源氏物語⑤
こんばんは。
読んで下さりありがとうございます。
またまた「帚木」から。
光源氏
「その片かどもなき人はあらむや」とのたまへば
頭中将
「いとさばかりならむあたりには、誰かはすかされ寄りはべらむ」
現代語訳
「今の話のような、ひとつもとりえのないという人がいるものだろうか」
「まったく、それほどひどい女がいるとしたら、そんな所には、誰がだまされて寄りつきますか」
(新全集の訳より)
有名な雨夜の品定め。結構、黙って聞いてれば💢みたいな(笑)。
でも、紫式部はすごい。なぜ、男性の気持ちも女性の気持ちも、こんなにもわかるのだろう。
というか、昔の方が明け透けに、こんな話をしていたのだろうか?おもしろい。
源氏物語④
こんばんは。
読んで下さり、ありがとうございます。
『源氏物語』は、本当に単語の勉強になるなぁ、と思います。
今日は「帚木」から。
源氏
「さりぬべきはすこし見せむ。かたはなるべきもこそ」
(現代語訳)
さしさわりないのなら少し見せてあげよう。みっともないのがあってはね。
・「かたは」=不完全、見苦しい
・「もこそ」=「こそ(あらめ)」。「もこそ」は
危惧・不安を表す。
(『新全集』頭注より)
光源氏が、中将に手紙を見たいとせがまれ、渋っているところ。