これから妊活を開始しよう!と思い立っても、何をどうしていくのがいいのか、最初は分かりません。
誰にとっても、初めての取り組みなので当然ですよね。
妊活をスタートするぞ!と思ったときに、まずチェックしたり、行動するとよいと思う事をまとめました。
「これが正解」という取り組み方は無い(人それぞれなので)ですが、
私なりに、経験して思うことを書いてみたいと思います。
(1)生理周期は、どうか。
毎周期、日数は一定か?前後1~2日くらいのブレでおさまっているか?
周期は、何日か?25~35日くらいの間でおさまっているか?
生理周期が一定(毎周期おなじくらいの日数)でも、35日以上の周期だったりすると、
(排卵までに日数がかかりすぎていると、)質のよい卵子が排卵されにくいと言われています。
この場合はクリニックに行って、先生に相談をするのがよいと思います。
生理周期が不安定(毎周期、日数がバラバラ)の場合も、クリニックで診てもらうことを
おすすめします。排卵時期が特定(把握)しやすくなります。
(30代後半ならば、1周期1周期を大切に、排卵時期の把握を逃さずにしていきたいところです。)
(2)基礎体温は、測っているか。
妊活を始める前は、測っていない方も多いと思います。私もそうでした。
クリニックに通いだしてからでもいいですので、2周期くらいデータを貯めて様子を見ます。
ちなみに、婦人体温計は液晶表示部分にバックライトの付いているものをおすすめします。
特に冬は、朝起きても部屋が暗くて、起き抜けにゴソゴソ計測しても数値が読めず不便だったりします。
また、なるべく毎晩同じ時間に寝て同じ時間に起きるようにし、同じ時間に計測するようにします。
なかなか難しいと思いますが、ちょっとしたことで体温は変わってしまいます。
(3)基礎体温は、どうか。
低温期・高温期の二層に分かれているか?
低温期と高温期の差は0.3度以上あるか?
生理前の高温の時期の日数は、10日以上あるか?
はっきり二層に分かれていない場合は、無排卵の可能性があります。
無排卵でないか、クリニックの内診で確認してもらい、
無排卵であれば、排卵誘発剤を使った治療を行なう必要があると思います。
低温期と高温期の差が少ない場合、または高温期が短い場合は、黄体機能不全の可能性があります。
クリニックで高温期のホルモン値(プロゲステロンの値)の血液検査をしてもらうとよいでしょう。
ちなみに、0.3度以上の差があれば、高温期の体温が低くても大丈夫ではないかと思います。
私は、低温期は36度前後、高温期は36.4度台のことが多いのですが、それでも
高温期の黄体ホルモン(P4)は、(薬服用前の)移植日の血液検査で充分な分泌がありました。
(4)クリニックを決めて、初診の予約をする。
医師が、患者をこなす数が多いほど、技術も高く経験が蓄積されていると思います。
不妊治療専門クリニックでなくてもよいですが、タイミング法のほか、人工授精の治療をするレベルの
不妊治療に取り組んでいるクリニックに行くようにするといいと思います。
そして、(5)に挙げるような検査をしてくれるクリニックを探しましょう。
混んでいるクリニックだと、初診の予約がずいぶん先の日程になることもあります。
クリニック探しと予約は、早めに行動したほうがいいです。
(5)検査を受ける。
① クラミジア感染症 ・・・ クラミジアにより、卵管閉塞や癒着が起こりやすいと言われています。
② 子宮頸癌検査 ・・・ 放っておき悪化すれば、子宮の摘出にもつながる癌の検査です。
③ 子宮内膜症検査 ・・・ 子宮内膜症になっていると、受精卵が着床しにくいと言われています。
④ 卵管造影検査 ・・・ 卵管の詰まりの有無、造影剤が腹腔に広がる(卵管采に癒着が無い)かを調べます。
⑤ 精液検査 ・・・ 精子の数・濃度・運動率・奇形率などを調べます。
