あなたを想い続けて私は猫になった第14章(後半)
人間と猫の狭間で(後半)いつの間にか眠ってしまった辺りはすっかり暗くなっていたあ!友達の会社のトラックは?いない!しまった!!美鈴はガクンと体の力が抜けた。涙が出そうになった。国道前の店舗だから自動車の往来もまだ激しい。店舗の明かりで寂しさを紛らせたしかしこの明かりも数時間が経ち車もほとんどなくなり深夜に美鈴は一人ぼっちになった一人ぼっちには慣れてはいたが猫になってこんな道端で夜を過ごすのは初めてのことで不安と恐怖が全身を包み込んだ。え?わたし…チッチッチ チッチッチ鳥の声で顔を上げたぼんやりと明るくなってきた不安いっぱいだと思っていたが少しは眠れたみたいどうしようか。ここを動かず大阪に行く車を待つか…美鈴は気配を感じ振り返った虎模様の猫がこちらを見ているゆっくり近づいてくるわ。どうしよう攻撃されないだろうかここはあの猫の縄張りとか?顔を見ない方がいいんだろうか?美鈴は下を向いて身動きせずにいた虎模様の猫は美鈴の前で止まり美鈴をしばらく見ているどうしたらいい?チラッと虎模様の猫を見た わ!見てる虎模様の猫は にゃーと鳴いて美鈴の前を通り過ぎたほっ虎模様の猫は何度か振り返りながら遠ざかっていった 猫は良いが野良犬が来たらどうしようかな緊張感が増してきたどうしたらいいんだろぐー…お腹が鳴るまた昨日の男性みたいな人がいないかな店舗の前まで歩いた自動ドアが開く「いらっしゃいませ」また言われた私?であるわけはないね私の後ろに誰か?振り返った時だった自動ドアのガラスに映っている姿はえ⁈…わたし私だ!人間の美鈴が映っていたどういうことだろう?なんだかわからないが今人間であるならば食べるものを買おうあ。支払い!まだ携帯は使えそうだ電子マネーで会計を済ませて店を出た 携帯とカードは持って来ていてたポシェットに入れて首に掛けていたもしかしたら私はまだ完全に猫になっていないのかもしれない先ほどの猫は私が人間の姿だったので通り過ぎたのだろう。昨日の出来事を思った男性がおにぎりをくれた時私は猫だったのか?人間だったのか?おにぎりを食べいる私は猫だったと思うでも店に入った時いらっしゃいませ。と言われたあー。頭がパニック今の私はいつ人間になるのか猫になるのかわからないということか?人間のわたしで和磨の元へ行きたいとりあえず食べよう店の横でおにぎりとお茶でお腹を満たしたおにぎり1個でお腹が満たされてダイエット出来そうだわ美鈴は笑ったお日様が眩しい。ふぁー!大きく伸びをしたそして美鈴は猫に戻った「よっ!」頭上で声がして美鈴は見上げたお日様と重なり眩しくて顔が見えない目を細めたあ!美鈴は声を上げたニャン!第15章へ続く