば、ちょっとした後日談とか欲しいけど、それはFDでも出すのかね?




さてまとめます(長い)


ヒロインが家族(友達)をグリムによって傷つけてしまう。
それによって心を閉ざしてしまって、ガーデン(隔離施設)へと閉じ込められたヒロインを、主人公が説得して心を開かせる。

つまりは、「グリザイアの果実方式」です

と、言っても……。
中身は、どちらかというとこっちのほうが薄いかな? というよりは話の内容が同じパターンが多すぎるのが原因なんだと思います。

このゲームのテーマは、「人はどこからでもやり直せる」というものに対して

その、"どこから"ってのがあまりにも単純というか、なんだその程度のものかって印象があった。
結局過去の過ちは、そのヒロインのせいではなく持っているグリム(異能力)のせいだ。
と話を片付けることによって話全体が安直というか、安っぽく見えてくるんですね。グリム別にいらないんじゃないかって……。


だったらまだグリザイアのほうが重くて、悲しい物語ですね。人間の醜い部分や、どうしようもないものが描かれているという点ではグリザイアに分配が上がります。

というのが、やはり上にいる3人のヒロインに対する評価。

なぜこの三人と白雪、TRUEで差が出るのかというと、


三大ヒロインは

「自分のグリムで他者を傷つけてしまった!⇒ だからガーデンにいるんだ……」

に対して


白雪 TRUEは

「自分のグリムで自身が傷ついている……。 ⇒ だからその罪を自分で償おう……」

という意欲的なものがヒロインとしての差がついたんだと思います。

例えば、あなたの彼女が人生に躓いたとして、そこから自力で頑張るか、他の人の手を多く借りて這い上がるかでは前者のほうが好感が持てますよね。

あくまで印象なんですが、三大ヒロインのルートはヒロインよりも主人公だけが傷ついてばかりでおんぶに抱っこなんです。
確かに活躍の場はそれこそあるにはありますけど、白雪やルナに比べたら全然足りません。



今作った言葉で言うと、「ヒロイン力(女子力)」が不十分ってことです。





ということで長くなりましたが……。


最後にこの作品は「兄妹愛です」

本当のテーマはどっちかというとこれです。だって主人公最初にシスコン発言してるし……。

まあそれは冗談として……。

主人公の最終的な目標が、眠っている妹を救うことと、妹を襲った魔女(グリム所持者)を探し出すことなんですが、TRUEでは前回で妹のエピソードなのです。

前ヒロインなんかやらなくてもいいんじゃね? と思えるほどヒロイン達が置いてけぼりなので、兄妹ものが嫌いな人にはおすすめできませんね。


ここまで書いたの見直したけど、長すぎ……。
まあ、読んでもらわなくてもこの作品がここまで語れるものだと読者に通じればそれでいいんです。
相対的に、つまらない作品というのは書くこともなくなるのでブログに書く意欲すらわかないこともしばしば(アイルノーツとは言いませんが)



次は幻創のイデアやりまーす!