古文,読んでみよ? -3ページ目

とりあえず、の古典の勉強法

こんばんは。

 

いつも読んでくださり、ありがとうございます。

 

今年のGWは……おうち時間ですね。

 

ということで、お時間のある方は古典を読むのもいいかな、

と思いまして。

 

 

私は国語教師をしているので、生徒たちの古典ギライには……

 

悲しくなりますえーん

 

得意不得意ありますし、キライなら仕方のないことでもあるのですが……

 

 

でも、先にマンガでストーリーを頭に入れておく。

 

それから古文を読む、というのも一つの勉強法です。

 

私はこのブログで、『源氏物語』のちょっと笑えちゃうフレーズ、

 

なんかをご紹介しています。

 

なぜ、『源氏物語』かというと、

 

やっぱり面白い!

 

20歳過ぎて読むと、なおさら(笑)

 

ということで、おススメのマンガをご紹介させて頂きます。

 

 

まんがで読む 源氏物語 (学研まんが日本の古典)

https://amzn.to/2YmkNDQ

小川 陽子 (監修), 七輝 翼 (イラスト), くろにゃこ (イラスト), 藤森 カンナ (イラスト)

 

すみません。なぜか、Amazonのリンクが貼れないのです。

もう3日くらい格闘しているのですが……ショック

なぜなんだろう。どなたか……help me……

 

 

お手間でなければ、Amazonや楽天Book で検索して頂けると……

申し訳ないです。

 

 

とにかく、絵が綺麗なのですドキドキ

 

読んでいて気持ちがいいのです。

 

ただ、宇治十帖がないので、光源氏が亡くなるところまで、

 

なのですが。

 

もし、ピン!ときたら、ゼヒほっこり

 

有意義なおうち時間となりますように。。。

 

 

 

 

 

 

 

源氏物語⑬

こんにちは。

 

読んでくださり、ありがとうございます。

 

『源氏物語』の中で、

ちょっと苦笑しちゃうような表現を

取り上げています。

 

共感して頂けると嬉しいです。

 

「若紫」より。光源氏が紫の上を

強引に引き取り、自邸連れて来る場面。

少納言(紫の上の乳母)が車の中で光源氏に。

 

 

(少納言)

「なほいと夢の心地しはべるを、いかにしはべるべきことにか」

とやすらへば、

 

(光源氏)

「そは心ななり。御みづから渡したてまつりつれば、

 帰りなむとあらば送りせむかし」とのたまふに、

(少納言ハ)笑ひて下りぬ。

 

 

(現代語訳)

「やはり、まるで夢を見ているような気がいたしますが、

どういたしましたらよろしいのでしょうか。」とためらっていると、

 

「それはそなたの気持ちしだいだろうよ。当のご本人(紫の上)を、

もうここにお連れ申したのだから、そなたが帰りたいというのならば、

送ってあげようよ。」とおっしゃるので、(少納言ハ)苦笑して車を

降りた。

 

(『新編日本古典文学全集』の訳より引用。)

 

光源氏、めちゃくちゃですよね……

そりゃあ、少納言はどうしたらよいのか、わからないはずですよね。

大切なお嬢さんを、光源氏サマのおうちに!?

いやいや、まだこんなに小さいのに……縁もゆかりもない方なのに……

 

あまりにもめちゃくちゃなので、苦笑しちゃう少納言。

紫式部の人物描写。さすがです。

 

 

 

 

源氏物語⑫

こんばんは。

 

お読みくださり、ありがとうございます。

 

古典文学を読んでいると、人間の心って、昔も今も変わらないんだなぁ〰と思わされる瞬間があります。

 

特に『源氏物語』は、人間の機微が本当によく描かれているな、と思います。それを少しずつお伝えできればな、と思っています☆

 

「若紫」より。

光源氏は、後の紫の上を将来の嫁に!と彼女の祖母などに結婚を申し込んでもなかなか許してもらえません。そりゃあ、源氏18歳、紫の上10歳!

でも、引き下がらないのが、光源氏。その、紫の上への執心を、従者である惟光が端から見ている場面。惟光の心情です。

 

(光源氏)

「少納言の乳母といふ人あべし。尋ねて、くはしう語らへ」などのたまひ知らす。

 

(惟光の心情)

さもかからぬ隈泣き御心かな、さばかりいはけなげなりしけはひをと、まほならねども見しほどを思ひやるもをかし。

 

(現代語訳)

(源氏は、紫の上の世話役が少納言の乳母であることを、のぞき見のとき以来記憶している。源氏は、その側近の乳母をつてにと考え、身分相応の惟光を遣わす。(『新全集』頭注より)

 

(光源氏)

「少納言の乳母という人がいるはず。その人を尋ねてこまかく相談せよ。」とお言い聞かせになる。

 

(惟光の心情)

「こうもまあ抜け目のないお心ではあるよ。あんなにもまだ幼げな様子だったのに」と、ほんのちらりとであるが、自分もその人をのぞき見したときのことを思いだすにつけても、惟光はこのなりゆきをおもしろく思っている。 

 

 

従者の惟光は楽しんじゃってますよね。主人(光源氏)は必死なんですけどね。

 

惟光の心情にも手を抜かない紫式部。小説家って、こういうものなんですね。