あなたを想い続けて私は猫になった第13章
歩き出す先には考えた。どうしたらあそこまで行けるか人間であったらどうってことはない自家用もあるし電車やバスに乗れば楽に行くことができるが今は猫だ…考えるより行ってみるか…美鈴は手作りポシェットにスマホを入れて首に下げた猫がスマホってねでも必需品。でも使えるかな…マンションの1階に降りて玄関を出た時だった不思議なことに気づいたこのマンションセキュリティしっかりしているはず猫が自由に出入りできるの?何度も出入りしていたのに気づかなかった今、気づいたまぁ。とにかくそういうわけだわたしには助かることだし美鈴は空を見上げたお日様が微笑んでいるように見えるゆっくり歩き始めた歩けるところまで休み休み行こうマンションを出て右へ折れて進んだすぐにバス停が見える駅行きのバスが向かって来たあーバスに乗れたらなぁバス停に立ち止まりバスを見ていたピッピッピッピバスが停車した前扉が開くん?誰か乗るのか?降りるのか?辺りを見たが乗車する人も下車する人の姿は見えないバスの運転手がこちらを見た早く乗って!みたいな表情をしたん?戸惑ったがバスのステップに前足をかけた後ろ足をかけた。運転手「発車します」バスは美鈴を乗せて走り出すわけがわからないがとにかくラッキーでも降りるときどうする?誰かについて急いで降りるか「次は中央3丁目」あ、次で降りるんだピンポン誰か押してくれた美鈴の隣りに立っていた女性が降りるようだ一緒に降りれるかなドキドキと心臓の鼓動が激しくなる女性の足元に体を寄せて一緒に降りた降りれた!チラッとバスを振り返るバスの運転手は前を向いている気づかれなかったかなとにかくラッキーだ。ここからなら友達のトラックが駐車している場所になら歩けるだろう コンビニの駐車場に着いたこちらで友達は食事をして休憩する何台かトラックが停車している友達の会社のトラックはいるかな?いないかぁ会社のトラックさえ見当たらないわ昼過ぎてもトラックは来ないダメか辺りは次第に暗くなってきたお腹空いたなポシェットに飴を入れていたかもあ。あった!美鈴は飴で空腹を紛らせた