キシコさんと息子
今日は息子の「教育相談」の日。自宅から自転車で15分のところにある自治体の教育センターの中にある「教育相談」。息子は一人で二週間に一度通っている。通い始めて3か月。ここは自治体の職員(心理療法士)さんに個別で子供の教育の相談ができる機関。まず、息子が不登校になって私が相談をしに行った。その後、息子を連れてくるよう言われたので息子に聞くと「・・・わかった」と渋々承諾。3人で話すのかなと思ったら親は親担当の職員さん、息子には息子担当の職員さんがいてそれぞれ別室でカウンセリング。そこで息子の担当になったのが「キシコさん(仮名)」である。最初、息子はかなり緊張していた。緊張しながらキシコさんと話している中、「僕、尋問されるかと思ってました」と話したらキシコさんは爆笑したらしい。この爆笑が息子の心を開放したようで息子はキシコさんを気に入った。「楽しかった♪また行く!」と息子が力強く言ったのを今でもはっきりと覚えている。キシコさんとはどのような人なのか、私は正直知らない。最初に息子が教育相談に行ったとき、私もキシコさんと会った。挨拶をしたものの、それ以上会話をしようとはせず、どちらかというとぼーっと立っていたキシコさん。見た目は40前後の小柄なおばさん(すみません)といった感じ。しかし息子はキシコさんに絶大な信頼を置いている。そこはやはりプロなのだろう。ちなみに私の担当の花子さん(仮名)は30代ですらりと背が高くラクダのような目をしている。話し方もラクダのようにやさしく私の話をじっと聞いてくれる。きっとキシコさんも息子の話をじっと聞いてくれるのだろう。だから安心して息子は自由に気楽に話せるし、そんな時間を楽しんでいるのだろう。学校では先生や友人であっても彼の話をじっと聞いてくれる人はいなかったのではないか。息子は自分の気持ちを人に伝えるのが苦手である。母である私にはとても流暢にできるものの、他人にはそれができない。しかしキシコさんは息子が話すまでじっと待ち、彼が話すことを真剣に聞いてくれるのであろう。どんなにくだらない話でも決して否定せず「すごーい」とほめてくれ、共感してくれる。それが息子には心地いいに違いない。傷つき、自信をなくした息子の心は癒されているに違いない。今日はうどん好きの息子は好きなうどん屋の話をしたらしい。するとキシコさんも自分の好きなうどん屋を教えてくれたそうな。なんだかいいな と思った。