こんにちは。
読んでくださり、ありがとうございます。
『源氏物語』の中の、ちょっとおもしろいな、と感じる
フレーズを紹介しています。共感して頂けるかなー。
原文で読むと、現代語訳では書かれていない描写も
あって、なかなかおもしろいのです。
今日は「末摘花」から。
光源氏が意外にも末摘花に興味を持ったのです。
そこで命婦(末摘花に仕えている女性)に
「お琴を一曲ひいてくれるように頼んでくださいよー」
と言うのです。
命婦は畏れ多いと思うのですが、末摘花に光源氏の来訪は伝えず、
「一曲弾いてくださいな。」と頼むのです。そこで末摘花の一言。
(末摘花)
「聞き知る人にこそあなれ。ももしきに行きかふ人の聞くばかりやは。」
とて召し寄するも、あいなう、いかが聞きたまはむと胸つぶる。
(現代語訳)
「琴の音をわかってくれる人がいるというのですね。でも、宮中に
出入りしている人(命婦のこと)が聞くほどにはとても」と言って
琴をお取り寄せになるにつけても、(命婦は)ついわけもなく君(光源氏)が
どうお聞きになろうかと胸がどきどきする。
『新全集』の注には、「姫君は謙遜しているようだが、その実かなり自信ありげ
な口ぶりである。後文に、命婦が源氏に長くは聞かせたくない、と思ったことから
みれば、この自信は姫君の頭脳を疑わせるもの。
なんだか、末摘花、かわいそうな描かれ方……
頭脳にまで言及されてしまうとは。
末摘花をここまで落として書くという意図は何なんだろう……
紫式部はなぜ、ここまで末摘花をこきおろすのかしら。
まだ、書かれてしまうのですよね~
なんて思いながら、突然なのですが、今日は暑かったので
おやつにこれを。↓
今は、限定で抹茶とあずきの胡麻とうふも出ています。
抹茶、美味しい
豆乳グルトは、身体に優しくて手放せません!
今日も読んでくださり、ありがとうございました