源氏物語③
こんばんは。
読んで頂き、ありがとうございます。
古典を勉強する方の、役に立てればな、と思っているのですが。
試行錯誤。ブログは難しい〰️けれど、楽しくもあり。
また、「桐壺」から。
御片方の人々、世の中におしなべたらぬ選りととのへすぐりてさぶらはせたまふ。
現代語訳
源氏の君と葵の上のそれぞれにお仕えする女房たちは、並々ならぬ者ばかりを選りすぐってお仕えさせなさる。
語句
・「せたまふ」の「せ」は使役。
・「おしなべたらぬ」は「並々でない」。
「おしなぶ」=多く、「たり」を下に伴って
「普通である」。
左大臣が、光源氏に気を使っているところ。
源氏物語②
こんにちは。
読んで頂き、ありがとうございます。
また、「桐壺」から。
かぎりとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり
桐壺の更衣が亡くなる直前に帝に詠んだ歌。
「今は、それが定めとお別れしなければならない死出の道が悲しく思わますにつけて、私の行きたいのは生きる道のほうでございます」
「いか」は「行か」(「道」との縁語)と「生か」の掛詞。帝の返歌はない。(新全集p23頭注より)
返歌がないのは、紫式部の意図的なものなのでしょうか…
源氏物語①
こんばんは。
古典文学の中で、印象に残ったフレーズなどを綴っていきたいな、と思っています。
やはり、最初は『源氏物語』。最後まで読み通したい〰️
「桐壺」から。
「人の謗りをもえ憚らせたまはず、世の例にもなりぬべき御もてなしなり。」
桐壺の更衣を愛し過ぎてしまった桐壺帝。
「もてなし」は「待遇」という意味。天皇がこんなんじゃ困るけど、人を愛するって不変なんだな、と。やっぱり紫式部はすごい。