鰻とおじさんと進路希望調査
息子は一晩寝ればケロッとしていて昨日ケンカしたことなどなかったかのように「今日は何時に鰻食べにいくの?」と聞いてきた。私は昨夜からお腹を壊していて正直鰻の気分ではないのだが母として役目を果たさねばならないと気持ちあらため、いざ鰻屋へ。私は今回の鰻屋さんで計画があった。鰻が出てくるまでは結構時間がかかるのでこれを利用して先週学校からもらっていた「進路希望調査」のプリントを持参していた。担任からは「息子くんの場合、必須ではないのですが、親子で話し合うきっかけになればと思ったので息子くんに渡してあります」と言われていた。しばらくこの話題とは無縁だったし通級も通った可能性が高いためそれも一緒に話をしておこうと思ったのだ。家だとどうしても感情的になるからあえて外で話そうと思った。リビングではうちは横並びで座っている。しかしここでは差し向かいで座った。まじまじと息子の顔を見ることになったのだが、今日、久しぶりに正面から息子の顔を見てみるとおじさん・・・すっかりヒゲが伸びていて私の目の前の中2男子は昭和の泥棒のようである。そんなおじさんと真面目に会話をしている自分がおかしくて仕方なかったが笑いをこらえ、話を切り出す。「うーん、まだ働く自信はないから就職はない。高校には行こうと思ってるけど公立か私立かってのはよくわからない」なるほど。あなたみたいな不登校児でも受け入れてくれる通信制や定時制がいいと思うよ。通信制だったら私立になるけど定時制だったら公立もあるみたいだから今年はどんどん見学に行って決めていこう。「うん、わかった」 素直。とはいえ、そもそもあなたって勉強したいの?「うーん・・・」 消極的。うーん・・・ま、勉強しなくても楽しく学校生活を送る経験をすることが彼にとっては財産になるはずだ。通級もね、もし通ったとしたらあなたが主張した意見が通ったということだから堂々と行くべきよ。「うーん・・・」 消極的。それでも、ご飯大盛の鰻重と茶碗蒸しをペロリと平らげ満足そうな息子。ついでに誕生日プレゼントとして1万円も贈呈。「ありがとうございました」お、ちゃんとお礼言うたで。その後、ぶらぶらと街を散策してお寺をお参りしたり、買い物したり、ココアを買って帰宅する。終わりよければすべて良し。めでたしめでたし(ひとまず)