ハンさんとT川陽介
昨日、機種変をするために近所のキャリアショップに出かけた。今どき機種変はネットで買うのが常識。しかしネットで買えるのは最新機種の5Gのみ。私は4Gで十分だし、店頭で買った方がいろいろその場で相談できる。そう思って予約をした。お店に入ると結構お客が待っていた。よく見ると年齢層が高い。50から60代…カップルが多い。私の後ろに座っていた老カップルの男性が店員に「突然、気温と日時が出なくなった」と相談していた。店員はあっという間に表示する。「いやあ、スマホを出し入れするときに何かに触っちゃったのかな。ロックしておく機能ある?」と男性はさらに聞いている。うんうん、そういうレベルだよね。しんみり聞いていると私の番になった。「りりー様、お待たせいたしました。担当のハンと申します」私の担当はチャンカワイ似の日本語堪能でエネルギッシュな中国の青年だった。「リリー様、現在は4Gは在庫がございません。5Gのみの販売となります」えーそうなの。チャンに勧められるままに最新スマホを購入。―データを移行してくれるサービスはある?「昨年他店でデータ移行時のトラブルがありまして損害賠償200万という事例があって以来データ移行サービスはなくなったんです。お客様ご自身でやっていただきます」―えーそうなの。「はい、でもこのスマホの場合はケーブルをつなぐだけで簡単にデータを移行できます」―えーそうなの。「はい、ですから私はこのスマホをお勧めしたのです」さすが、チャン。すべてをお見通しだ。「お客様は継続付与金がかなり貯まっておりますのでこれを付与するためにPaypayとキャリア決済を連携する必要がございますのでこちらにパスワードを入力してください。」えーパスワードは家に帰らないとわからないわ・・・「それでしたらパスワードの再設定をすれば大丈夫ですよ」しかし、新しいスマホではアルファベットを大文字にする方法も違うためチャンに聞きながらの入力。しかもパスワードを2度入力するのに最初に打ったのと違うと何度も出てきてしまって―あーもう無理、帰ってからやるからもういいよ・・・あきらめかけてはチャンに励まされ助けられなんとか付与できた。なんと合計4,000円近くもらえたのでチャンに感謝である。最後にスマホの極薄保護ガラス(3,500円)をチャンは職人技で貼ってくれた。話の流れで彼はキャリアショップの社員ではなく、本来は不動産事業のために来日したそうな。しかしそれがコロナ禍で延期になり当面こっちに行ってくれとトップに言われ現在ショップ店員になって4か月目らしい。たった4か月でこれだけの知識と技術を身に着けるなんてよっぽどエリートなんですね、と言ったら「私、24歳ですから!!若いですので(笑)」おー!若いって無敵。若さって時に傲慢。48女には眩しすぎる!!すっかり年寄り扱いされてやや老け込んで帰宅をし、さっそく旧スマホと新スマホをケーブルでつなぐ。しかしデータは移行しない。サポートセンターに電話。再度つなぐ。しかしデータは移行しない。再度サポートセンターに電話。しかし原因わからず。しばらく煮詰まっていたがようやくデータ移行完了。原因は初歩の初歩的なことを私が知らなかったからと判明。時代錯誤の自分の知識にひどく落ち込む。その後見たテレビ番組で還暦を過ぎたT川陽介が凡ミスを繰り返していた。暗闇で溝にはまって転んでいる姿を見て「老い」って残酷と思った。E子さんとやっていた頃はとても若く見え、エネルギッシュで頼りがいのあるお兄さんだったのに今は彼よりもずっと若い連中相手にリーダーとして奮闘しなければならない。しかし年を取ると記憶力も判断力も鈍る。そしてそれに一番驚くのは本人である。ミスに気付いたときのあのT川さんの表情が印象的であった。いつまでも現役バリバリでありたいと思っても肉体はうそをつかない。見た目は変わらなくても・・・いや変わらない人ほど内面とのギャップに気づかないのかもしれない。T川さんもここらでキャラをE子さんに寄せていってはどうかと思う。その方が見ている側も落ち着いて安心して見ていられる気がする。お茶の間やテレ東の期待に応えつづけるのは大変だ。K柳徹子のように年齢を経ても続けられる仕事内容だったらいいけどバス旅は過酷だ。自分も含め、年を重ねることの難しさを痛感した一日であった。(1日で新機種に慣れた私はまだイケるのか?)