⑥ 抗核抗体(ANA)検査 ・・・ 習慣流産や血栓症などの可能性の予備検査です。
⑦ 低温期ホルモン検査 ・・・ 卵の成長に必要なホルモンが充分出ているか調べます。
⑧ 高温期ホルモン検査 ・・・ 受精卵の着床などに必要なホルモンが充分出ているか調べます。
こんなにたくさんあるのかと、驚かれるかもしれませんが・・・。
中には、C型肝炎やHIV感染など、もっとたくさんの検査を行なうクリニックもあります。
30代後半になってから妊活を開始するならば、卵子の老化は徐々に進んでいますから、
1周期1周期をムダにしたくないですよね。
体に問題があるか検査しないで、自己流でタイミングをみても何ヶ月も時間を無駄にするかもしれません。
妊活開始と同時に最低限検査しておくといいと思います。
また、いきなり精液検査もする・・・というのは、ダンナ様もかなり抵抗があるかもしれません。
でも、ダンナ様の精子の運動率が非常に悪かったり、精子の数が非常に少なかったりする
可能性もゼロではありません。場合によっては、体外受精(顕微授精)しなければならない
レベルだったりするかもしれません。ダンナ様の協力を得るのが難しそうであれば、
「フーナーテスト(ヒューナーテストとも言います)」をやってくれるクリニックを探すようにしてください。
フーナーテストでは、夫婦生活を持った夜の翌日午前中にクリニックに行き、
頚部(膣の奥・子宮の入り口)の粘液を採取して、運動している精子の有無や数をチェックします。
これなら、ダンナ様に精液採取をしてもらわなくても、妊娠に問題ない程度の精子状態なのか、
ある程度チェックすることが出来ます。
(6)数周期、排卵チェックをする。
クリニックで行なう「タイミング法」という最初のステップです。
生理周期が一定で基礎体温に特に問題が無くても、2~3周期くらいはクリニックで
排卵チェックをしてもらいましょう。本当に排卵しているのか?はエコーで確認しなければ分かりません。
いきなり排卵誘発剤を処方してくるクリニックもあると思いますが、
「生理周期が一定なので、最初の2~3周期は、薬を飲まない状態でやってみたい」と
先生に伝えてみるとよいでしょう。
生理周期が長かったり、周期の日数がバラバラだったり、基礎体温の状態が良くない場合は、
排卵誘発剤やホルモン補充のお薬を服用しながら、排卵チェックをしてもらいましょう。
排卵の数日前に、夫婦生活を持つよう先生から指示を受けるはずです。
30代後半になると、精子が子宮の中にスムーズに入っていくために必要な頚部の粘液が
少なくなったり、状態が悪くなったりすることがあります。
タイミングを取ったらフーナーテストをしてもらうようにするといいと思います。
(7)この先の計画を考える。
どのくらいの期間、タイミング法を試みるか、計画します。
検査もひととおり済み、排卵チェックもしてもらい、数ヶ月間の基礎体温データも集まって・・・
情報もそれなりに収集できている頃だと思います。
生理周期が一定で基礎体温に特に問題が無く、排卵もしているようであれば、
クリニックに通うのを中断して、しばらくの間、自己流タイミング法で様子をみてみるのが
いいのではないかと思います。
お薬の処方など、何らか医師からの助けが必要な場合は、クリニックに通いながら、
タイミング法に取り組んでいくようにするといいと思います。
大事なのは、クリニックに通う・通わないに関係なく、どのくらいの期間、
タイミング法で様子をみるのかという事です。
一般的に、2年間、普通に夫婦生活を持っても妊娠しない場合に、「不妊」といわれます。
ですが、今の自分の年齢に2歳足したら・・・何歳になっているでしょうか。
個人的な意見ですが、8~10回程度タイミングを試みても化学流産もない場合は、
何らかのステップアップを検討してもよいのではないかと思います。