源氏物語② | 古文,読んでみよ?

源氏物語②

こんにちは。

読んで頂き、ありがとうございます。

また、「桐壺」から。

 かぎりとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり

桐壺の更衣が亡くなる直前に帝に詠んだ歌。
「今は、それが定めとお別れしなければならない死出の道が悲しく思わますにつけて、私の行きたいのは生きる道のほうでございます」

 「いか」は「行か」(「道」との縁語)と「生か」の掛詞。帝の返歌はない。(新全集p23頭注より)

 返歌がないのは、紫式部の意図的なものなのでしょうか…