令和3年度の新人看護師は
基礎教育期間中に新型コロナウイルス感染症拡大をモロに受け
教育や実習の変更を余儀なくされました。
その結果、従来の新人に比べ臨地実習における経験不足が生じ、
質的にも量的にも大きな差があることによる影響が懸念されています。
病院看護管理者、教育担当者と看護師等学校養成所教員との
一層の連携が喫緊の課題と捉え、新人看護職員の育成を支援するために
「コロナ禍での新卒教育情報交換会」を2月20日(土)に開催しました。
当情報交換会では、「コロナ禍での新卒看護職教育」と題し
青森県立保健大学 健康科学部 看護学科長 木村 恵美子 先生にご講演いただきました。
講演に続き、下記の方々にそれぞれの立場から情報提供していただき、意見交換を行いました。
青森県立黒石高等学校 看護課 教諭 高 橋 愛 氏 養成校の側
青森労災病院 看護部長 金森 美香 氏 受け入れる側
青森県看護協会 常務理事 山形 千晶 アンケート結果
情報交換会に参加された方からの感想を一部ご紹介します。
・今年の卒業生が一番これまでに近い実習ができた学生となる
・これまでの1年間で育成してきたが、今後は1年半での育成が必要か
・来年、再来年の卒業生の方が心配である
・新人教育計画は、ほぼ立案済であったが、再立案を検討しようと思う
・令和4年度のためにも令和3年度の評価を共有する機会を設けて欲しい
新人教育が、その後の看護師人生を左右すると言っても過言ではありません。
臨床、教育、行政、職能団体が一体となり
よりよい看護を提供するという責任を果たしていくために
看護職を大切に大切に育てる必要があります。
教育現場から愛情を持って送り出し
それを受けて長い目で後輩を育成できるよう
スムーズにバトンが渡されることを願います。
そのためにも、今回の情報交換会にて共有できた情報を
現場に浸透させていただくことを期待しています。