『源氏物語』⑲
こんにちは。
いつもお読みくださり、ありがとうございます。
フォローもして頂き、ありがとうございます。
前回の記事から9ヶ月……
『源氏物語』の「なんか、この感じわかるー!」というフレーズを紹介しています。一千年も前に書かれているのに、人間って変わらないんだなぁ、と思わされます。
ちょこちょこ投稿していこうと思います。読んでいただければ嬉しいです。
今日は「紅葉賀」から。
桐壺帝(光源氏の父親)の妻・藤壺の女御が皇子を出産した場面。この若宮は実は、光源氏と藤壺の女御との間の子どもなのです。
お父さんの奥さんと……
この藤壺の女御は光源氏の亡き母、桐壺の女御に似ているということで、桐壺帝が迎え入れたのです。もちろん、帝の寵愛を受けます。
小さかった光源氏は、「お母さんに似ているんだ……」と藤壺の女御を慕うのですが、いつしかそれが、恋心に。
その藤壺の女御は正妻の弘徽殿の女御の恨みを買うのです。
出産した後の藤壺の女御の心情から。
「弘徽殿などのうはしげにのたまふと聞きしを、空しく聞きなしたまはしかば人に笑われにや、と思しつよりてなむ、やうやうすこしづつさはやいたまひける。」
(現代語訳)
「弘徽殿の女御などがいかにも呪わしいお言葉を口にされていると聞いていたので、もしもこの自分がここで死んでしまって、そのことがあちら(弘徽殿の女御)の耳に入ったとしたら、自分はさぞ笑いものにされていただろうにと、気を強くお持ちになり、しだいにすこしずつ快方にお向かいになるのだった。」
(頭注)
「自分が死んだと弘徽殿が聞き及んだ場合の、堪えがたい不面目を仮想して、逆に敗北してなるものかと立ち直る。(中略)母となった藤壺は、弘徽殿の存在を意識してたくましく生き抜こうとする。」(「新編日本古典文学全集」より)
今も昔も“母は強”しなんですねぇ。母には適わないな、やっぱり。
お読みくださり、ありがとうございました
『源氏物語』⑱
こんばんは。
読んでくださり、ありがとうございます。
『源氏物語』の、「えー、昔の人でもこんなこと考えるんだー」
というようなフレーズを紹介しています。
共感して頂ける嬉しいです
「末摘花」から。
光源氏が末摘花の邸から戻り、紫の上と絵を描いている場面。
末摘花の顔を描くのです。そして、「絵に描いたものを見るのもいやだ」
なんて思うのです!なんか、ひどいー!
そして、「わが御影の鏡台にうつれるが、いときよらなるを見たまひて」
(現代語訳)
「君はご自分のお顔の鏡台に映っているのがとても気高く美しいのをご覧になって……」(『新全集』より)
自分で言っちゃうのですね~
紫式部は光源氏をスーパースターとして描いているけれど、
その内面もきちんと描くんですよね。腹黒いというか、人間味があるというか。
ドラマでは表情や仕草で表現するところを、きちんと言葉して伝えている。
リアルというか。
そのリアルさが、現代にも通じるというのは、やっぱり感動です。
紫式部さん……スゴイ。
あー。京都に行きたい
最後まで読んでくださり、ありがとうございました
『源氏物語』⑰
こんにちは。
読んでくださり、ありがとうございます。
『源氏物語』の中の、ちょっとおもしろいな、と感じる
フレーズを紹介しています。共感して頂けるかなー。
原文で読むと、現代語訳では書かれていない描写も
あって、なかなかおもしろいのです。
今日は「末摘花」から。
光源氏が意外にも末摘花に興味を持ったのです。
そこで命婦(末摘花に仕えている女性)に
「お琴を一曲ひいてくれるように頼んでくださいよー」