今日はばあばのお誕生日だ。
亡くなった夫の母、私の息子からすれば「ばあば」だ。
今日で84歳。
同い年のじいじと二人で暮らしている。
遠方のため、毎年2回は会いに行っていたが、
今年はコロナ禍で一度も行けなかった。
スマホは持ってはいるが、使い方がまったくわかっていないため、
ビデオ通話もできない。(リモート帰省が話題になったけど現実はそんなもの)
去年、会いに行ったときからばあばは認知症が少し始まっているように感じた。
その点、じいじは元高校教師だけあって頭はしっかりしている。
しかし体が不自由だ。腰と足が悪く思うように歩けない。
ばあばはしばらく元気だったが一昨年心臓の手術をしてからは体力がかなり落ちた。
それを心配してるじいじは歩行器を使って徒歩30分(我々の足なら15分)かけて
近所のスーパーにばあばと一緒に買い物に出かけているらしい。
彼らには息子が二人。
兄は隣県(車で2時間半)に家族4人で住んでいる。
私の夫であった弟は12年前に亡くなっている。
ばあばはその12年前に私達と同居していた。
ばあばの息子であり私の夫が病気で入院していたからである。
その頃、私の息子はまだ1歳ちょっと。私の実母はそのとき末期がんで実家に頼ることができなかった。
そんな状況を察してばあばは一人で上京してくれたのである。
それから夫が亡くなるまでの1年強、同居していた。
1歳から2歳にかけての育児が大変な時期にばあばが一緒にいてくれたおかげで
どれほど救われたことか。
12年前は私もばあばも若かった。
若かった故にぶつかることも多かった。
そんな時、1歳の息子や入院中の夫が緩衝材になりなんとか私達は
共に闘ってこれた。
そして12年。
母は呆けはじめ、私は四十肩、そして息子は不登校。
2か月に一度くらい電話でばあばと話す。
最近、ばあばは突然こんなことを言った。
「うちの孫たちは本当にいい子に育ったわぁって最近つくづく思うのよ~。
本当にいい子たち。
(息子)くんのことはりりーさんが一生懸命育ててくれたからねぇ。
本当にありがとうねぇ~」
え?
確かに、お義兄さんのとこのお子様たちは中学受験して名門私立校に入りましたけど
我が息子は不登校始めましたが・・・・
「本当にいい子よぉ~(息子)くんは」
ばあばには息子が発達障害とか不登校ということは一切言ってない。
言っていないけどタイミングがちょうどこのタイミングでそんなことを言われて
なんか泣きそうになった。
実は何もかも知っていて遠巻きに私を励ましてくれているかのように思えた。
うんうん、学校には行ってないけど、心はやさしい素直なええ子です。
あの幼く小さかった孫はあなたを見下ろすほどデカくなりました。
来年は息子と二人でマスクなして元気に会いに行けることを願っております。
お誕生日おめでとう、ばあば。